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ボクの初恋のひと 出会いそして最初の失恋  作者: 明けの明星


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15/28

夏~真っ盛り

夏休みが始まって何日か経った。

毎日、まいかと一緒に塾の夏期講習に行き、

一緒に帰ってきて家でママが作ってくれたお弁当を食べる。

それからは、外に遊びにいったり家の中でゲームやったりして過ごした


塾で、あすかと会うことはなかった。

「たのしみだね」って言ってくれたのに。

すこし、いやかなり残念だった。

でも塾での授業は面白いし、違う学校の子とも友達になれかたら、

毎日、楽しく通った。


そんな夏期講習もあと少しで終わりというある日、

ママから

「来週からは、学校の学童クラブに通ってほしい」

と言われた。


学童クラブというのは、親が働いていて家に誰もいない子が

放課後や休みの日に家で一人過ごす事のないよう、

学校にいられるという制度なのだそうだ。


学童クラブにはまいかも一緒にいくらしい。

まいかは

「もう一人で留守番できるのに」

って文句を言ったがママから却下された。


まいかのことだから、一人で家にられれば推しのアイドルのテレビが見放題、とでも

思ったに違いない。


「それから、おばあちゃんなんだけど」

とママがおばあちゃんのことを話そうとした。

ボクも気になっていたことだ。

おばあちゃんがいるのに、なぜ学童クラブに行くんだろうと思ったから。


「おばあちゃん、ちょっと調子が悪くて入院することになったの」

ママは言った。

そういえば、このところおばあちゃんに会っていなかった。

前は週に何度も何かというとおばあちゃんの家に寄ったり、

一緒に出掛けたりしていたのに。

ゆっくり会ったのは、運動会の日が最後だったかも。

そういえば、あの時なんだかあばあちゃんの元気がなかったような

気がしたのを思い出していた。


「じゃ、お見舞いに行かないと」

まいかが言った。

ボクぼ無性におばあちゃんに会いたくなった。

「ボクも行きたい」


「おばあちゃんが元気になってきたらね」

ママはそう答えた。


おばあちゃんのことが少し気になったけれど、

それからも楽しく夏期講習に通った。

そして最終日がやってきた。


最後の日に、簡単なテストをやった。

「テストの結果で5番までの子は名前を廊下に貼りだすからね」

と先生が言っていた。

今日でもうここにはこないのに、とボクは貼りだされても見られないなと思っていた。


塾での1週間もついに終わり、先生や友達になった子と少し話して

教室を出た。

廊下の目立つところに、

「夏期講習まとめテスト結果 1年生 がんばりました」

と大きく書いてある貼り紙があった。

さっきのテスト、もう採点してくれたらしい。

そこには5番までの子の名前が並んでいた。

「さんすう 2ばん わたなべけいた」

「こくご  3ばん わたなべけいた」

ボクの名前も書かれていた。

おばあちゃんに知らせたい、と思ったのと同時に

あすかが見てくれるかな、期待している自分がいた。


それからの毎日は朝から学童クラブに行く。

そこで宿題や勉強をして午後まで過ごした。

夏休みのプールがある日は学童クラブからプールに行く。

プールには学童に入っていない子も大勢来ていたが、

あすかの姿を見ることは一度もなかった。


夏休みも中盤に差し掛かった頃、

おばあちゃんのお見舞いに行った。

パパとママとまいかとボク、4人みんなで行った。


おばあちゃんの入院先は少し離れたところにある

大きな病院だった。

ボクが風邪をひいたときに行く小さな医院とは規模が違う。


病院の中には、ロビーや中庭、レストランなんかがあった。

入院している人やお見舞いの人、白衣を着たお医者さんや看護師さんと言った

人たちが大勢いた。


10階建て以上はあいる大きなビルの様な病院の

上の方の階におばあちゃんの病室があった。

とてもきれいで、ベッドが並んでいなければホテルのようだった。


おばあちゃんはにこやかに笑いながらベッドに座っていた。

いつものおばあちゃんだった。

久しぶりに会うおばあちゃんにボクはいろいろとお話をした。

塾のテストで貼りだされたことや、学童クラブに通っていることなんかを。


「おばあちゃんが家に戻ったらまたおいでね」

学童クラブのことを聞くとおばあちゃんがそういった。

ボクも学童クラブに通うのはおばあちゃんが入院している間だけだと思っていた。

でも、そのやり取りをきいていたパパとママの顔が少し曇ったのをボクは見た。

その時はなぜそんな表情になったのかわからなかったけど。


しばらくおばあちゃんと過ごすと、ボクたちは帰ることにした。

おばあちゃんは名残惜しそうだったけど、

「また来るからね」

とみんなで口々に言った。


帰り際、ボクがロビーを通ろうとした時、

白衣の女の人が足早に歩いてくるのが見えた。

隣にいる若い看護師さんに何か言っている。

責めているように見えた。


そしてその白衣の人には見覚えがあった。

あすかのお母さんだ。


学校公開の日にあすかと言い合いをしていた時と同じ

厳しい顔をしていた。

ボクはその人をじっと見つめていた。

ほんとにあすかによく似ていた。


今日も頑張って更新しました。

今回のエピソードから少し文字数を増やしてみました。

間延びしちゃうか心配ですが、がんばってみます。

読んでいただけると嬉しいです。応援していただけると感激です。

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