大罪美徳親善企画その1 “正負のバスケ!“
「さあさあ、大罪美徳親善企画スポーツ部門、此度はバスケとなります。実況は憤怒の上級系譜、久遠光一が務めさせていただきます。そして……
「井上弥生です。よろしくお願いします」
「はい、ではまずスターティングメンバーのご紹介から」
大罪チーム
C:荒川公人
PF:明治我夢
SF:朝霧裕樹
SG:武田シバ
PG:大神白夜
美徳チーム
C;鳴神王牙
PF:北郷正輝
SF:一条宇宙
SG:天草昴
PG:御影凪
「大罪チームは3m級が2人、バスケで上背で劣ると言うのは不利ともいえますが……」
「称賛1つで決まるとも限らないのが勝負です。それに、彼等が並ではない事は誰もが承知の事実の筈ですよ」
「違いありませんね――さて、ではジャンプボールから始まりました。「まずは美徳ボール、そして斬り込むは一条宇宙だ!」
「さて――行くぞ」
「夫早い早い! 風の様な軽やかなドリブルにダッシュ、ドライブはまさにカマイタチ!」
「こういう競技だと、スピード自慢の宇宙君ははえますね」
「おっと、一条選手とンダ! そして――ボールを高高度から、投げ込んだ! 投げ込み式ダンク、決まったあっ!」
「流石宇宙だな……よし、大神!」
「――ふんっ」
「さあ次は大罪チームの攻撃、次にボール思ったのは、朝霧選手! おおっ、早い早い!」
「一条君が柔だとしたら、朝霧君は剛と言った所かしら?」
「おおっ、契約者最強の嫌疑で培った踏み込みを応用してのドライブだあ! さあゴール舌に辿り着き――よし、ダンク決まったあ!」
「――流石、勇者と称されるだけあって、斬り込むのはお手の物か……ならば、我が動かねばなるまい」
「さあいきなり互いに、勇者と称される2人によって、接戦への期待高まる中、ボールは北郷選手の手に渡ったぞ!」
「……さて」
ダぁンっ!
「――! なんだあっ!? ドリブルの音が、競技場全体に響くかと言わんばかりの轟音だあっ!」
「――どうやら、契約者最強の攻撃力を誇るその能力で、早く重いドリブルを展開してるようね」
「確かに、ドリブルである事は、間隔を挟んでの轟音と腕の動きだけ! ボールは全然見えません!」
「一条、朝霧とはまた違った活躍をせねば――な」
「まるで巨人の更新かと言わんばかりに、北郷正輝のドリブルは早くて重い!」
「あれはカット何てまず無理そうね」
「さあ、駆けだした――って、あのスピードのドリブルで!?」
「あれだけ早いと、コントロールも大変でしょうに」
「おっと、跳んだ! そして――ダンク決まった!」
「今のところ、全得点がダンクね。派手な試合展開だわ」
「……やれやれ」
「さあ大罪ボール、現在ボールは大神選手がドリブルし――ゆっくりと進んでいく」
「――さて、今度はどんなプレイが見れるのか楽しみね」
「さあ、御影選手がマークついたぞ!」
「なんだ? 随分とスローペースだな」
「別に急ぐ必要などあるまい?」
キュッ! ダムっ……!」
「――!」
「皆、私の前に跪くのだからな」
「おっと、大神選手が切り返した途端、御影選手が転んだ! フォローに2人駆けだし――ダメだ、そのフォローも大神選手が切り返した途端、2人して尻もちをついた!」
「――何が起こってるのかしら?」
「わかりませんが、ゴールは間近!」
「させるか!」
「うおおおおおおっ!」
「それを阻止すべく、一条選手と鳴神選手が飛んだ!」
「……万歳三唱の出迎え、御苦労」
「おっと、フェイクだ! 2人を交わし、大神選手ダンクだあっ!」
「ここまでの特典、全てダンクね。さて……」
「さあ、試合再開。美徳は天草選手がボールを受け取り――おっ? おおっ!!?」
「ゴールしたからシュートを撃ったわ。高いわね……天井に届きそう」
「さあ、ボールが落ちて来た! どうだ、どうだーーー!?」
「――この程度なら、造作もないよ」
ヒュパっ! バンっ……!
「入ったあっ!」
「……流石は天草君、これ位は造作もない……という所かしら?」
「シュート範囲はコート全体ときたあっ! さあ次は大罪ボール……え?」
「――その通りだ」
「まさか……大神選手も、ゴール下から撃った!」
「これは……入るわね」
ヒュパッ! バンっ……!
「これは、オールコートディフェンスが互いの主流になるな。となれば……」
「おい大神! ここはオレの出番だろ!」
「――そうだったな。すまなかった、武田」
「――ちっ!」
「さあさあ試合はわからなくなってきたぞ!?」
「では、ここで一旦タイムアウトね。続きは次回をお楽しみに」




