表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

8/55

あーゆーれでぃー?のー!

今日から2日に一回投稿開始です!楽しんでいってね(╹◡╹)

寝起き(?)なのに目がパチパチだ。そのせいで直に入ってくる朝の日差しが痛すぎる。


「フガァァア。。。フゴォォオ〜。。。」


なんでこいつが俺よりもぐっすり寝てやがるんだ。この幸せそうに寝てる顔が腹立つ。


「お前もいい加減起きろー。さもなくば俺が王女たる貴女様をめちゃくちゃのくちゃくちゃにするぞー」


改めて見るとこいつの服装際どすぎるよなぁ。ちょっと待てよこれ、もしやするとチャンスなのでは?いやでも、たとえ魔人軍の王女だとしても、どんなけ常識知らずのアホ馬鹿でも女子は女子。いやだが、王女だったらそんな事されるくらいの余裕は…いやいや、、、


「はぁむんっ!」


「うわぁ!!??俺のお気に入りのパジャマを噛みやがったな!?」


これが野生の危機察知能力というやつか。恐ろしきビーストスキル…


「おーい離せ。いい加減起きろよ!」


なんだこいつ…!離れねぇぇぇえ!!どんなに噛む力強過ぎんだよっ!無理やり振り払うか…そーれっ!


「ふんぎゃぁあっんっ!」


「今日はお前の服を買いに行くんだ。朝飯食ってささっさと済ますぞ」


「んっ?!飯なのか!?そうであるならさっさと起こせ人間!」


「さっきからずっと起こしてたんだよっ!!」


なるほどコイツは飯のことになるとやる気になるのか。何かと便利そうだし覚えとこ。


「さぁ飯だ飯ダァァア!!」


今日はパンとコーヒーを出した。いつもなら適当にパンでも加えながら身支度をし、休日ならば朝飯は食べないのがルーティーンになってしまっていたのだが、こんなにちゃんと食事の用意をした朝は久しぶりだ。いい意味でこの稚那には生活リズムを崩されている。


難なくではないが朝食を終える。そして着替えを済ませ稚那の服を買いに2人で出かけた。


「あのこーひーというのはどこが美味しいのだ?」


「子供には分かんねよ。」


俺もそこまで好きじゃ無いんだけど…


「子供だと?!我に向かってガキ呼ばわりとはいい度胸だな!」


「じゃあ何歳なんだ?」


そういやぁ、歳聞いてなかったなぁ。ま、見た目からして同じ歳よりは下だけど魔人だから何百歳とかそういうレベルなんだろうな。異世界あるあるだもんな。


「我はもう15になるな!驚いたか!」


「歳下じゃん…」


「な、なんだと!?貴様はいくつなんだ?!」


「16だけど。もしかして数え方の基準が違うんじゃねぇか?」


異世界だったら一歳の周期が違うだろうし、1日の概念自体が違うだろうし、なんなら犬みたいに人間とは違う数え方なのか…


「1日は昨日の感覚だと向こうの世界と同じだったのぉ。その1日が生まれてから365日の周期で一歳増えると言うのが我らの世界の数え方だ」


「全くおんなじじゃねぇか。」


「ふなっ?!」


やっぱり言語が通じるのと1日の概念が同じなのは異世界転移特有なのか。だとしたら充分に子供だよな。


「向こうの世界の人間では貴様くらいの若さで3歳が妥当のはずなのだ」


「俺で3歳ってことは、、、だとすると人間の成長がものすごく早いってことか??」


「まぁ我らからすると成長は非常に早いように感じるなぁ」


こう言うのって大抵魔人の方が成長が早いイメージだったけれどコイツの世界では違うのか…


「それ故に寿命も早いというわけだがな!さすがはか弱き人間!」


「生憎だが俺らは今の社会じゃ80は生きるぜ」


「なんと!?我らに匹敵する寿命を人間ごときが持っているとは…」


向こうの人間は俺らの3倍くらいで成長するって戦争するのにはもってこいだよなぁ。


「おい人間!いつまで我を歩かせるのだ!我は疲れたぞ…」


「まだ歩き始めて5分も経ってねぇじゃねぇか。そもそもお前が自転車に乗れりゃこんなに歩かなくて済んだんだよ」


「じてんしゃ…?だと?」


まぁ知らないよな〜。


「普通に歩くよりも早く移動できる道具があるんだよ」


「ほう?それなら我もできるぞ。」


「ん?自転車に乗れるのか??」


「いーや、見ておけよ」


あーなんか分かったよ。もう分からない方がアレだよな…


「風の精霊よ、我に翼を与え給え!ドラゴニオン血術、風の翼(ウィングウィンド)!」


「お??」


「ふぇっ?!これも出来ないのか!?」


なんだ失敗か〜。安心だ。まるでロシアンルーレットを体験してるみたいで無駄にドキドキするわ。


「できると思ったのに〜!なんなんだこの世界は!?次こそは…!風の精霊よ、、、」


「待て待て待て!魔法の練習ならまた死ぬほどさせてやるから今はやめろ!」


「なんでだ!人間に指図される覚えはないぞっ!!」


そんなの危険だからに決まってんだろうが!知らない魔法うたれて驚かない方がおかしいんだよ。せめて魔法の効果の提示と、こんな買い物行く途中の住宅街じゃなくて安全で迷惑がかからないようにしたいものだ。

って本当はぶっちゃけて言いたいところだが、、このアホ馬鹿はこの世界における常識知らずだから通じないんだろうな…


「なぁ稚那。俺はお前の中途半端な魔法は見たくない。やるならまた別の機会に全力で、、やろうぜっ!!」


どうだ!この完璧なセリフなら文句もねぇだろ。


「なんか気持ち悪いの…」


「黙ってろ!!こちとら命かけてんだよ!」


「ま、まぁ確かに魔法は全力でやるべきだな。よーし!今度貴様にはこの星を滅ぼす最強魔法を見せてやろう!」


「うんっ!故郷でやれ!」


「それじゃ我の仲間たちまで消えてしまうだろうが!」


「こっちも俺らが消えるだろうが!もういい!さっさと行くぞ!」


「待て貴様!もう我は疲れたのだ!」


うわー座り込みやがったよー。その服で座られると童貞は死ぬんだよ!だが俺はそんなのにはやられんぞ。なぜなら俺は自称童貞オブザ童貞。洗練されし童貞なのだから。落ち着け…落ち着け。


「おいー早く立てよー。じゃないと俺の何かもおっ立つぞー」


「何が立つんだ〜??」


おーっと俺ったらつい口走っちゃったぜ…ここは冷静にっと。。。


「それは置いといて早く立てよ面倒くさい。あ、そういやぁ王女でもガキだったなぁ…なら仕方ないな」


出ました俺ながら渾身の演技。この馬鹿なら挑発にならないほど頭は良くない!


「そうだな我は一国を護る王女だ。だからこの状況はとてもまずいのぉ」


よしよし、やっと立ち上がったか。ほんとまだまだガキだよなぁ。てか、側から見たら俺結構お兄ちゃんじゃね?結構異色だけど…


「さぁてさっさと行くぞー」


「早くおぶれ人間」


はえ?なんか言ったかな??


「今なんて言った?」


「我をおぶるのだ人間!」


「なんでそうなるんだよ!さっき一国を護る王女だーとか言ってたのはどこ行ったんだよ!!」


「ん?我は一国を護る王女だ。故に上に立つ存在でならなければならない。すなわち、貴様が我をおぶる。我は上に立ち、そして楽ができる。win-winというやつじゃな!」


「そーゆー意味で言ったんじゃねぇだろぉぉぉぉお!?俺は王女なんだったら子供みたいに駄々こねないで歩けっつっんの!そもそもwin-winでもなんでもねぇしお前が一石二鳥なだけじゃねぇかぁぁあ!!」


「我は基本的には浮遊するのだが生憎その魔法が使えんのだ。それと一石二鳥とは美味しそうな響きじゃな?!」


あーダメだ。完璧にペース持っていかれてるよこりゃ。もうおぶるしかないのかー?いや、このままタダでおぶるのはいささか腹立たしい。そうだ…!


「分かったよ。おぶってやるよ」


「ピャァア!たまにはいいとこがあるではないか人間よ!」


「たーだーしー!だ。」


「はぇ?」


「おぶって、お兄ちゃん?って頼めばだがな!!」


これはかなりにゲスいのは分かっているが、頼めば俺が嬉しい、向こうも楽で嬉しい。断れば俺が楽して、向こうが言わなくて済むというまさしくwin-winであるからして!言って欲しいからして!実はおぶってどさくさに胸の感触を確かめたいからしてぇぇえ!!!


「それなら仕方ないのぉ。」


はぁ、やっぱりそっちをとるよなー。


「おぶって!大希お兄ちゃん!!」


「どぅうわっ!どぅうわっ!どぅうわっ…どぅう…わ…」


「どうしたのじゃ人間よ!望み通り頼んではないか!!」


俺は妹がいることに昔から憧れていた。一度は言われてみたからった言葉。それをいざ顔が可愛くてスタイルもまあまあにいい女の子(その他は全然)に言われると予想以上の破壊力だった。


「何故に鼻から血を流しているのだ!?昨日みたいに風の魔法は使っておらぬのに…」


やっぱ俺は女の子にはまだ免疫のないタダの童貞だったのか。。。

読んでくださりありがとうございます!2日に一回投稿開始を記念して明日も投稿いたします(つまりは明後日も投稿)です!!

是非是非感想を書いてください。感想は我ら小説を書く者を育てます!誤字などもございますでしょう、報告よろしくです(╹◡╹)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ