『私』のはなし〜メリーさんについて〜
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よろしくお願いします。
都市伝説を聞いたことがありますか?有名な『メリーさんの電話』についてです。『私』が知っているのは一味違うのですが、ひとつ聞いてください。
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ある所に怪談や都市伝説のことが好きな大学生がいました。彼はその日もネットで、未だ知らぬ都市伝説を探していました。
そんな時、携帯電話の着信音が家の中に鳴り響きます。番号は遠い田舎の実家に残っている弟からです。内容は特にとりとめもないことでしたが、ひとつ気に掛かったのは『メリーさんの電話』についての話が出たことでした。
しばらくすると、またもや着信があります。今度は、近県の大学へ進学した、同じ高校の友達からでした。内容は、久しぶりに会おうというものでしたが、話がまとまった後にその友人からも『メリーさんの電話』について尋ねられました。もちろん話題のひとつとして、彼の知っている範囲で友人へ軽く話しました。
彼は偶然にも『メリーさんの電話』について、違う人から話題になり、不思議なこともあるもんだと思い電話を切りました。そして、またネットをしようとパソコンに向かいます。しかし、三度着信音が鳴り響きます。驚きながらも番号を見ると、今度は少し遠くに住んでいるアルバイト先の先輩でした。
彼は息を整えてから電話に出て、用件を尋ねると、何のこともないバイトのシフトを交換してくれとのこと。今度おごりで居酒屋に行くことを条件に了承すると、先輩はさらに頼みごとをしてきました。
それは、「『メリーさんの電話』について教えてくれ」ということです。彼は動揺しながらも先輩へ詳細に伝えました。
彼は電話を切ったあと、気味が悪いと感じ始めます。携帯電話を机に置こうとしたら、彼の手の中で携帯電話が音をたてながら、震え始めました。流石にすぐには反応できず、おそるおそる番号を確認すると、画面には近くに住んでいる同じ趣味を持つ、大学の友人の名があります。
友人は開口一番に『メリーさんの電話』について話してきます。彼は恐ろしくなり、適当に話を合わせ、すぐにも電話を切りたいと思いました。そして、友人の話を無理矢理に終わらせ電話を終えると、ある考えが急に思いつきます。
彼は、「なんで早く思いつかなかったのだろう」と心の中で自身を叱咤すると、今度は自分から電話を『ある人』へと掛けます。
『ある人』は電話を受け、彼から話を聞くと、彼にある都市伝説を話し始めました。
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長々とした『私』の話に付き合ってくれてありがとうございます。
ところで、『私』が誰なのかあなたはわかっていますか?
……わからない?
自分から電話したはずなのに、相手を存じ上げないとは不思議なことだ。
実は今、『私』はあなたの家のドアの前に居るのですよ。
……帰ってくれだって?
ここまで来て帰れとは、些かひどい対応じゃありませんか?顔くらい見ていかないと。
意外といい部屋ではないですか。
……どうやってなんて、そんな些細なことを気にする状況でしょうか?
ふふ、体まで震わして、怖いのですか?
さぁ、『私』の方へ振り向いて、あなたの顔を見せてください……
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以上が『私』が知っている『メリーさんの電話』です。
最近、どこかで『メリーさんの電話』について話をききませんでしたか?もしかして、その話をする人が『あなた』へと近づいていませんか?
そうならば、『私』と『あなた』が出会うのも、そう遠くないはずです。
大学生にかかってきた電話は、本当にその人本人だったのでしょうか?
もしかしたら、『私』が成り済ましていたのでは?
ここで、『私』の正体を知ったあなたはこの先大丈夫でしょうか?知り合いからの電話がいつのまにか、『メリーさん』になっているかもですよ。
『メリーさんの電話』について話題にするとき、知り合いからの電話にはお気をつけください。さもないと、あなたも『メリーさん』と遭遇してしまうかもしれないのだから・・




