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俺、皇女に出会う。

あれから時がすぎ俺はもう3歳になった。


父親も俺が3歳になる前日には家に戻ってきた。


父親の顔が少々やつれてる気がする。

ここ1年ほど家に戻ってこなかったから大変だったのだろう。


父親は俺に会うとおお、大きくなったなぁといい俺を持ち上げて嬉しそうに言っていた。


いやいやお仕事お疲れ様です。

でもこのパーティーが終わったら戻らないといけないらしい。

大変だ。社畜じゃないか。。


ちなみに3歳になって俺の周りが結構変わった。


まず俺の事をくぅちゃんじゃ無くて親以外は

クーデリア様と呼ぶようになった。


そして俺は親を父上、母上と呼ぶ事を義務付けられた。

なにこれめんど。


しかしシェリルも人前ではクーデリア様になっている。

2人きりの時ではまだくぅちゃんなのだが。


これは正式に俺がこの家の後継者になったかららしい。


そしてこの後継者決めたよパーティーがとてもめんどくさかった。


まずは父上が集まってくれた人たちにちょっと長めのスピーチを行う。


その後、父親が騎士団長からか王都から色々な人が俺のところに来た。

俺を見てみんな挨拶してくる。


ガイとイリスも来てくれたので一緒に遊びに行こうと思ったのだが、

それは周りの大人が許さなかった。


挨拶ウゼェと思ってたが、徐々にいなくなっていき最後の1人になった。

最後の1人はここにいる誰よりも綺麗なドレスで、

利発そうで将来絶対美人になりそうな子が俺の前に立っていた。


だが背中には物騒な物がぶら下がっていた。剣だ。

彼女の身長ぐらいありそうな剣が彼女を異様な感じにしている。


ドレスに剣てあんた。。。


「どうもはじめまして。私は王国第2皇女ミンフィア・アーゼンベルクと申します。

あなたの騎士団長様にはお世話になってますのでご子息に挨拶しに来ました。」


なんで皇女がここにいるの?

俺はなぜか皇女様に頭を下げられたので慌てて挨拶をくり返す。


「あ、どうも。クーデリアです。」


おれも頭を下げる。


「えと、皇女様はなんで剣を背負ってるのですか?」


取りあえず俺は気になったことを聞いてみた。


「あ、この剣ですか?この剣はですね私の家に代々受け継がれるもので、一番武芸に秀でた王の血筋

の物がもらえるんですよ。見てくださいこの王家の剣素晴らしいでしょ!。この素晴らしい洗練された

フォルム。このフォルムはかつてドワーフ1の名匠が打った剣でしてねこの剣の先だけちょっとぎざぎざ

になってるんですよ、それでですねこの剣の先がなぜぎざぎ・・・・・・・・・



やばい何に触れたのか分からないがいきなり暴走したぞこの皇女?

こういうのには関わらない方がいいんだ。

まだしゃべってるので世界眼で皇女を視る。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


種族:人間

名前:ミンフィア・アーゼンベルグ

性別:女 称号:第2皇女

年齢:9歳7ヶ月

ジョブ:姫騎士

レベル:1


HP:23/23

MP:8/8

STR:25

DEF:14

MAT:7

MDE:17

AGI:22

LUK:30


状態:健康


スキル:[速剣] [カリスマ]


加護:剣神の加護、王の加護


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


おぉ姫騎士だ。それにスキルかっこいいし加護2つ持ちか。

優秀な子なのかな?


と思いつつ前を見たら


クーデリア君みてください。この鞘!これも誠心誠意こめて作られてるのですよ!

この王家の剣と一緒に部屋に飾ると、はぁはぁ、興奮しますよね!

でもこの剣はですねおじいさまが20の時にゴブリンと闘ったときに・・・



まだしゃべってるよこの皇女。


俺はシェリルで鍛えた微笑みながらスルーする技術で受け流すことにした。

あ、から揚げおいしいな。そして10分後ぐらいに



という剣なのですよ!」


なるほど、わからん。


この皇女はすっきりした顔をしていた。

俺はまだ続くのじゃないかとひやひやしたぞおい。


「いやーこんなに私の剣の事について聞いてくれるなんてクーデリア君が初めてだよ!」


うん、聞いてないからね。感動しなくていいからね。

終わったんだったら、さっさとあっち行ってね。


「所でクーデリア君。ガイっていう子しらないかな?」


突然俺の幼馴染のガイの名前が出てびっくりしたが、

俺は部屋の隅で遊んでるガイとイリスを指差して


「あの子がそうだよ」


「あの獣人の子かな?」


「うん。そうだよ」


俺は若干食い気味に答える。


「ありがとう。じゃまた会いましょうね。」


と言って皇女は俺から離れてガイの方に行ってしまった。


よし!変なのはガイの方に行った!これでゆとり持ちながら飯が食える!

でも何故ガイを探してたんだろう?後でガイに聞いてみようかな?


俺はいつの間にか隣に控えていたシェリルにスープのおかわりを頼んだ。


そしてガイとイリスの所を見たら、ガイとイリスが死んだ目をしながら皇女と話していた。

お、あいつらも触れちまったか。どん☆まい!


ガイは俺を見ると助けてという目をして俺に訴えかけてきたので、

もちろん助けてやる


ではなく、


俺はその目を見てそっと横にそらすのだった。


俺はシェリルが持ってきてくれたスープをすすってたら、

どうやら開放されたのかガイとイリスがこっちにきた。


ガイは精神がやられたようで俺の前に座ってあごをテーブルに付けてだべっていた。

耳もしゅんとなっている。


イリスもここに魂が無いような感じだ。


そして2人は虚ろな目をしてこうつぶやいた。


「皇女様。怖い。」


うん、お疲れ。でもシェリルに比べたらあんなのなんでもないよ。


そう言いながら俺は二人の肩をぽんぽんっと叩いた。

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