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俺、妖精と対面する。

俺はもうすぐ2歳になる。


ぶっちゃけあんまし俺の生活は変わってない。


別に明日にも生活が困るわけでもない。

あの[世界]さんとも会ってない。


今日もいつも通り母親に手を引かれ、散歩だ。

と思っていた時期が俺にもありました。


どうやら今日は神殿に行くらしい。


王都から偉い神官がやってきて鑑定スキルで

みんな健康かどうかどうやらチェックしてくれるらしい。


いわゆる健康診断だ。


だが俺に取ってはこの健康診断はとてもやばい。


だって


[お れ の ち ー と す き る が ば れ る !]


ばれたらきっとめんどくさい事になる。

もうそれは目に見えてるんだ。


体調不良と言ってさぼろうとしても 


じゃあ神官さんにみてもらいましょうね^^ 


の一言できっと終わるだろう。


あぁステータスを偽装したい。

とても偽装したい。


もうばれたらばれたで開き直るか?

いやしかし開き直っても何も状況は改善しないだろう。


そしてもう逃げようと思っても逃げれない。

今現在進行形でシェリルからだいしゅきホールドくらってるからだ。

なんか生きる気力をすわれてる気がする。

も う だ め だ ぁ 。 。


どうやら神殿に行く時間になったらしい。


母親が


「くぅちゃん。 いくわよ〜」


と言ってきたので、俺はだいしゅきホールドから逃れ母親の手をつかんだ。


家を出てから神殿まで歩いて30分ぐらいかかった。遠い・・・。


神殿の中は結構にぎわってる。

村人全員いるんじゃねぇか?と思いつつ、

俺は母親に手を引かれ子供用診察室らしき所に行く。


俺たちが待合室に入るとちょうどガイとガイのおばさんがいた。


俺は軽くガイ達に挨拶する。


おばさんも、くぅちゃんこんにちわ。と言ってくれる。

ガイは見慣れないところにいるせいか緊張して尻尾が逆立っている。


ガイもおばさんに促され


「こんにちわ」


と言っていた。


それからガイはなぜかまた俺のほっぺを引っ張ってきたので俺も犬耳を

もふもふする事にした。


十分堪能した後、ガイが神官の助手だろうか。その人に呼ばれたので、

その人に付いていき水晶の前にある椅子に座るよう促されていた。


ガイの反対側に座っているのはきっと神官だろう。

ちょっと世界眼で見てみる事にする。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


種族:人間

名前:リエル・アーメイダ

性別:男 称号:副神官長

年齢:55歳

ジョブ:高位神官

レベル:60


HP:59/59

MP:145/145

STR:37

DEF:29

MAT:68

MDE:82

AGI:30

LUK:55


状態:腰痛


スキル:[治癒]


加護:女神マールの加護


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


おぉ結構この人もすごいな。

しかし腰痛って。。お仕事お疲れさまです。


俺はガイ達を見てるとガイは何か言われたのか手を水晶の上に持っていった。


すると神官が自分の手をガイの手の上に乗せなにか呪文を唱えている。

5秒ぐらいだろうか。水晶の上から妖精みたいな奴が出てきた後、

光が放たれ水晶の横に1枚の紙が存在していた。


今、光放たれたとき水晶の上いた生物はなんだ?

丸い形状になんか両側に羽っぽいのが生えていた。


俺は母親に聞いてみる。


「まま、あの丸い奴の上の生き物何?」


母親は俺を見て不思議な顔をしている。


「え?くぅちゃん何の事?」


は、見えてないのか?

いやいやあれだけ目立ってるんだから見えてるはずだ。


「ガイの手の上のやつ!」


「何かいるの?」


と母親は本当に不思議な顔をしている。


そうか見えないのか。じゃああれか。

世界の加護で得られる、見えない奴も見えるようになるっていうスキルがあったな。

あのせいか。


と考えたていたら神官の後ろで助手達がバタバタしていた。


助手達は、すごい子供が現れた!。天才だ!と言って興奮している。


まぁ確かにガイはすごいよな。おそらく潜在的には英雄もんだろう。


ガイの診察を終えた後助手達はガイとガイのおばさんをつれて

別室に行ってしまった。


あぁガイが連れて行かれてしまった。


ガイが診察する前の子は、そのまま返されてたのに。。。

俺もドナドナ的展開になるのか。


どうやらガイの次は俺らしい。


クーデリア君いますかー? と助手さんが呼んでいる。

とうとう来てしまった。なんとかならねぇかなぁ。。


あ、もしかしたらあの水晶の中にいる妖精っぽい奴に話しかけてみればいけるかもしれない。

[世界]とは心の中で会話できたから妖精っぽいやつも

もしかしたらワンチャンあるかも。


俺は助手に促された通りに席に座る。


俺の目の前に座っている神官のおじさんが


「じゃあクーデリア君、この水晶の上に手をかざしてもらえるかな?」


俺はうなずいて、水晶の上に手を乗せる。

そして水晶の中にいるであろう生き物に念話。


(おい、お前水晶の中にいるんだろう?頼むから[世界]の付いてるスキルと

ジョブそして称号をいい感じに改ざんしてくれ)


これで通じなかったら俺も連れてかれてしまうのだろうか。

そのまま俺の手の上に光が広がる。


すると頭の中に透き通った言葉が響いてきた。


(あら、君?私の事視えるの?)


お、通じたかもしれない。きた!これで勝つる!


(すまんが俺には視えている。

だからさっき言った通りに吐き出すステータスを改ざんしてくれ。)


(あなたねぇ。これでも私、女神マール様の妖精なの。そんなめんどくさい事したくないわ)


めっちゃ嫌そうな声が聞こえてきた。

だがちょっと時間が経つと俺の頭に驚いた声が聞こえてくる。


(は、え、嘘?。[世界]様の相棒?あんた何者なの?)


妖精がなんか動揺してる。ちょっと面白い。


(いいわやってあげる。敵対したくないしね。)


(お、急に物わかりよくなったな。サンキュー)


(ちょっと頭の中のぞかせてもらうけどいい?改ざんに必要なの)


(おぉいいぜ。じゃんじゃんやってくれ。)


(これをこーしてちょちょいっと。。。 

できたわこれで大丈夫。じゃあ頑張ってねー。)


そんな事言って俺の手の上から妖精は消えて光がはじけた。

なんかやったった感だした声してたな。うぜぇ。

しかも何が頑張れだよ。毎日超頑張ってるよ。


俺の右に水晶から出た紙が1枚出ている。

助手がそれを取り眺めた後なんか微笑ましい顔して


「クーデリア君終わりましたよ。」


といい俺に診察結果の紙を渡してくれた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

[クーデリア・セシル 診察結果]


種族:人間

名前:クーデリア・セシル

性別:男 称号:メイド大好き

年齢:1歳11ヶ月

ジョブ:魔法使い見習い

レベル:1


HP:11/11

MP:11/11

STR:11

DEF:11

MAT:11

MDE:11

AGI:11

LUK:11


状態:健康


スキル:[聖魔法] [雷魔法]


加護:なし


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


確かに妖精は昔からいたずら好きと聞く。

頭の中ちょっとのぞくねって妖精が言ったときに気づくべきだった。


確かにジョブ、スキル、加護、はいい感じに改ざんしてくれた。


ただ一つ叫ばしてくれ。



おいこらクソ妖精、称号で遊んでんじゃねぇぞこらああああああああああぁぁぁ



頑張ってね、ってこの事かよ!!!!


恐らく結果はシェリルも見るだろう。

俺はこれから起こるめんどくさいだろう現実に頭を悩ませるのだった。


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