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お題「森」「裏取引」「冷酷な主従関係」

ジャンル「青春モノ」


森のくまさん♪


ある日〜♪

森の中〜♪

くまさんに〜♪

出会った〜♪

花咲くも〜り〜の〜み〜ち〜〜♪

くまさんに〜で〜あ〜あった〜♪


くまさんの〜♪

言うことにゃ〜♪

お嬢様〜♪

金ください〜♪

裏取引やった〜♪インサイダーやりま〜し〜た〜♪


「お前森のくまさん覚えてないだろ?」

「な、何を言ってるんだい? この僕が森のくまさんを覚えてない? そんな訳」

「あるだろ?」

「うっ……」

「第1、インサイダー童謡に出てくるかよアホ」

「うるせぇ! お前も覚えてなかったろが!」

「ちょっと男子! 真面目にやれ!」

今俺らはボランティアで保育園に行く準備をしている。

俺は行きたくなかったが出れば補習なしと聞いたからでることにした。

今準備しているのは森のくまさんの歌詞カード、熊の着ぐるみとお嬢様……じゃなかったお嬢さんの衣装だ。

「何ぼーっとしてんの! 早く歌詞カード作れ!」

『へい……』

「ネットみれば早いでしょ?」

『あ……』

「馬鹿共が……」


ーーーー


まあそんなこんなで完成し練習もして当日になった。

「緊張する……」

「バカのくせに緊張するんだ」

「ヤクザみたいな顔してると思ったら緊張してたんだ」

「黙れ任侠マニアバカ」

「バカはお前だバカ」

「はいはいどっちもバカ。少し黙れ」

『はい……』

「ごめーん! 遅くなりました!」

そうして合唱部の精鋭6名も到着し合計9人。

「いざ出陣!」

「そういやお前歴女だったな」

「任侠、歴女、全教科赤点のバカ。今年まともな人いないのかよ……」


ーーー


「せーの」

『おにーさん! おねーさん こんにちわーー!!!!」

「こんちわ……」

めっちゃ元気だな。

「今回私たちは森のくまさんの歌をみんなで歌おうと思います! 歌詞カードを配るのでみんなで歌おう!!」


ーーー


「なんだかあっという間だったな……」

「そうね……」

「まるでピストルで撃たれたみたいだった」

「そうね……」

「お前ら少しは荷物持てや」

「うるせぇ! 全教科赤点ばか」

「そうだ! くそやろう! 黙って働け!」

「かつてこんな冷酷な主従関係があっただろうか……」

でも、

来て良かった。


まだ力不足否めねぇ。

てかミステリーと童話と青春以外ないんかい。

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