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今回切るところが難しくて

短くなってしまいました。

「お姉さま、お姉さま」

「ぅん…?」

「お姉さま、もうお昼ですわ。起きてくださいな」

「あと五分…」

「だめですわ。もう起きないと、夜眠れませんわよ?」

 シンシアの声に、私はどうしても起きる気になれなかった。

 シンシアの顔を見たら、昨日自分が考えていたことを言い出してしまいそうだから、というのもあったけれど、それよりも、もっとシンシアにかまってほしかった。

 私はシンシアに手を伸ばして、シンシアの腕を掴んでベッドに引っ張り込んだ。

「お、お姉さまっ?」

「ふふっ。シンシア捕まえた」

 ぱっと目を開けてシンシアを見ると、シンシアは顔を真っ赤にして、驚いたように目を見開いていた。

「は、離してくださいまし!」

「シンシア、熱あるんじゃない?」

「そんなことどうでもいいからっ。離してっ」

 腕を振りほどいてベッドから抜け出そうとするシンシアを後ろから抱きしめる形で捕まえて、私はその額に手を当てようとした。

「だからっ、離せっつってんだろっ!」

 その言葉は、紛れもなくシンシアから発せられたものだったけど、いつものシンシアからは想像もできないような言葉遣いで。

「シンシア…?」

「あ…う……」

「シンシア、やっぱり熱が…」

「と、とりあえずっ。離してください!」

 シンシアの叫びとともに、私の腕はあっさりと振りほどかれた。

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