プロローグ
月には、地球のような世界があるんですよ。
そこは主にdazzleという国によって動いているんですよ。
言葉には、「眩しい」「圧倒的」などの意味があるので、dazzleと呼んでいるんですよ。
しかもとても整備されていて、平和的な国なんですよ。
地球で言うと、日本の東京なんですかね。
私の知っている限りではなんですけどね。
ちなみにdazzleにあるゲートに入ると、他国に行けるんですよ。
一番行き来が多い国は、innocentなんですよ。
言葉には「純粋」や「無邪気」などの意味があんですよ。
……言葉通りいい国だったんですよ。
なんでか、国王が天に召された時大臣が“自分が王になった”と事実を知らない国民に告げたからなんですよ。
そんな大臣の異様な悪事が許すはずのない国の正統派重鎮たちは、既に全員亡くなっていたんですよ。
大臣が先に始末していたからなんですよ。
……本当に、悪事に関しては頭が回っていますね。
話を戻しますが、大臣…つまるところ新国王は、前国王と違い、国を放置したんですよ。
そんな国王の支配している国にいたくない国民はdazzleに避難しようとしたんですよ。
当然ですね。誰がそんな国にいたいと思うんですかね。
だけどなんらかの理由でdazzleへ行くゲートがなくなってしまったんですよ。
きっと新国王の仕業だろうと思ってるんですよね。
私もあまり知らないけど国民は、多分全員亡くなってしまったんでしょうね。
王と、娘、そして執事以外ね。
そのことに気づいたinnocentの王は、雑用を押し付ける国民を私の国から分けてもらおうと思ったらしいのですね。
***
我が国の考えを悟ってしまったdazzleは、innocentと対立することを宣言した。
そんなこんなで仲が悪い我が国とdazzle。
だが、そんな2人の争いを翻す真実があるのだ。
これは秘密裏に報告された、ごく一部しか知らない極秘情報。
なんと、互いの娘がすごく仲がいいらしい。
娘たちは我達の行動の裏で頻繁に会い、あるゲームをしていたのだ。
ゲームには人の命と膨大なお金が関係している。
本当に、我に似て人を操る口述だけはいいのだから。
こんなことをしてもなんの意味もないのに、何が楽しいんだ。
我がいないゲームなんて、面白くないだろう。
でも、娘達はやめない。
だって、楽しいのだから。




