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第12話Part.4~必ず倒す!~

 勝負がついて、それを見ていた皆が集まってきた。口々に良い闘いだったと讃えてくれた。俺もそれなりによく闘ったと思うが、お粗末な部分も多かった。

 それにゼオンが勝負をつける方向に変えてくれていなければお粗末なままで終わるところだった。もしかすると彼は俺の性格を見越して方針を変えたのかもしれない。まあどちらにせよ面目の立つ形になったかもしれないが、あのまま予定調和で終わっているよりはマシな内容にはなった。

 闘っている時に自分との力量差は散々思い知らされたが、人間力も大きな差を感じさせられた気がする。仮に俺がゼオンのように力をつけてもこのようにできるのか、正直自信はないが。


「ファンデン。力をつけたな。ゼオンとあそこまで闘えるとは驚いたぞ。」


 父としてもロートリース騎士団最強のゼオンと闘いらしきものができることには驚きだったようで、口調はいつものように落ち着いているが少しトーンに上気が感じられて喜んでくれている様子だ。


「シェーベリー戦闘大学校はお前の力量を更に高めてくれるだろう。だがゼオンも触発されて更に力をつけるはずだ。次の手合わせが楽しみだな。」


 父も俺がシェーベリー戦闘大学校に通って更に力をつけることを楽しみにしてくれている。だがニヤリと笑ったかと思えば、ゼオンも触発されて更に力を付けるぞと俺を焚きつける。まあ分かってはいたことだがやはりそうなるか。

 とはいえあのクソ真面目な性分のゼオンのことなので、触発されようとされまいと精進の日々を重ねるだろう。多分「ちょっとは休め!追いつけないじゃないか!」とか冗談を言っても「そうはいきません。」と返されるだけだと思うが。


 父は外での仕事は切り上げてきたが、家の中での仕事はまだ残っているようで、ともかくよくやったと褒めてくれてから屋敷の中へと戻って行った。そして次にゼオンが近づいてきて


「ファンデン様とはしばらくこのように稽古ができなくなりますな。成長はうれしく思いますが、少し寂しくもあります。」


 ゼオンの言う通り俺は来年度からは家から数日かかる距離にあるシェーベリー戦闘大学校に進学するので、学校の寮がある学園都市シェーベリーで暮らすことになる。夏季に長期の休みがあるのでその辺りには帰ってくるとは思うが、最大で10年間はほとんど家に帰ってこないだろう。


 そのためもうゼオンとの稽古ができる機会も数えるほどになるかもしれない。だがいつかは彼を負かせると心に決めた。それがいつになるかは分からない。だがいつか必ず!

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