いざ、かいし
人間VS異世界人
こんな事が起ころうとは思っていなかった。というか誰も起こっている事を知っていない。だがこれが歴史的瞬間である事には間違いない。
2時間目、Neo体育が始まり先生の指示のもと組み手が始まろうとしていた。Neo体育はほとんどが組み手といった実戦をとにかくさせるものだ。
「俺がこの世界代表ってなんか恐れ多いな」
「何を言っているの?大希以外あり得ないと思うけれど」
この学校で俺に組み手で敵う相手はいない。まさに代表にふさわしい者だ。
「でも俺、いつも思うんだけどさ」
「何?私が意外に美人だという事??」
「…」
「違うよらーちゃん!我が可愛いという事だ!」
「…なんで高校生である必要があるのかなって」
俺は2人の冗談を押し退いて呟く。
「それはもう性っていう事にしておきましょ?さぁ早くみんな2人の対戦を楽しみにしてるわ」
「性って、、、まぁそろそろケリつけないと…な?稚那」
「後悔しても知らぬからな?大希」
2人とも見物人(クラスの人)に囲まれた特設グラウンドに向かう。
「「勝負だ!!」」
さて、どの程度のものなのか。
大希は魔法も使えないたかが人間だ。しかしながら我の魔法を受けた時に見事な受け身をしていた。普通なら立てなくなってもおかしくない魔法だったのだが、鼻血程度で済ませるとはただの人間にしてはなかなかなものだ。
我と大希は戦闘には狭すぎる枠が引かれた場所へと入り一線を挟み見つめ合う。
「こんな狭い場所で戦うのか??」
「十分な広さだろ??これ以上広いと鬼ごっこになるだけだろ」
「おにごっこ、と言うものは知らんがこの狭さじゃ周りの人間も吹き飛ぶぞ?」
「もしかして魔法を打つ気じゃねぇだろうな!?」
目の前で大希が慌てふためく。無理もない、此奴ら魔法の使えない人間にとって魔法は脅威でしかない。
この慌てる表情が可愛いのぉ。我が魔法を使ってはいけない理由はなんとなくではあるが分かった。しかしこの顔を見れると思うとついついからかいたくなるものだ。
「ここで使ったら他の人が…ってそもそも俺がっ!?」
「安心しろ。周りには被害を出さずに大希にだけ魔法が当たるようにしてやろう」
「だから魔法はなしだっ!」
「冗談だ冗談だ」
とは言えこの世界に来て使える魔法の数や威力が限られておるせいで思う通りには魔法が出せないのが現実。
冗談を一通り済ますと場が出来上がり周りの視線が昂まり緊張感が生まれる。
「では、始め!」
先ほどの授業とまた変わった先生という人間が始まりの合図を出し睨み合いが始まる。
「…始め!」
我と大希の睨み合いがあまりの長さに痺れを切らし、もう一度始まりの合図を入れる。
しかしながら見てるだけですごい緊張するわね。あの2人、さっきからピクリともしない。
見ている側も全く動かない大希と稚那に息を呑んでしまう。この場においてただ動いていたのは緊張のあまりか滴る大希の汗だった。




