表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/21

俺、連行される。

まず最初に感想、評価、ブクマ等ありがとうございます。

もらえた時はとても嬉しかったです。誰も読んでくれないと思っていたので。


これからも主人公の成長を見守ってやってください。

では本文をどうぞ楽しんでください。

俺たちは神殿から家に戻った。


母親は帰る途中に


「魔法2種類使えるなんてくぅちゃんすごいわ〜」


って言って頭をなでて褒めてくれた。


母さんありがとう。でも俺は今そんなことよりも称号なんだ。


家に戻るとシェリルがちゃんと玄関まで出迎えてきてくれた。


俺はこの診断結果がシェリルに渡る前に自分の部屋にさっさと行く事にする。

まぁでも診断結果は母親が持ってるからシェリルに渡るのは時間の問題だろう。

あのクソ妖精め。まじで厄介な事を。。


てか既にもう前を見てたら結果をシェリルが読んでいた。

何時の間に!?と思ったがもう終わった。。俺の人生終わった。


俺は全身汗だらだらだったが、シェリルは結果を読んだ後紙を折り畳み、


「くぅちゃん。健康でよかったね。安心したわ。」


あれ?何も無いだと・・・・・

おかしい。いつものこいつなら称号見た瞬間、暴走するはずなのに。


もしかして読み飛ばしたのか?きた!これ!

俺はシェリルに


「紙返して。」


と言い返してもらった。


ばれないうちにさっさとこの紙は処分しちゃおう。

それが今の俺の人生における優先度トップの案件だ。


リビングに入ったら晩ご飯ができてたみたいで、

部屋に何とも美味しそうな香りが漂っていた。


匂いからして今日はシチューかぁ。俺の大好物だ。

だけど野菜多いんだよなぁと思いつつ俺は椅子に座ってぎこちながらも

スプーンを手に取り食べる。


もう今では自分で食べれるまで成長した。

はい、あーん。っていう恥ずかしい呪縛からは解放されていた。

シェリルは寂しがっていたが。


俺は飯を食い終わった後、口元に付いたソースを母親に拭き取ってもらい、

まだ読みかけの本を読むべく自分の部屋に戻った。


今読んでるのは勇者と魔王が戦う物語だ。

子供向けになっているので文字はすべて簡単な文字になっている。


毎日本を読む習慣を付けていたのでもうほぼ読み書きはできるようになっていた。

まだそれを親に言ってないが2歳ぐらいで覚えてるのはきっと異常だろう。

まだ隠していた方がいい。


そんな事をおもいつつ俺は本を読み終わった後、

母親に風呂に入れてもらい、いい感じに眠くなってきていた。


洗面所で歯磨きをし眠くなった目をこすりながら自分の寝室に入る。

今日は遠いところまで歩いたし、精神的な疲労もあってかすげー眠い。


俺は母親に寝るね、と言って寝室に行く。後ろでおやすみーって聞こえる。


俺はがちゃりと寝室のドア開ける。

今日はよく眠れそうだ。

そんな事思いつつ部屋を見ると、


ネグリジェ姿のシェリルが日記をつけながら部屋の椅子に座っていた。

肌の露出の方が多く目のやり場に困るような姿だったが、

今の俺にそんな事関係ない。


俺はシェリルと目が合った3秒後扉をそっと閉じる。


こ れ は や ば い !


一気に眠気が吹っ飛んだ。眠い?眠いって言葉何?知らないんだけど!


想像してた斜め上を走っていたシェリルがいたので

俺は体を反転し走ってリビングに逃げようとしたが、


しかし、回り込まれてしまった!


あれ、どうやって回り込んだの?さっき部屋にいたよね!?

シェリルの顔を見るとそれはもう、とても嬉しそうな顔をしていました。


「今日は奥様に私と寝てもいいと許可もらってるから一緒に寝ましょうね。」


奥様ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!! 息子を殺す気か!!!


「くぅちゃんが称号になってしまうぐらい私の事が好きなんて。。。

今まで私をみて良く逃げてたのは恥ずかしかったせいなのね!今日は離さないから!」


違う!ぜんっぜん違う!もう根底から違う!好きじゃない!

俺は首をぶんぶん振る。

そうか、結果見たとき何にもないとかおかしいと思ったんだ!

夜まで我慢してたのか・・


「でも神官になんて診断されるなんて。。。羨ましすぎるわ!

本当は私がくぅちゃんを隅々まで診断したいのに。。

あぁそう思うとあの神官にイライラしてきたわ!いつかぶっ殺してやる!」


逃げて!神官のおじさん。超逃げて!神殿で寝てる場合じゃないよ。

腰痛直して王都にはよ!


ていうかくっ付かれるとシェリルが来ている薄い服のせいかいろんな所が俺の体に当たる。

まだ子供だから何にも思わないが。


それにシェリルは風呂上がりなのかめっちゃ石けんの良い匂いがする。

俺はそれに意識をくらっとさせるが、それが駄目だった。


俺が弱ったときにシェリルに抱えられて、シェリルの部屋に連行される。

あれこの部屋で寝るんじゃないの?

いつも同じ部屋で寝てる母親も今日はいないの?


俺はそのままシェリルの部屋に連行され抱っこされたままベッドに寝かせられた。


部屋は暗くて部屋の中がどうなっているのかが分からない。

俺はそれでも逃げようとベッドの上でもがいたが、


「恥ずかしがらなくても良いのよ。これからも私が世話してあげるからね。」


と言ってシェリルは俺の耳をかんでくる。


「あぁくぅちゃんが成人まで後13年長いわぁ」


ひぃ!やばい!こいつなんか今日頭のネジがぶっとんでやがる!


いやいつもぶっ飛んでるけど今日は何かおかしい!誰か助けて!

後13年って13年後何をするつもりなの!?


「しかも魔法も2つ持ちで一つは私と同じ聖魔法。

私が手取り足取り教えてあげるからね。」


と微笑むシェリル。


確かに診断結果を偽装して魔法は聖魔法と雷魔法にしてもらったが、

聖魔法は除いてとあのクソ妖精に言った方がよかったかもしれない。


まぁもう遅いんだが。てかこいつずっと俺の顔見てにこにこしている。

目が離れない。顔が近い近い!近いよ!


とりあえず俺は腹を決め、寝た振りをする。

こいつが寝たら逃げて自分の部屋で寝るんだ。

ここはあまりにも危ない。


俺の顔を見てたシェリルは俺の顔を見て寝たのを確認したのだろうか。

すぅ、すぅ、と寝息が聞こえてきた。


俺はシェリルが寝てるのを確認した後起こさないようにゆっくりと

腕をほどき逃げようとしたが、


「逃がさないわ。」


といい俺の腕をつかんで言い放っていた。

メガコワイヨ。


あぁもう駄目なんだ。もう逃げれないんだ。なんか疲れたしもう寝よう。

とりあえず俺はシェリルにおやすみと言い、

何も考えず速攻で寝た。


朝、先に起きてたのかやけに肌がつやつやしたメイドがそこにいた。


とりあえず今日の昼寝は長く取ろう。そう思った俺だった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ