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戦国大戦  作者: ワンコインランチ
第3章 東日本統一編
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下野国の合戦

下野国の戦場


開戦から3日が経とうとしていた。



北条氏康率いる2万の軍勢に相対するのは

勢いそのままに陸奥160万石を治めた新進気鋭の大名。


独眼竜 

伊達(だて) 政宗(まさむね)

率いる3万の軍だった。


「くはははははは!

北条なんぞ老兵は数で押しきれい!」


自ら前線で指揮を取り次々と北条の防御陣を突破していく。


「政宗様、飛び出しすぎです

大将は後ろでドンと構えていてください」


政宗を守るように伊達軍ナンバー2の片倉小十郎が周囲の敵を切り伏せていく。


「小十郎!それではつまらんだろうが!

俺は前線で戦う事でより輝くのだ!」



「まったく・・・大将がそれでは末端の兵が疲れますぞ」


二人のそんな会話を続けながらの進撃に

北条軍はじりじりと後退していく。


「わかっていたがこのままでは一瞬で総崩れだ

耐えるんだ!必ず援軍は来る!ここが正念場だ!」



氏康の檄になんとか持ちこたえる北条軍。



「主君・・・我にお任せを・・・」


そんな中氏康に歩み寄る一人の男がいた。


「おお、小太郎!一肌脱いでくれるか」


風魔 小太郎 (ふうま こたろう)

北条家に仕えた風魔忍者の首領


「夜を待ち闇討ちで相手を撹乱してまいります」


「わかった!では何としてでも総崩れは回避しなくてはな!」


氏康は深呼吸をすると数歩前に歩きだし

両手を前に突き出した。


「これを使うとしばらく動けないんだが

後はお前たちに任すぞ」


北条氏康 LV72

アクティブスキル【獅子天穿砲】(ししてんせんほう)

突き出した両手から獅子の頭部の形をした複数の光弾が

衝撃波と共に弧を描き射出される。


着弾地点では爆発と爆風が吹き乱れる。



「アクティブスキル【獅子天穿砲】!!!」



氏康の両手から獅子の雄たけびのような音と共に

獅子の頭部のような光弾が生成され弧を描き伊達軍の中核へ

無数に射出された。


着弾した光弾は爆発し多数の伊達軍が巻き込まれ

押せ押せムードだった伊達軍は足を止め出した。



「おのれ北条氏康め

遠距離広範囲攻撃のスキル持ちだったか」


政宗も同様に足を止め氏康がいる本陣を睨みつけた。


「政宗様、このままでは臆した兵が散り散りになってしまいます

ここは一度・・・」


小十郎の言葉を遮るように政宗が叫んだ。


「ええい、わかっておる!

全軍後退じゃ!!!

一度軍を立て直す」


政宗の号令に押し込んでいた伊達軍は一度初期位置に後退し始めた。



「やれやれ、大将はガキだがあの側近

片倉小十郎っていったか・・・あいつは厄介だな」



後退する政宗と小十郎の背中を遠くから見ていた氏康は

安堵し自らも陣の中に入り休息をとった。



「小太郎、後は任せたぜ」


「御意」







そして夜が来る


基本的に夜は昼の合戦の疲れを取るため暗黙の了解で行われない

更に夜戦となると視界不良による同士討ち等が発生する可能性があり

デメリットが多い為休息に充てることが多い。


しかし風魔忍者の風魔小太郎は闇討ちを得意としていた。


わずかな従者を引き連れ伊達軍の兵になりすまし

伊達軍の陣中の各地で名のある武将を暗殺して回った。



一人二人と暗殺したころその知らせは陣中全てに伝わり

伊達軍は警戒態勢を取らざるを得なかった。



「今日はこの辺にしておこう」



小太郎は早々に切り上げ北条軍の陣へ戻る中

伊達軍は明け方まで警戒態勢を解くことはできなかった。




4日目


まともに休息を取れていない伊達軍はこれまでの疲労からか

前日までの勢いを出すことはできずこの日は北条軍の陣を突破することができず

ほぼ何もできないまま夜を迎えた。


そして再び風魔小太郎が闇討ちに駆ける。



この繰り返しで膠着状態が続き

ついに10日が経過した。



「末端の兵の動きが悪いのはわかるが

政宗のガキと片倉小十郎が随分と静かだな」


「今夜様子を見て参ります」


「ああ、頼んだぞ小太郎無理はするな」


「御意」





そして10日目の夜

膠着した戦場が動き出すこととなる。





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