あーゆーれでぃー?いえす!
「おーサンキュー…ここまでくりゃ大丈夫だ」
「なんで我が貴様をおぶらんといかんのだ」
「すいません…」
まさかこんなアホ馬鹿王女の妹シチュエーションでやられて鼻血の大出血サービスからの貧血になるとは思ってもいなかった。悔しい事だがこんな妹が欲しいと思ってしまった。
「しっかし貴様は中身が詰まっとらんなぁ。軽すぎるぞ」
「これでも標準体型にそれにあった標準体重なんだが」
てか、コイツ馬鹿力すぎねぇか?ドラゴニオン家だからっていう理由だろうけどこのほっそい腕でよく持ち上がるもんだ。
「なぁ、もう下ろしても良いんだぞ??」
「まぁせっかくだから乗っておけ。乗ってようが乗ってまいが変わらん軽さだからな。それに血が足りてないだろ?」
「いや、それは合ってるけど色々と問題が…」
あー回りの目が痛い、痛すぎる。商店街にはびこるおば様達よ、こっちを向かないで!
「あのな、男には守らなきゃいけないものがあるんだよ…」
「守らないといけないもの…?はっ!?」
「そう、男にはなプライドってもんがあってだな、、、ふぇ?!うわっ!!」
なんかいきなり周りの景色が付いてこない…って
「何いきなり走ってんだ!?」
「守るためだ!」
「確かにそう言ったけど何守ってんだお前は!!」
「男は速さを守るのだろ?昔城下のbar -ソッチケイ -の店主セイ・テンカンが男は速さを失うと死んでしまうって言ってたんだ!」
「速さじゃねぇぇぇえ!プライドだ!しかも誰だそのbarの店主!名前からして信用ならねぇじゃねぇか!!」
「なんだ、プライドなのか。」
「グヘッ!、、、い、きなり止まるな…そしていい加減降ろせ…」
もう店過ぎてんじゃねぇか。はぁダメだ。さっさと服買って帰ろう。
「で、店はどこなのだ?」
「ん?すぐそこのアレだ」
ここがこのアホ馬鹿王女の服を揃える店。服屋ー服売り商店ーだ。一見超ブランド店に見えるが一度改装しただけの老舗である。
「こんにちはー」
「意外と早いのね」
「今日はお前が店番なのか。悪かったか?」
「まぁ別にいいんだけど」
この店は同じクラスの親が経営する店なのだ。その同級生と言うのが服田 らみである。少し辛辣だが結構気配りができていいやつだ。俺の初めての女友達で結構つるむことがある。しかしながら、だ。
「私の服屋はたいてい暇だから大希はいつでもいけんちゃん状態よ?」
そう、コイツはコイツ特有の語録があるのである。例えばさっきのでいう“いけんちゃん状態”。これは本人曰く、行けるのではと言う状態を指す。これらの語録はとあるゲーム配信者の影響らしい。困った配信者もいるもんだ。なんでこうも俺の周りはところどころ変な奴がいるんだか…
「そんで昨日伝えた事なんだけど」
「あの子が大希のいとこ??、、、ふーん」
あーやめて〜そんなに見られるとバレる予感。そもそもいとこが居るなんて話した事ないし、あのアホ馬鹿王女となんて似てるところ一切ないし…
「ま、服でも見ていてクレメナンス五世」
「え?あぁ」
「ん?どうかした??」
「いや、なんでもない」
「ならゆっくりしていって。つ旦」
意外と何にも言われないんだ。コイツにはすぐ何か言われると思ったけど…ま、それならいいや。
「ちょっと待ってくれ。」
「何か?」
「俺は生憎男だもんで女子のファッションはイマイチわかんねーから付き合ってくんね?」
ん?ちょっと待てよ。あのアホ馬鹿王女どこ行きやがった??さっきまでいたよなぁ…
「分かった。私に任せておけばちょんちょんちょんよ」
その語録使うならもうちょっと明るいトーンで言って欲しいよなぁ。ってマジでどこ行きやがった!?
「おーい貴様よー!なんだこの布切れは?」
「おいそれはブラジャーじゃねぇか!ってここ下着売ってねぇはずだろ!?」
「奥に吊るされてあったのだ。ほれあそこ」
あそこってそんなん置いてあるはずが…
「ってコイツの家の洗濯物っ!?ちょっと待てよそのブラジャーもしかして、、、」
「…」
おいおいなんで黙るの?え?そう言う事なの!!??
「それは母のものだ///」
「。。。おい稚那ちゃん。元の場所に戻しておきなさい。それは売り物じゃないそうだ。」
「いいの。私が戻しておいてあげる。」
「おっ、頼む。すまんな稚那が余計な事して、、、」
え?なんでらみが服の上から自分の母親のブラジャー平然と着けてんの?戻すんじゃなかったの?
「へー稚那ちゃんって言うんだ。今から似合う服ざっと探してくるから待ってて。」
続けるつもりだよ。頼むから早く戻しておいてくれ。。。
なんとか買い物は済んで帰宅した。1番懸念していたいとこと言う関係を疑われる事を危うい場面もありはしたがなんとかバレずに済んだ。上下合わせて4セットも買えたし洗濯して回せばなんとかもつだろう。そして結局買い物を済ませて店を出るまでブラジャーを脱ぐ事は無かった。
「やはりここの人間は贅沢じゃのぉ〜」
「そーかもなぁ」
「服なんぞ我らだけが嗜むものだと思っておった。」
「やっぱり向こうの人間は貧相なのか?」
「うむ。我らの世界の人間は服など着ぬぞ?」
「え?みんな裸なのか??」
「裸とまではいかないが大事なところだけを布切れで隠している感じだな。前にも言ったように貴様らと違って人間の成長は早いからのぉ」
「なるほど」
確かにすぐにサイズが変わりゃあ着れなくなるし戦争真っ只中じゃ服なんかにこだわってる暇はないよな…
「ところでお前のその服はどうするんだ?」
「おお、我の服のことか。これは我の鱗から作られた物だから問題ないのだ!」
「鱗ってお前鱗あったのか!?」
って言っても鱗らしきもんは見えねぇけどなぁ…
「仮にも我にはドラゴンの血が流れておるからのぉ。普段は見えぬよう肌に馴染ませておるがな」
「そういやあお前ドラゴニオンとか言ってたもんな。危うく設定を忘れるところだった」
「設定とか言うでないぞ人間!れっきとしたドラゴニオンだ!見よ!この紅蓮の瞳を、そしてこの逞しい牙を!!」
コイツ今思ったけど普通の学校じゃ校則引っかかりまくりだよな。俺が通う高校が校則ゆるゆる校でよかった…
「近い近い!お前の牙の凄さは分かったから口閉じろ!!」
この距離から炎なんか撃たれでもしたら…!?考えただけで寒気が。。。
「それよりも一回選んでもらった服着てみたらどうだ??」
「おぅ!もう着ても良いのか!?そうと決まれば貴様よ、早く包みから出したまえ!」
やっぱ異世界の魔人の王女でもファッションは気になるんだな。案外普通の女の子と接する感じで行けばなんとかなるかもな。
「はいはい、ちょっと待ってろ。。。」
てか、思い切って買いすぎたかもな…後で服吊す所探しとかないと、、、って、お?
「なぁ稚那さん?この下着、、、お前のか?」
「いいや?我はこの布切れは知らぬが…おい貴様よ。何か紙が落ちとるぞ」
「ほんとだ。取り出す時に落ちたのか?」
ん?なんか書いてある?手紙か?えっとなになに…
「上下合わせて4セット(私の下着も)入っています。ご確認くださいね。。。ってなんであいつの下着が入ってんだぁぁぁあ!」
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