プロローグ
処女作となります、読んでいただける皆様に感謝!
じっくりストーリーを練って作っていきますので
暖かく見守っていただけると幸いです。
文法などおかしいところがあると思いますが勉強していきますので
ご了承のほどよろしくお願いします。
一人の老人魔法使いが旅をしていた。
長い旅の末、老人は旅の目的に到達する。
しかし、そこで待ち受けていたものは残酷な結末であった・・・・・・
とある大空洞、
青白い光に包まれた不思議な空間に老人は立っていた。
「----アよ、此処におったのか・・・・・・」
「大丈夫、安心せいっ」
老人の頬を伝う大粒の涙
その後「ギュッ」と唇をかみ締め、宙に魔方陣を展開する。
「もう少しの辛抱じゃ・・・・・・」
展開完了と共に、辺りが白に染まる。
最後に老人が無理やり笑顔を作って口にする。
「いくぞっ!クロノス!」
物語は始まる。
---フローレンティア暦201年---
<ガロンド城地下>
「おぎゃぁ~おぎゃ~」
薄暗い石壁で囲われた小さな個室にて
元気な産声があがる。
新しい生命が誕生したのだ。
「ハァハァ・・・・・・ようやく私たちの子供が生まれましたね」
出産直後の女性が涙を流し弱々しい声で
隣に寄り添う夫に伝える。
夫は妻の手を「ギュ」と握り直す。
「あぁ・・・・・・よくがんばったね、ありがとう」
二人は涙し、周りの医師たちも喜びの声を上げた。
シーツには大量のシワがついており、出産の苦しみを物語っている。
「よくがんばりましたね」
「元気な男の子ですよ」
医師から声がかかり、出産直後の赤子が母親の元へ
力強い赤い瞳で父母をわずかだが認識しているようだ。
「この子が私たちの子供」
「あぁ立派な子だ・・・・・・」
夫婦は嬉しそうに泣いている。
「赤い瞳は君に」「黒い髪はあなたに」など似ているところを
嬉しそうに話している。
「名前は決まっているんですかな?」
優しく医師が問いかける。
「ええ決まっています」
「この子の名前は---」
夫婦が息を合わせて口にする。
「「----クロノス-----」」
・
・
・
<ガロンド城下町>
カタッカタッカタッカタッ~ヒヒーン
旅人を乗せたキャラバン馬車がガロンド城下町へ到着する。
中には複数人乗っており、商人から、冒険者、学者など様々な人を乗せていた。
「よ~し到着したよっ!」
キャラバン停に到着したことを乗客へ伝える。
町の中に入ったことにより周りがガヤガヤと賑わっている。
ガロンド国は森の中に栄えた国で、周りが木々に囲まれている。
森が自然の要塞となっており、外敵からの防衛手段にも長けている国だ。
「あ~~っ着いた着いた~」ゾロゾロッ
馬車が停止し乗客が次々と降りていく。
最後に一人の少年が降り立つ。赤い瞳で髪が銀髪、ガロンド近辺には
なじみのない外見をしている特徴ある少年だった。
「よっと!ここがガロンドか」
「少し肌寒いかなぁ」
年中木陰のためか少々ひんやりしている。
「うっし行きますかと」少年は額に手を当ててキョロキョロ辺りを見渡す。
「おい坊主!」
「9番街は注意しておけよ!この町は治安は良いが、全域安全ってわけじゃないからな」ガハハ
旅の途中面倒を見てくれたキャラバンのマッチョなおっちゃんだ。
面倒見がよく別れ際に助言をくれた。
「ありがとよっ!注意するよっ」
「けどなぁおっちゃん!俺は坊主じゃね~よっ!」
どうみても10歳前後の少年である。
慎重も130cmぐらいだろうか・・・・・・
「なーに言ってやがる!坊主じゃねぇか」ガハハ
キャラバンのおっちゃんは豪快に笑いながら少年を見送った。
姿が見えなくなるまで大きく手を振ってくれていた。
「さてっ 探すか・・・・・・」
そしてスタスタと少年は町の人ごみの中へ消えていった。
・
・
・
<ガロンド城地下>
「クロノス様ですか。いい名前だぁ」
医師がうんうんと頷いている。
「おっと喜んでいるばかりじゃだめですよっ」
「母子共に2週間は安静にしておいてくださいね」
その後、医師からいろいろな注意点を聞いて出産が終わった。
~201年4の月ガロンド国第一王子誕生~
この子は後に『運命の子』と呼ばれるようになる。
次回「情報収集」