再会
いつからだろう、あなたを想い始めた日は...
いつだっただろう、あなたとの別れを選んだ日は...
あの時の私を立ち止めさせたのはあなたでした。
あの時立ち止まった私を前に進めてくれたのもあなたでした。
あなたはまだ....わたしを想っていますか。
もし、あなたがわたしを嫌っていても...それでも....
わたしは
あなたを
想い続けます.....
「葵ー!!起きなさい!!もう、優斗君来てるわよ!!」
・・・もぅ・・・少しだけ・・・・寝かせて・・・・
なんて願いは叶わなくて部屋のドアが勢いよく開いた。
「早く起きなさい!!もう8時よ!?」
わたしを睨みながら言ったお母さん。
うるさぃなぁ~・・・って・・・
「8時!?嘘!!やばぃっ」
いっいそがなきゃ・・・・
わたしは急いで学校の準備をした。
「葵、朝ご飯は!?」
食べたいけどっ・・・食べる暇がないっ!!
「いっいらないっ!!」
わたしは靴を履いていそいで家のドアを開けた。
「いっいってきますっ!!」
「遅刻しないでよ!!」
むっ・・・・無理!!
急いで出てきた私の目の前に立っていたのは....
「ゆっ優斗っ・・・・ごめんっ!!」
と、謝ったら優斗はわたしの目の前で深い溜息をついた。
「はぁぁぁぁ・・・とりあえず、急ぐぞ。」
「うっうん・・・・」
高校生、橘葵と黒澤優斗は走って学校に向かった。
「にっ二学期初日から遅刻するっ・・・・」
「お前のせいだろ!?」
優斗からの素早いツッコミがきた。
初日から、ピンチです。
わたしたちは何とかギリギリ間に合って、いそいで教室行った。
「ふぇ・・・・まっ間に合った~・・・」
「お前、あとで説教な。」
少しキレ気味の優斗が言った。
「うっ・・・・はぃ・・・・。」
優斗の説教があると思い、一気にテンションが下がりながらも
教室のドアを開けた。すると.....
「あっ、やっと来た~遅刻寸前だょあおちゃん。」
私の親友の樋口 優花がわたしに言ってきた。
それに続いて....
「遅いぞ、幼馴染のお二人さん。二学期初日から遅刻ギリギリかよっ笑」
優斗の親友の田中 海が言った。
「だ・・・だって、眠かったんだもんっ・・・」
「その眠いという理由だけで俺も遅刻しそうになったんだけど。」
うっ・・・おっしゃる通りです・・・・。
痛いところを優斗に言われたから「す、すみません」と
頭を軽く下げて謝った。
「とりあえず、席つくぞ。先生が来る」
優斗がそういったのでわたしたちは席に着いた。
そしたら丁度先生が来た。
「席つけ~。」
先生が言ったので他のみんなも席についた。
それから先生の話が軽くあって、そのあと
「今から始業式だから廊下に並べ。」
うぇ~・・・始業式・・・校長の話長いんだょな~・・・
心の中で思いながら廊下に並んだ。
すると・・・後ろの女子二人の会話が聞こえてきた。
「ねぇねぇ、知ってる?」
ん・・・なんだろ・・・。
「えっ、何々??」
「このクラスに男子の転校生が来るらしいよ~」
「えっ嘘!!イケメンならいいなぁ~」
へぇ~・・・この時期に転校生なんて珍しいなぁ・・・
など思いながら体育館に向かった。
始業式が終わって教室に戻ってきた。
そしたら海君が・・・
「まじ校長の話長いっつの!!今日30分以上話してたぞ!?まじあの校長ハゲろ!!」
など・・・そのほかいろいろ校長の悪口をいつていた。
海君、あの校長はもうハゲてるからこれ以上はハゲないょ・・・・。
「でもっ今日転校生来るんでしょ?」
いきなり優花が言ってきた。
あっ・・・そういえばさっき後ろの女子が言ってたな・・・。
「まじ?男子、女子どっち!?」
海君が嬉しそうに言った。
「男子らしぃよ!!」
楽しそうに優花が言った。
確かに、楽しみだなぁ~・・・
「えっ何々?もしかしてあおちゃんも楽しみなの?」
なんて優花が言ってきた。
「えっ・・・うん、楽しみかな」
なんてわたしが返答したら・・・
「おっ、優斗ピンチじゃね!?」
なっ・・・なにがピンチなの?
「・・別に・・・。」
優斗がめんどくさそうに言った。
「えっ・・・何?何?」
なんだろう・・・・?気になる!!
「教えて、優t・・・むごっ!!」
優斗がいきなり口をおさえてきた。
「むごっ・・むごっ!!」
なっ・・・何!?
「うるさい、お前らそろそろ席につけ。」
「あ~あ、おしかったなぁ~」
「ねぇ~」
海君と優花が残念そうに言いながら席に着いた。
「・・お前も席につけ。」
「うっうん・・・。」
優斗はそういって席に着いた。
なっ・・・なんだったんだろぅ・・・・?
なんて考えながら席に着いたらちょうど先生が来た。
「席つけー、今から転校生を紹介するぞー。」
先生がそう言ったので立っていた生徒が急いで席ついた。
「楽しみだね~。」と優花が言ってきたので「うん。」と返事をした。
なんだろう・・?楽しみなのに、胸騒ぎがする・・・・。
と....思っていたら先生がいった。
「よし、じゃあ入っていいぞ。」
先生がそう言った途端教室のドアがゆっくりと開いた。
そこからでてきたのは....
「う・・・・嘘だろ・・・・?」
優斗が吃驚した声で言った。そしたらわたしも....
「う・・・嘘でしょ・・・?だって・・・・」
....目の前に立っているのは....
「す・・・・昴・・・・。」