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第10話Part.2~チンピラ、襲来~

 シェーベリー戦闘大学校の試験当日。俺は試験会場となる学校の校舎に居た。試験会場は合格すれば俺が通うことになる中等部の校舎。中等部の校舎なのだがシェーベリー戦闘大学校自体がめちゃくちゃ広かった。学校OBの父に、広いぞとは言われていたが想像の遥か上を行っていた。

 シェーベリー戦闘大学校は中等部3年、高等部3年、大学4年の学校となっている。その校舎が学園都市シェーベリーの6割以上を占めているためはっきり言ってめちゃくちゃデカい。学園都市シェーベリーの大きさは国土が狭い国の1つである【ドンラリノ王国】の61スクーレクィロメラーよりも広いとされている。


 俺の他にも続々と受験生と思わしき子どもが試験会場となっているキャンパスに入っていく。緊張している者も多数居るようで、妙な歩き方をしている子が居たり、お腹を押さえていたりとその辺りも受験ならではかもしれない。

 しかしそんな中でも堂々、というか随分と行儀の悪い歩き方をしている子も居る。まさに肩で風を切ると形容するに相応しい歩き方。ガニ股でまさに(昭和のチンピラじゃねえか。)と吹きだしそうになる少年だ。


 そんな少年が1人の少女にぶつかる。少年の体格は12歳とは思えないほど立派な体格をしていて、同じ年齢の子がぶつかれば吹っ飛ばされるのが道理。少女は倒れてしまった。

 それが目の前で起きたのだ。正直あまり関わり合いたくはないが、目の前で人が倒れたのだから無視するわけにもいかない。


「大丈夫か?」

「う、うん。」


 俺は少女に大丈夫かと声を掛けた。少女は足を擦りむいてしまったようだ。膝から血が出ている。軽いケガなので大丈夫だと答える少女。だが突き飛ばした当のチンピラはというと


 「気をつけろや。」


 これである。自分がぶつかっておいてこの言い草はさすがに感心しない。自分が突き飛ばされていたのなら間違いなく食って掛かるところだ。


「何よその言い方!アンタが突き飛ばしたんじゃない!」


 この少女も同じだったらしい。自分より遥かに大きいチンピラのような少年に食って掛かった。仲裁に入った方が良いとは思うのだが仲裁の方法が思いつかない。下手な事を言えば火に油を注ぐ結果になりかねない。

 そんなとき1人の少年が2人に割って入った。割って入ったが少女に立ちふさがるような体勢だ。何だ何だと俺が思っている内に


「このお方を誰と心得る!この方はかの破剣公・バルトルメス様の子孫!将来はフルーレ家の大公と成られる【バルフォア・フルーレ・ドーラ・アヴァカン】様だぞ!」


 この少年はどうもこのチンピラのお付きの者らしい。ここまで入ってきているということはおそらくこの少年も受験者だ。

 いやそれよりもこのチンピラもといバルフォアはあの破剣公・バルトルメスのフルーレ家の跡取り息子らしい。俺は正直、あのバルトルメスの直系がこんなチンピラになっているのが少々ショックだった……。

昨日は投稿できず申し訳ございませんでした。

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