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ボクの初恋のひと 出会いそして最初の失恋  作者: 明けの明星


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16/28

夏~まだまだ暑い

夏休みは瞬く間に過ぎてゆき、

世間では「お盆」と呼ばれる時期になった。


このころ、パパもママもお仕事は休みだそうで、

家族4人で海に行ったりキャンプに行ったりした。


おばあちゃんの病院にも行きたかったんだけど、

なぜか連れて行ってはもらえなかった。


ちょうどそのころ、学校では夏休み中に1度だけある登校日があった。

まいかが言うには普通に登校するけど特に何もしないですぐに帰るんだそうだ。


登校日、いつものように班になって登校した。

校門に着くころ、まいかがこないか反対側から来る子供たちの列を

よく探したけど、その姿は見つけられなかった。


教室に来ると、いつもより来てる子が少なかった。

旅行に行ったりしていて来られない子も多いと聞いた。


登校したボクたちに先生が夏休みの様子を聞いたりして

その日はそれで下校となった。


帰るころになって先生が

「2学期にはおんがくさいがあります」

と言った。


この学校では毎年秋に、「音楽祭」「展示会」「学芸会」をローテーションでやっている。

今年は音楽祭にあたるようだ。


去年は学芸会だった。

この催しは土曜日にも開催されるので、ボクはママに連れられてまいかの

でる演目を見行った。


内容はよくわからなかったけど、まいかは舞台の上でなんだか羽をつけて

ひらひらと踊っていた。


家に帰って、

「ちょうちょが上手かったね」というと、

「あれは白鳥」

と思い切りいやそうな顔をされた。

あれのどこが白鳥なんだか。ちょうちょと言ったのでさえすごく良く美化したつもりだったのに。

そんなことを思い出していた。


「おんがくさいではみんなで歌をうたいます。土曜日にやるので

おとうさんやおかあさんもみにきてくれますよ」

と先生が音楽祭について詳しく伝えた。


そういえば、去年の学芸会にはおばあちゃんも来ていた。

こんどの音楽祭にも来てくれるのだろうか。

そんなことが頭をよぎった。


その夏は猛暑が続き、もうお盆も過ぎたのにいつまでもうだるような暑さだった。

それでも、セミの鳴き声はミンミンゼミからツクツクボウシに代わっていてた。


夏休みの間、おばあちゃんが退院することはなくボクがおばあちゃんと会うこともなかった。


いよいよ2学期が始まった。


宿題や自由研究は生真面目なボクらしく、きちんと終えていた。

まいかは前日までパパに手伝ってもらっていた。

「計画的にやればいいのに」

と言いたかったけど、こわいからやめておいた。


2学期初日の登校班集合場所は、

夏休みの思い出を楽しそうに話している子供たちであふれていた。

みなすこしずつ大きくなっているようだった。

日に焼けた顔や手足は、太陽の光をいっぱにあびて

まっすぐ伸びている若い息吹のようだった。

お日様のにおいがそこらへじゅうに漂っていた。


校門に着くと、反対側からあすかの姿が見えた。

班の先頭を歩いている。


あすかの姿を見つけ、ボクは微妙に変な気持ちになった。

なにか違和感があった。


ボクに気づいたあすかは、ボクの方をみて少し笑って、

走って行ってしまった。


教室にむかいながら、久しぶりに会えたあすかなのに、

嬉しいよりなんだか変な気分になっているのは

なぜだろう、と考えたがわからなかった。


2学期の初日は始業式。

学期の始まりの式典だ。また校長先生がお話をした。


教室で宿題をだしたりしてこの日はあっという間に

下校時間になった。

全校児童が同じ時間に帰るから、下駄箱付近は大混雑していた。

やっと上履きをはきかえて、校門にむかうとあすかがこちらに来た。


「夏期講習、テストがんばってたじゃん」

あの塾でのテスト結果の掲示をみてくれたんだ。

「でも、いなかったんだね、あすかちゃんたち」

あ、あすかちゃんって言っちゃった。

すこし心がざわってしたけど、ふつうに呼べた、かも。


「キミたちが夏期講習できてる間、教室足りないから遠くまで行ってたんだよ」

本当はそうじゃなくて成績のいい子ばかりが集められているクラスに通ったって

知っていたけど敢えて言わなかた。


あすかの顔を見た時、違和感の訳が分かった。

あすかは真っ白だった。

もともと色白だったけど、まったく日に焼けておらず

手も足も顔も、初めて会った時のように白かった。


みな日に焼けて褐色の肌のなかに、

一人雪のように白い姿がそこにはあった。

白い肌に黒い瞳がとてもきれいだった。


「6年生は大変なんだよ塾。昨日まで夏期講習で今日から2学期の授業。

遊んでる暇もないんだよ。

でも2学期には音楽祭があるでしょ。それはがんばるからね」

そういって褐色のうずのなかに白い姿を消した。


音楽祭、ボクもたのしみになっていた。









夏、子供たちのからただようお日様のにおいを表現してくて

試行錯誤しました。上手く伝わるかな。

読んでいただけると嬉しいです。応援していただけると感激です。

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