表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/16

13試し

お題「青色」「見返り」「静かな山田くん(レア)」

ジャンル「サイコミステリー」


青色に染まる空はどこまでも青色だ。

赤くなったり黒くなったりするけれども一色で統一される。

水も雨も虹も花もそうだ。

海も山も木も鳥も虫もそこまで統一感がないわけではない。

だからこそ「にんげん」というものが自分は嫌いだった。

平気で仲間を裏切って、なんの思いもなく簡単に命を踏みにじる。

そんな「にんげん」というものが自分も嫌いでしかなかった。

だからだろう。

平和のためでなく自分のために警察官となり人をとことん捕まえた。人を絶対なる法の下に合法的に叩き落すのは快楽でしかなかった。

今ではそれが功をなし本庁に勤める敏腕刑事。正直上の者どもは汚く腐っているがそいつらを表立って潰そうとまでは思わない。

ただ苦しんではもらうが。

そんな敏腕刑事の俺の元にいつも通り事件が来た。

被害者は損傷が激しく、見た感じ事故死だったが調べたところ他殺と判明したらしい。

そして、何故か犯人がわからないと。

……ウズウズしてきた。

人が堕ちて行く瞬間をもう一度見られる。

苦しみ喘ぐその姿を早く見たい。

ーーーー俺だって普通の(・・・・)だ。

何か超能力があるわけでもない。

が勘だけは昔から鋭かった。

まず候補に挙がっている容疑者の顔、経歴、人間関係を徹底的に、徹底的に調べ上げる。

そう日常生活から何から監視、食べるものや風呂の温度、布団まで全て調べ上げる。

それで大体1ヶ月経ってきてこいつかなと考えはじめる。

そいつだったらどこに隠すか、どうやって逃げるかまで徹底的にシュミレーションをする。

そうして見えてくる。

もちろん俺の方法は遅いのが難点でもっと早く見つけられたらそれで終わりだ。

だけど見つからなければ俺が必ず潰す。

今回も大方分かってきた。

あとはただ一つ徹底的に潰すだけだ。


# # #


容疑者をまず潰して堕ちるところに連れて行く。それが警察官としての一番の見返り。

楽しみは今回、容疑者の自宅で行う。

誰も優秀な俺に指図などしない。

パステルカラーでカラフルに彩られたいかにも最近の若い者が住んでそうな家。

ピンポンを押すと若い奥さんが出てくる。

……こちらも調査済みだ。

悪いとは思っていない。こいつもそれ相応のことをしてきた。

徹底的に潰させてもらう。

まずリビングに行き子供を連れ出す。

目の前で縛りつける。

何をするんだ!そんなこと言われても御構い無しだ。

襲ってきたところを柔道技をかけて止め手錠をかける。奥さんは後ろに部下をつけることで逃げられなくする。

こうすることで犯人は逃げられなくなる。

「お前は先日、居酒屋俺のシェフで被害者、山田徹と飲んでいたところ口論になった」

子供の前でやめろ!そんな言葉無視する。

「その日上司から不条理なことで叱られ、部下から散々馬鹿にされたお前はストレス発散のために呼びつけたにもかかわらず、自分を心配してアドバイスしてくれた心優しいはずの友人の言葉を曲解し殺したんだ。静かな山田くんのことをズタズタになるまで、グチャグチャになるまで、何度も殴り何度も殴り、蹴り、殴り、蹴り、抉り、潰し、刺し、めっためったになるまで、めっためったになるまで、何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も、原型がなくなるまで何度もしたんだ。死因は刺したことだがそれを消すためにそうした。さらにはクレーンなどを使い消した。そうすれば事故死に見えるし跡も残らない。だけど甘かったな。それだけのことをしてなんの痕跡もなくせるはずがないんだ。なんのことかわからないって?はっ簡単だろ?お前についてる痕跡だよ。残ってない?逆に聞くが消しきれるもんなのかい?……こちとらなめてもらっちゃ困るんだよ。おい!おまえらの家族は人殺しだぞ!ガキ!女!よく見とけ!お前のとうちゃんは人殺しだ!人でも人間でもなくなった!殺人鬼だ!鬼だ!社会のゴミだ!社会から外れた化け物だ!お前はそうなるなよ?そうなったらこうしてやるからな!!」

容疑者の頭を、腹を蹴り飛ばす。

何度も何度も苦しそうな声をあげようともやめない。

子供が泣き出す。そして妻が怒り出すが逆に殴り飛ばす。

「一般人が公務員様に手をだしてきたらどんな罪になるかわかってるよなぁ?あ?」

髪を掴み地面に頭を押し付ける。

「おい!お前ら!早く犯人連れてけ!」

「御意!」

体を掴み引きずって連れて行く。

嫌だと言ってもやめない。いくら泣き叫ぼうともやめない。そうして家から見えなくなり声も聞こえなくなった後押さえてた頭から手を離した。そして決まり文句をいう。

「お前ら変な気起こすなよ?」

そして、来た時とは違う有様となった家を出た。


# # #


取り調べとは拷問となる。

分かりきってるなら尚更だ。

俺は担当になり痛めつけた。

ばれる?そんな訳無かろう。

何故ならこの世はそんな優しくない、残酷で不合理で不公平で汚いからだ。

そしてそうしてしまったにんげんというものが悪い。

せいぜい苦しむがいいさ。

知らぬもまた罪なのだから。








無理やりですな。

試しと書いたのはとある知り合いから心理描写は多いのに情景描写が少ないと言われたことから増やそうと思ってやったのですかわ増えなかったです。

むずいね。小説って。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ