はじめてのよる!
唐突な平日投稿…この投稿は闇に埋もれるんだよ(╹◡╹)
「よーじ、名前も決まっだがら寝るか。」
なんやかんやありすぎていつの間にかもう夜だった。飯は食っていないと言うかアホ馬鹿王女が食うおやつを一緒になって食べてた結果お腹いっぱいだった。それに今日は飯を作る元気だって残ってない。
「そーだったな。人間も睡眠で体力を回復するのであったな。」
「ぞの通りだ。ボロボロになっだ俺の体の為に寝るんだっ」
「なー貴様、さっきから声が変だぞー?」
「お前のせいだろうがっ!」
誰のせいでこんなに鼻血が出てると思ってんだ。さっき急いでシャワーで体洗って体についた血を洗い流したところだが、未だに鼻血が止まらない。まさかあんなに天井に叩きつけられるとは思ってもいなかった。ってか天井に叩きつけられるってなんだよ。
「てか、お前ら魔人達も寝るのか?」
「んー難しい質問だなぁ。一括りには答えられないな」
「ん?じゃあ寝る奴もいれば寝ない奴もいるってことか??」
「そーゆー事になるのぉ。睡眠は基本体力が回復する為の手段であるから睡眠以外で癒せるものは寝ないな」
「便利な体もあるもんだなぁ」
そんな体質だったらゲームで推しのために周回を何回できることやら…
「いや、そうとも限らんぞ?」
「え?なんでだよ。寝る手間が省けるのに越したことはねぇだろ?」
「寝て回復が出来んということは回復するための別の条件があるのだ。例えばんーそうだな。簡単に言うと水人族だったら水に入る事で回復できるし、植物族の奴らだと日光に当たることだな。つまり逆を返せばそれが無ければ回復できないのだ。」
確かに植物族の日光に当たるなんて曇ってりゃ終わりだもんな…
「で、お前はどっちなんだ??」
「んなもの決まっておろう。どちらも可能じゃっ!」
「まじか!?そんなのチートじゃねぇか!」
「それはそれは我はドラゴニオン家だからのぉ!」
両方を兼ね備えてるとか、、、そりゃ流石の王女もドヤ顔になるわな…
「だとしてもお前は寝る以外の何で回復するんだ??」
「この伝説のドラゴニオン家について何も知らぬなぁ。」
「知らなくて当然なんだよ!」
「ふむふむ。そんなに知りたいのなら教えてやろう!それはだなークウォ鉱石と言うもんを食べる事じゃ!」
「クウォ鉱石?なんだそりゃ」
「現魔人領地のタクサーン・トレール鉱山に存在するそれはもう素晴らしく美しい鉱石のことだ〜」
「なんて胡散臭い鉱山だ…」
って、待てよ。こいつ鉱石食ってんのか?!でもドラゴンだからあり得る?って言っても容姿は人な訳だから、、、
「お前それ、どーやって食べんの?」
「ばりぼりばりぼりとだが…」
「ばりぼりって。生でか??」
「生以外かぁ。それをマグマに浸したりもたまにはいいのぉ〜」
「いや、そーじゃなくって!その姿で噛み砕くのか!?ばりぼりと?!ありえねぇっていってんだよ!」
「あーこの見た目かー。これは仮の姿なのだ!」
仮の姿!?仮の姿ってあれか?私は実はドラゴンになれます的なやつか?!
「も、もしかして今なれるのか?!」
「そうだなぁまだ試していなかったな。よーし!試すぞぉぉぉぉお!、、、」
おー楽しみだなぁ。ん?待てよ待てよ?もしこいつの本当の姿がドラゴンだったとしたら…この家潰れるじゃねぇか!!!!
「待て待て待て待て!一旦落ち着け!!落ち着けよー、落ち着け落ち着け…ふぅ。」
「んうぉ?なぜだ??なんだかいけそうだったのにのぉ〜」
「んーまぁあれだ。今度にしような?今日はお前も疲れただろ?」
なんとか話をそらせ。まっ、このアホ馬鹿なら余裕か。
「そーだなこっちに来てからやけに疲れたなぁ。うん疲れたぞ!」
ほらな。
「と言うわけでクウォ鉱石をくれ!」
「無いわーっ!」
かくして無事に(?)波乱の1日を終えようとしていた。いつもならただ推しのために周回しながらダラダラアニメを見たりと過ごした昨日までの日々が夢を見ていたかのようにも思えてくる。今までが何もなさすぎたのか?
まぁこれから始まるであろうデイラール・ティナ・ドラゴニオンとの、、、いや、阿呆鹿 稚那との日常は痛々しくもなんだかんだで楽しくなるのだろうか。そう思いながら少し血で染まったベットで横になった。
ここはのどかなところだ。ツノが生えている奴がいなければ個体を保てない奴、蒸気を常に吹き吐く奴もいない。人間のくせに歩くところ歩くところ無駄の多いデザインの住居。戦争が起きたらどうするんだ。でも、この世界の日本では戦争がないそうだ。
我は戦争の中で輝いた者。帰り方も分からない、魔法もほとんど使えない、通り行く人間にも痛い視線を浴びせられる。でもこの男、確か上野 大希と言ったか?態度はあまり気に入らないが…まぁ悪くはない心地だ。
「今日は我もここで寝ようとしよう。」
「ちょっ!?なんで入って来たんだ?!お前は向こうに用意したろ!」
「我にはまだこの布団というものの使い方が分からんのだ…1人だと不安じゃろ?」
ヤベェ!この距離の女子の囁きは…アホ馬鹿の言葉といえなかなかの破壊力…!
「おい貴様よ。我の事はこれからは稚那と呼んでも構わんぞ。というより呼べ。これは王女からの命令じゃ」
なんだこのドキドキ…!?やべーよやべーよ落ち着け落ち着け!
「わ、分かったから早く黙って寝ろよ、、、稚那…」
「はわわわ。。。」
ん?なんでこんな顔赤くしてんだ?!もしかして結構くさかったか??やべーよ恥ずかしいよ!!
「わ、わ、我を稚那と呼ぶなーー!!!」
この至近距離から始まるのは恋ではありませんでした。もはや見慣れたアホ馬鹿王女の口から放たれる赤く熱い光に焼かれるオチへの殺意の始まりだった。
「ぎゃぁぁぁぁあ!!!!」
いつ近所から苦情が来ることやら。。。
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次回の投稿はいつになるだろうな〜、という事でブクマ登録をして確認したまえ(╹◡╹)
P.S.
ロッテが佐々木くんとの交渉権獲得して舞い上がっています。来年こそは絶対優勝!!!