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第10話Part.5~筆記試験開始!~

 筆記試験の科目は国語・数学・魔術学・社会学・地理の5科目の順だ。俺は一応満遍なく好成績を残してはいるが、魔術学と地理が特に得意な科目で、逆に国語と社会学の一部の箇所が苦手だ。

 国語は未だに覚えきっていないのか多少怪しい箇所があり、社会学に関しては歴史は得意にしているが、礼儀作法や典礼・儀礼といった箇所がパッと出ないことがある。

 数学に関しては初等部レベルなら問題ない。まあ東亜として生きていた頃も算数は得意だったのに数学になった途端苦手科目の仲間入りを果たしてしまったのだが。


 そろそろ1科目の国語の試験が始まる。さっきまでざわざわとしていた会場が静かになっていく。そして試験開始を伝える砂時計の砂が落ちきる頃には誰も口を開かず衣擦れや息遣いの音くらいしか聞こえなくなった。

 同時にピリピリとした雰囲気も伝わってくる。俺も学校の受験はしたことがあったが、それはほぼ合格が分かっているようなもの。今のように油断すれば落ちるという雰囲気は初めて。俺は初めての感覚を今肌で感じ取っていた。


 大きな砂時計がひっくり返される。あの大きな砂時計は1ワーちょうど。その中の戦いだ。受験生は一斉に紙を表に向ける。そしてペンが走る音だけが会場中に響き渡った。

 俺もとりあえず順調にペンを進めていく。多少緊張したとはいえ、元々やってできないレベルではないのだ。気負い過ぎることは無い。

 知っている筈なのにド忘れしてしまった問題が出た。だが今は置いておこう。ここに囚われてしまっては他の問題を解く時間が無くなる。それにやってる内に繋がって思い出すかもしれない。


 2科目目の数学。これは今日受けた中では1番楽に解けたと思う。単位の名前は違うものの大きさや量の区切りが俺の知る限りでは現代日本とほぼ同じ形式であるようで、数字は非常に捉えやすかった。


 3科目目の魔術学もほぼ毎日魔術を使用した訓練を行い、そのための勉強もしてきたためこれも大きな問題は無く解けた。しかし戦闘大学校だけあっておそらくこの魔術学の平均点はかなり高いものになるはずなので大きな取りこぼしになっていなければ良いが。


 4科目目の社会学。歴史に関しては現代日本に居た頃から日本史や世界史が好きで、歴史好きになる下地は整えられていたため、歴史に関してはおそらく問題はないだろうと思う。

 問題はやはり典礼や儀礼などの箇所。多分大丈夫だと思うが、少し詰まりつつ書いた箇所もあった。


 5科目目の地理も将軍を目指すなら様々な地域について知っておく必要があったため特に力を入れて学ばされていた科目であった、そのお陰もあってしっかり解けただろうと思う。


 全ての科目が終わった後俺は一息ついて身体を伸ばした。他の受験生もやっと終わったとひとまず安堵している雰囲気だ。若干名おそらくうまくいかなかったようで絶望したような表情をしている者も居たが。


「ハッ。筆記が終わったからってもう極楽気分か?さすが田舎者だぜ。」


 そういえば真後ろがバルフォアの腰巾着だった。試験の合間にももしかしたら1回1回イヤミを飛ばしていたかもしれないが、集中していて全く気づかなかった。やっと終わって多少弛緩したところでまたこの何かヘタレた雰囲気とそれでも何かエバっているような何とも言えない声が耳に入った。


 当然無視だ。またバルフォアに絡まれてはたまらない。今度は引き延ばしは使えないかもしれないのでさっさとセリオスと合流して試験会場を後にした。

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