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苦手な方はご注意ください。

供養作品集

ずっと一緒。【供養作品】

作者: 月乃宮 夜見

注意!


この作品は供養作品です。

プロットの姿のままで投稿しています。

1. 婚約破棄モノ的冒頭

侯爵令嬢エレナ・リヴェールは、華やかな王宮舞踏会で婚約者である第二王子レオンの冷酷な宣告を受ける。「お前のような地味で無能な女は、俺の妻にふさわしくない。婚約を破棄する!」 レオンの隣には、派手な美貌の男爵令嬢カミーユが得意げに立つ。貴族たちはエレナを嘲笑し、彼女は涙をこらえて会場を後にする。エレナはひかえめな性格ゆえ、反論もできず、ただ打ちひしがれる。


2. ヒロインのいじめられ描写

婚約破棄後、エレナの生活は一変する。貴族社会では「捨てられた女」として蔑まれ、学園ではカミーユとその取り巻きに執拗にいじめられる。図書室で本を隠され、ドレスにインクをかけられ、廊下で故意に突き飛ばされる。エレナは耐えるばかりで、声を上げる勇気もない。彼女の唯一の心の支えは、亡母が遺した小さなペンダントを握りしめること。だが、ある日、カミーユにそのペンダントを奪われ、池に投げ捨てられてしまう。


3. 助けてくれるヒーロー

その光景を偶然目撃したのは、辺境伯の次男で騎士団所属のアルヴィン・クロフォード。誠実で正義感が強いが、貴族の権力争いには無関心な青年だ。アルヴィンは池に飛び込み、泥だらけになりながらペンダントを取り戻し、エレナに返す。「こんなことを許すな。君はもっと自分を大切にすべきだ」と優しく諭す。彼の温かさに触れ、エレナの心に初めて希望の光が灯る。アルヴィンはその後もエレナを気遣い、カミーユたちのいじめをさりげなく牽制する。


4. ヒロインヒーローの恋愛描写

エレナはアルヴィンの優しさに惹かれ、彼のそばにいることで笑顔を取り戻す。アルヴィンも、控えめだが純粋なエレナの魅力に気づき、二人は学園の片隅や森の小道で静かな時間を過ごす。エレナが焼いた素朴なクッキーをアルヴィンが褒めたり、互いの夢を語ったり。エレナは「アルヴィン様と一緒にいられれば、それだけで幸せ」と囁き、アルヴィンは彼女の手を握り返す。しかし、エレナの心の奥では、アルヴィンへの依存が芽生え始めていた。


5. ヒロインと別れるヒーロー

数ヶ月後、アルヴィンは騎士団の任務で隣国へ赴くことになる。彼はエレナに「君はもう十分強い。自分の道を歩んでほしい」と告げ、別れを切り出す。実は、アルヴィンはエレナの依存的な態度に気づき、彼女の自立を願ったのだ。だが、エレナにとってこれは裏切りだった。「アルヴィン様まで私を見捨てるの?」 彼女の瞳には、かつての弱々しさとは異なる暗い光が宿る。アルヴィンは任務へ旅立ち、エレナは孤独に取り残される。


6. 復讐心に燃えるヒロイン

エレナの心は憎しみに染まる。「優しくしてくれたのは、私を弄ぶためだったの?」 彼女は、亡母が実は強力な魔女の血を引いていたことを知り、封印されていた魔導書を発見。禁断の魔法を学び、別人のように冷酷で魅力的な女性へと変貌する。エレナは復讐を誓う。「アルヴィン様に、私がいなければ生きていけないと教えてあげる」。彼女は貴族社会に巧みに取り入り、カミーユやレオンをも操る力を手に入れる。


7. 復讐するヒロイン 懺悔するヒーロー

数年後、アルヴィンは任務を終えて帰国するが、そこにはかつてのエレナの姿はなかった。エレナは王宮で「黒の魔女」として恐れられ、貴族たちを意のままに操る存在に。彼女はアルヴィンを誘惑し、彼の騎士団を策略で解散させ、名誉を奪う。さらに、アルヴィンの家族を孤立させる呪いをかけ、彼を絶望の淵に追いやる。対峙したアルヴィンは、エレナの瞳に狂気と愛を見出し、慟哭する。「俺の優しさがお前をこんな風にしたのか……俺が間違っていた。許してくれ、エレナ!」 だが、エレナは冷たく微笑む。「遅すぎます、アルヴィン様」 最後の魔法でアルヴィンの命を奪い、彼は息絶える。


8. 満足げなヒロイン

アルヴィンの死後、エレナは王宮の玉座に座り、貴族たちを従える。彼女の手には、かつてアルヴィンが取り戻してくれたペンダントが握られている。「これで、私を捨てた全ての人に報いたわ」 彼女は満足げに微笑むが、その瞳には虚無が宿る。エレナは自らの復讐が、愛した男を失う代償だったことに気づくが、もはや後戻りはできない。


「でも。これで、ずうっと一緒よね」

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