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ボクの初恋のひと 出会いそして最初の失恋  作者: 明けの明星


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18/28

秋~この季節ってなに?

「今頃の季節ってほんとは秋って言うんだけど、

最近は夏の様な暑さからいきなり冬の寒さになるのよね」


音楽祭が終わってしばらくたったころ、

急に冷え込み始めたから、ママはそんなことを言っていた。


テレビのお天気にコーナーなんかでも、

「秋めいてきました」と気象予報士さんが言ってたりするけど、

ボクにとっては秋って、急に寒くなった今の時期のことだった。


音楽祭が終わると、2学期最後の大きな学校行事である、

遠足があった。


ボクたち1年生はみんなでバスに乗って、アスレチックのある大きな公園に行く。

まいかたちはプラネタリウム。

そして6年生は裁判所へ行くそうだ。


ボクが行く公園には、池の上をロープにぶらさがって渡るのがあるそうで、

途中で落ちる子もおおく、着替え持参と言われた。


「けいた、ぜった落っこちるよね」

まいかがうれしそうに言ってくれる。

「私は落ちなっかったわよ。クラスで3人くらいだけだったな」

そういえば、まいかが自慢げに話していたっけ。もうだいぶ前のことだ。


遠足は1年生と6年生が同じ日に行くことになった。

まいかたち3年生は5年生と同じ日だった。


その日の朝、きれいな青空がひろがるいいお天気で、

ママが早起きして遠足用のお弁当を作ってくれた。

そして前日買っておいたおやつもリュックに詰めた。

着替え一式と水筒を入れるともうパンパンだった。


学校に着くと、校門前のスペースに1年生と6年生が集まっていた。

そんな中、6年生の先生とあすか、あすかのお母さんが話をしているのが見えた。

あすかのお母さんは先生に何か言ってお辞儀をすると、校門を出て行った。

なんだかこの辺りでは見かけない、かっこいい洋服を着ていた。


あすかと目が合ったので、近寄って話してみた。

「いまのお母さん?」

病院で見かけたって言いたかったけど、それを言う前にあすかが喋り出した。


「そう、お母さん。ヒステリーばばあ」

と嫌そうに言った。

「今日、塾があるんだけど遠足帰ってからだと間に合わないから、

裁判所まで迎えにくるんだって」

そういうことをさっき先生と話していたらしい。


「塾、少しくらい遅れてもいいのにね」

それは、ボクにはわからない。


「あのさ、ボクのおばあちゃん、けいゆう病院に入院してるんだけど、

まえお見舞いにいったとき、あすかちゃんのママを見たよ」

と遂に言ってみた。


「そうなんんだ。うちのお母さんあそこ病院でお医者さんをやってるんだ」

やはりそうだった。

「あすかもお医者さんになるの?」

お医者さんの子はお医者さんになることが多いって聞いたことがあった。

「お母さんはそのつもりみたい」

「だから塾が大変なんだ」

ボクは思わず口をはさんだ。

お医者さんになるにはたくさん勉強をしなくてはいけない、とも聞いたことがあった。


「でも、ま、今日は裁判所の見学を楽しんでくるね。

けいたもアスレチックがんばってね。池に落ちるなよ」

そういってボクとあすかはそれぞれの集合場所に向かった。


その日の夜、ママがボクのびしょぬれになった服を洗濯してくれた。

ボクはやはり池に落っこちた。

しかも着地で転んで上半身まで水につかった。


そのアスレチック、あまりにも墜落する人が多いので、

去年からかなり簡単に改修されたんだとか。

なので、今回の遠足で池に落ちたのは、ボクを入れて4人の男子だけだった。


この4人、みんなが次のアスレチックに進んでいる最中

ロッカー室で着替えていた。


ボクの服を干しながら、お母さんが

「おばあちゃん、来週帰ってくるって」

と言った。


そうか、おばあちゃんやっと元気になったんだ。

ボクはおばあちゃんに会うのがうれしくて、

話したいことが次々と浮かんできた。


「あすかのお母さんのこと、知ってるか聞いてみよう」

すこしドキドキしながらそう思った。





最近、秋ってない感じですよね。

今の子たちは秋をどう感じているのか心配になります。

読んでいただけると嬉しいです。応援していただけると感激します。


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