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ボクの初恋のひと 出会いそして最初の失恋  作者: 明けの明星


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14/28

夏~夏休み、前半

夏休みが始まった。

と言っても、初日から1週間は「夏期講習」がある。

そしてママもお仕事に行くのでいつもと同じ時間に起きる。


朝ご飯を食べて、顔を洗って、身支度をして。

ここでいつもなら、ママと同じ時間に家を出て学校へいくのだが、

今日からは、ママを送り出ししばらくはまいかと二人で

家の中で過ごす。


まいかはママが出かけるとさっさとテレビをつけて、

朝の番組に出ている推しのアイドルに釘付けになっていた。


いつもだったら、こんな日、ママがお仕事で出かけてしまう日は

たいていおばあちゃんの家で過ごしていた。


「おばあちゃんには行かないんだね」

まいかに聞いてみた。

テレビから目を離さず、

「おばあちゃん、具合い悪いんだって」

と言った。

「え、病気なの?」

ボクはびっくりして聞いたけど、

「そこまでは知らない」

と、テレビ見たいんだから邪魔しないでとでも言うように

めんどくさそうに答えた。


ボクはそれ以上、話しかけることはしなかった。

30分ほど経ったところで、

まいかがテレビの電源を切り電気を消して、

「そろそろ行くよ」

と声をかけた。


ママが塾用にと用意してくれたリュックをしょって、

家を出る。

まいかが玄関のドアに鍵をかけて外に向かった。


駅前の塾までは歩いて10分ほど。

今から歩けば授業開始少し前に着くはずだ。

夏期講習はまいかもボクも同じ時間に始まって、同じ時間に終わる。


ママから一緒に行って、一緒に帰ってきて。

と言われたまいかは友達と一緒に帰りたかったと少し不満げだった。


ボクたちが通う塾は駅前のビルの中にある。

入り口まで着くと、塾の先生と思われる人が待っていて

ボクたちを誘導してくれた。


受付で名前を伝えると、教室を教えてくれてそこでまいかと別れた。

教室までの廊下には、壁になにかたくさん貼ってあった。

「7月度模試結果」とか

「クラス分けテスト順位」とか。

ほとんどが何かの順位の一覧表のようだ


6年生と書いてある順位表をみてみると、

どの表にもあすかのなまえがあった。

1位じゃないけど上の方だった。


ボクたち1年生の夏期講習は、勉強というよりなんだかゲームのようだった。

クラスは15人ほど。

他の小学校の子も多かった。

国語と算数の2科目。

その日の授業が終わって、受付前でまいかを待っていた。


そういえば、あすかも来てるはずなんだけど、どこにいるんだろ。

少しキョロキョロ見回してみたけど、6年生らしき姿は見えなかった。


しばらくすると、やはり授業が終わったまいかがやってきた。

途中まで友達としゃべっていたけど、

「弟、連れて帰れっていわれてるんだ」

と言ってその友達と別れた。


あたりを見回していたボクを見ていたのか、

「だれか探してるの?」

と聞いてきた。

「あの、おっきいさんが来てると思う」

と言った。

「あ、あすかちゃん? そっか来てるんだね」

ボクたちの話を聞いていたのか、通りがかった先生が、

「吉田小の子たちだね。あすかちゃんと同じ学校の」

と声をかけてきた。

「あすかちゃんたち6年生のSクラスの子は、別の場所で夏期講習を受けてるんだよ、

 ここから3つ先の駅前にある大きな校舎で」

と教えてくれた。


「Sクラスって一番頭のいい組なんだよ。だからそういう子だちが集まる教室に行くんだよ」

とまいかが言った。

なぜそんなことを知ってるのか疑問だったけど。

「それからさ、おっきいさん、って言うのやめなよ、なんか変だから。

 学校のなかでならいいけど。あすかちゃんって呼べばいいじゃん」

とも言ってきた。

あすかちゃん、と呼べ、だと。

それじゃ、あすかちゃん、と心の中で呼んでみた。

なんだかすこしくすぐったかった。



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