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ないしょ♪


女2人は顔を真っ赤にする。


「これは俺オリジナルの泣き止ませ魔法デコピタ(でこぴた)だ!」


俺は笑ってきめるが他2人は満更でもない。

額から伝わってくる熱はどんどん上がってくる。

流石俺の唯一(オリジナル)魔法、効果覿面だな。それにしても稚那の顔すごく熱いなぁ…てか、熱すぎじゃね?うん、、、


「あっつ!?」


唐突に上がる稚那の体温に驚きピタリとつけていた額を慌てて離す。離れて稚那を見ると顔が赤い以外変わったところが見られない。


「がふぅぅぅぅう…」


「あっちぃぃぃぃぃい!!」


稚那の口から炎が吐き出された。

いつものような口の中が赤白く光る前ぶれもなく、荒々しかったいつもの勢いも呼吸を具象化したかのような勢いでいつもより赤く見えた。そして変わりなく熱い。

いつの間に美味いものを食べた時以外でも火を吹けるようになったんだ?前は意識しても火は出せなかったはずじゃ…


「お?!火が出たのか?!」


稚那はさっきまでの重い空気をよそにテンションが上がる。この反応を見る限りこの炎も稚那自身意図せず出たようだ。


「稚那っちは魔法がここじゃ不自由だったのよね?」


「そのはずなのだが、というかそのせいでさっきの炎がでた感じだな…」


「それもあると思うけれど私は大希の魔法のおかげだと思うわ」


「どういう事だ?らみ」


「魔法を喰らった稚那っちなら分かるんじゃない?」


らみが何やら俺の魔法を知り尽くしたような顔で振る舞うがよく考えれば少し前にも同じ事をしたような気がする。

もしかして俺の魔法(ただおでことおでこをくっつけるだけの行為)に魔力を与えるとかできんの!?


「らーちゃん、、、分かったぞ!」


「何がっ!?」


2人で勝手に分かち合われて俺は置いていきぼりになり焦る。


「後でゆっくり話し合おうね。稚那っち?」


「望むところだっ!」


「お、俺もっ!!」


「男子は禁制でございます。男子の方は回れ右をして“見つけた!僕だけの一番星!!”がそちらのプラネタリウムで開催されておりますのでそちらでお楽しみください」


そう言ってらみは公園にあるお椀に穴が空いたような遊具をプラネタリウムだと指差して俺を除け者にする。

テーマも決めて謎に凝ってんな…てか、めっちゃ気になる〜!まぁ…

ジョークを交えつつなんだかんだで涙なんか忘れてみんな笑顔だ。当初の目的は達成した。

ん?最初の目的って稚那の過去を聞く事じゃなかった?!まあいいや…


「変に道草食ったな。さっさと帰ろーぜ?」


「おう!」


「道草食わせたのは大希よね」


「うっさいなぁ」


俺たち3人は帰路に就く。少し傾いた陽は凸凹な影を生やす。しかしながらその影は一つの影に吸い込まれるように影と影で繋がっていた。


「でだ。大希はあの魔法をいつから使えるようになったんだ??まさか泣き止ませるだけの無意味な魔法だけどな」


「あーあれな。あれは昔親戚の赤ちゃんをあやしてた時にあーやっておでこをくっつけたら泣き止んだのが始まりなんだけど、見事に他の赤ちゃんや幼稚園児にも効いたみたいで…まさか稚那にも効くとはな」


「おい!それは我が幼稚という事か!?」


「別にそういう訳じゃないけど…多少省いたけどお前くらいの歳のやつにもしたことあるし魔法効いたみたいだし安心しろ」


「ではその他の奴が幼稚だ!我は幼稚ではないぞ!!」


「稚那っち?その言葉で傷つく人がいるからやめましょうね?それに稚那っちの名前の由来は幼稚の稚から…」


「すっ、ストップ!!この話は終わりだ!」


とある事に静かに腹を立て稚那という漢字の由来を滑らそうとするらみの口を慌てて塞ぎこれ以上ややこしくしないようにする。


「さっき我の名前がなんだと??」


「いやいや、なんでもないって。な?らみ?」


「そーね。なんでもないわ」


「気になるだろう!教えろ!!」


「教えねーよ。お前らがさっきのこと教えてくれれば教えてやるよ」


「それは言わぬ。ねーらーちゃん?」


「そうね。死んでも言わないわ」


「頑なだなぁ…」


「じゃあらーちゃんさっき言おうとした事教えてくれ!」


「死んでも、、、言うかもしれない」


「やった〜♪」


「やめろっ!馬鹿か!」


こうして忙しい3日目、学校初日を終えたのだ。

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