青春…アオハル…ラプソディー☆彡~7月の狂想曲~
好きになるって知らない
ひとつの疑問
いつもの教室
床材の匂い
いつもの校庭
雨の匂い
窓を伝う雫…雨粒
重なりあって
つつつ…
ひとつになる
授業そっちのけ
よく分からない
保健体育
理屈の前の感情
どこからやって来るの?
カッターシャツ湿らせる空気
ふやけるノート…ボールペンの文字
滲むインク 白い紙
枝分かれする
未来…
時間…は今でさえ
次々に訪れる
沈黙しつづける
知らない感情
手を伸ばした先
誰も知らない場所
雨のグラウンドみて
ひとり想う
いつもの教室
授業そっちのけ
保健体育
理屈より先に走る感情
走らせてみる雨の中
どこに向かって?
ひとり
ふりつづける雨
好きになるって知らない
雨粒は…ただの…雨粒
いくつも…重なりあって…おちてゆく…窓辺
白いノート…
『好き』…って 書いてみる
文字が ふやける
胸に 青空
雲の谷間
飛んでゆく 白い鳥
雲の向こう側
風
校舎の影
窓辺の景色 ながめてる
あの頃の景色
いつもの君
長い髪 後ろ姿
もう何年も経って 心の中
真っ直ぐに信じて
風にゆれる
いつもの後ろ姿
目を開けば
そこにいる
君
花束 も
卒業式 も
いつか忘れる
また会う日まで
カーテンゆれる 窓辺の教室
新しい風
パラパラと 飛んでいく 文字
ひろいあつめて
黒板に チョークの音
書いては消した 忘れない
登り坂 夕暮れ 帰り道
自転車押した
ふたりの影 追い越す 夕焼け
うつむいた 下り坂 夜道 ひとり 街灯の下
流れ星 消えてった
ぽつり ぽつり ひとりごと
雨
喉の奥 詰まる 痛み
雷
飲み込んで 吐き出した 夜
かき分けて さがした 月
明くる日も 明くる日も 水の中
ふりつづける雨 別世界
どこから生まれたの?
『好き』
曇り空
雨上がり
吹奏楽部の音
聴こえる
上がったり 下がったり
走りつづける 君
ただ…ゆれている…その姿…見ていた
好き…分からない…好き
見つめていたいのか
追いかけていたいのか
話すきっかけ
分かるはずもなく
ただ…やみくもに…走る
走る…走る…走る
息切れしてから上り坂急斜面を全力疾走
ゴールの先
もっと
スタート地点に戻って
繰り返しダッシュする
何故か生まれた
好き
無理矢理 体育祭
フォークダンス
変わるがわる
手をつなぐ
男女…男女…男女
回る…回る…回る…
固かった
グリップ握る手
全国に とどくほどに
半端ない 練習量
そっと 見上げる
目が合う
君
大きな 瞳
焼けた 素肌
笑っているの?
唇が
少し 動いて
手が 離れる
君は
次々
男女…男女…男女
回る…回る…回る…
輪の中
どこかへ
目をやる…間…も…無く
消えていった
好き
書けなかった手紙
渡せなかった想い
どこかを
さまよう…時間…が…過ぎる
繰り返される
毎日
突然
目が覚めた
スクールライフの
朝
あの頃のように
ツヤのある 肌
ハリのある 身体
まぶしい 朝
生まれ直すなんて 叫んだ
友達との 帰り道
流れ星…
偶然 通りかかって
重なりあった
瞬間…
刹那
一瞬…
めまいがして
さかのぼる
記憶
繰り返される
リアル…
ただ…わがままな…
好き…
自分だけの
…好き
何度でも
繰り返される
窓辺
雨の日
グラウンド
体育祭
フォークダンス
男女…男女…男女
回る…回る…回る…
これほどまで…いたのか…異性
次々… と…
白く…ゆれる…ふれる…やわらかさ
固い
あいつのは…固かったんだ…手のひら
黒い 素肌
唇が …動く
やっぱり… 見ていた
目が 合う
あいつ は
黙って うなずく
わずかに ゆれた
唇
かすかな
声
…
きこえた…
音
風…
え…?
…
…す…
… … き
…
入道雲より 空高く
突き抜けた 青空
突然の 大雨も
喜びの シャワー
大地の 叫び
恵みの 雨
生命礼賛
かけぬける 雲
星々 が ぶつかりあう
隕石落下
すべてが 生まれる
衝撃の インパクト
…好き
地鳴りのように 突き抜ける
海洋の 奥深く 貫く 轟き
未知の生物たちが 目覚める 深海
その 奥深く
地熱 地脈 の ホットスポット
噴き上がる
熱泉
喜びの
泉
天 とどく 噴水
目覚めた朝
確かに いる
君が いる
これからを
どうしよう
考える間も なく
君への 扉
会いに いく
なにより も
すぐそこ に
そばに いる
瞬間移動
瞬間 最大 風速
生まれたての
最高記録
台風よりも
何よりも
吹き荒れる
青空 のなか
何 なのか
分からない
晴天へ
突き抜ける
約束の ダイアモンド
永遠に 吹く 風
悠久の 大地
流れゆく 雲
いつまで も
君を つつみこむ
何より も
あたたか く
あたたか く
回る 回る
手
つながれ 手
回る 回る
離さない
いつまでも