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間章
初投稿&初執筆です。序文はかなり短いので最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。
俺は猫が嫌いだ。
あいつらは自分勝手で、こっちの都合などお構いなし。
本を読めば邪魔をして。勉強すればノートの上に乗ってきて。
そんな風に、こっちが忙しい時に限って遊べ遊べとねだってくる。
そのくせ、こっちから構ってやれば無視される始末だ。
腹が減ったら媚び売って、無視をされれば噛みついて。
眠たくなったら好きな時に寝て、こっちが寝てれば邪魔をする。
傍若無人の居候。自由気ままの貴族さま。
飼い主たちは上位者である猫さまに尽くして当然。
そんな無法がまかり通ってしまう。
それがあいつらだ。全くもって気に食わない。
俺は猫が嫌いだ。
だから俺は、猫を飼っていない。
だから俺は、猫を飼うことなど、もう、しない。
お付き合いありがとうございます。続きが気になった方はこのまま第一話へどうぞ。ネコ美さん(仮)との出会いの話です。