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遊園地…彼の場合

俺はいつも、彼女に驚かされてばかりだ


「こっ、今度の土曜日か日曜日お暇ですかっ!」


金曜日、突然彼女から遊園地に行かないかと誘われた。正直突然のことでとても驚いた


土曜日、待ち合わせの場所へ向かうと既に到着していた彼女の様子に驚いた。遠くから見てもわかるくらい、そわそわしたり鏡や携帯をみたりとにかく落ち着かない…俺が目の前に来ても気づかないくらいだから相当だ


そういえば、休日なんだから当然私服で、彼女は淡い色の花が飛び散ったふわふわとしたワンピースを着ていた。それが彼女にとてもよく似合っていて少し驚いた…杉田に嫌という程教えられた〝女の子の服を褒める〟という事は頭から抜け落ちていた


そして遊園地


「へぇー、結構大きいんだ」


はじめての遊園地の人混みとその広さに驚いた


「ソ、ソソソウデスネ」


…こっちの様子の可笑しさもどうしたものかと思った


そしてなんやかんやでジェットコースターに乗ることになった。なぜか意気込んでいる彼女は…やはりというか、柵から身を乗り出して落ちそうになった。

慌てて支えたけれどもその時の柔らかさにも驚いた。髪は前から柔らかそうだと思っていたので予想通りだったけれど、支えた時に感じた腰の細さとか身体全体の柔らかさとか、ふわっとした匂いとか…なんだかこう言ってしまうと俺が変態のように聞こえるかもしれないけれど正直にそう感じたのだから仕方ない。


「……。」


女の子なのだ、と再認識させられた気持ちになった


そして…


「…これは本当に予想外」


人生初のジェットコースターを降り(なるほどあの速さは癖になる)ちょっとお手洗いへ…という彼女を見送り、俺は彼女の帰りを待つことにした…のだけれども


もう30分も経つのに彼女が帰ってこない。

おかしい…ここからトイレは遠くないし、はぐれたら困るからと確かにこの大きな時計を待ち合わせ場所にしたはずだ


なのに一向に帰ってくる気配のない彼女


「まさか…道に迷ってるんじゃ」


今日は休日でこの人混みだ。普段からぼーっとしてる彼女ならありえる


「あぁ、もう」


役に立たない電子機器を握りしめる。連絡先を知らないんじゃ携帯なんてあっても何の役にも立たない

とりあえずあまりここを離れすぎず、この時計が見えるくらいのところまで探してみよう。もしかしたら案外近くにいるかもしれない


「あ」


そう思った瞬間。目の前に見えたのは、あのふわふわした髪の彼女の背中と



そんな彼女の腕を掴んでいる背の高い男の姿


「郁っ!」


そして次の瞬間に俺は走り出し、驚く彼女の腕を思い切り掴んだのだった。



うわわわ!(◎_◎;)更新遅れてすみませんでした!

今回は藤咲くん目線でお送りしました!


そしていつもと違って(?)切りの悪いところでの終わりになります。

次はもっとはやく投稿できると思いますので…( ; ; )

みなさんのお気に入り、ブックマークいつも有難くみています!これからもよろしくお願いします!

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