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ねおねおねお


「まぁ、その辺は私たちが気を張る以外対策はないわね」


「そうなるよな」


「そうだなっ!」


「特にお前がもっと気を付けるんだよ!このアホ馬鹿王女!」


「我が気をつけるのか?!」


久し振りに聞いたその癇に触る単語を聞いた稚那は思い出したかのように怒り始める。


「今またアホ馬鹿王女と呼んだだろ!それはやめろと言っているだろ!!」


「アホ馬鹿王女はアホ馬鹿王女だから仕方ないだろー?」


「貴様!人間ごときで調子に乗りすぎるでないぞ!!」


言い合いが加速しだしいつもよりも激しさが増す。


「ねぇ2人とも?」


「あ?」


「うぬ?」


猛々しく燃え上がる喧嘩を止めようとらみが中に入る。


「喧嘩するなら次の組み手で白黒をつけなさいよ。ちょうどいい機会でしょ??」


「お、らみにしてはいい意見だ」


「早くボコボコにしてやるぞ?人間よ」


らみの提案に食いついた2人は腕を鳴らしながら俺は腕を回し、稚那は今にも俺を食べようかと口から蒸気を吹き出し睨み合っている。


「そうすればNeo体育が本当に意味を成してるものなのか試す機会にもなる事だし」


「Neo体育の意味??」


「あら?大希はNeo体育の目的を知らないの??」


らみが俺がNeo体育の本当の意味さえも知らずに過ごしていた事に驚く。いつもNeo体育に関しては首席だった俺だからなのだろう。


「この学校の人ならNeo体育の授業で初めに言われたはずよ?」


「始めの授業??あーその時なら海外で親ところにいたから受けてなかった」


「なるほどね。確かにいなかった気もするわ。大希のお母さん、誘いを断ると何されるかわかったものじゃないわね」


あの時、確かマミーが向こうでできたママ友にどうしても俺を会わせたいって言うからわざわざパスポート申請して長い時間飛行機に乗ったっけ…

そう。この高校は、Neo体育初めの授業でNeo体育が実施される由縁を教えてもらえるのだが、俺がそれを知らない訳は息子の顔を海外でできた友達に見せたいとの母からのお願いにより初めの授業を受ける事ができなかったのだ。


「大希はNeo体育をどういうものだと理解しているの?」


「それは事件数削減のためだろ?」


「やっぱりその程度なのね」


Neo体育の表向きの目的。それは市民全体の戦闘力を底上げして何か犯罪に巻き込まれた際、もしくは巻き込まれそうになった際に自らの力で犯罪を阻止できるようにするといった大胆な理由なのだ。

例えば、仮に強姦が行われようとしよう。しかしながら高校生活及びNeo体育を受けてさえいればいくら女とは言え戦闘能力は高く被害者自身の力で防ぐ事ができるかつ反撃を喰らう。そしてそれを知っている人たちはそもそもそんな事をしなくなるといった具合だ。言うなれば核抑止のようなものだ。


「で、本当のNeo体育の意味ってのはなんなんだ?」


「その前に、大希はこの高校がどういう場所か分かっているの??」


「ああ、ここはカタカナの惨劇で他の高校とは比べ物にならないくらい被害が大きかった干支塚北高校えとのつかきたこうこうに1番近くて交友が深かった高校だろ?」


俺が言った通りかつて起きたカタカナの惨劇で一番被害が大きかったのは今は廃校となっている干支塚北高校のすぐ近くに位置するのが俺たちの通う方角丘高校(かたつのおかこうこう)なのだ。


「それはちゃんと知っているのね。なら早く話を理解してくれそうね」


「さっき言った事と関係があるのか?」


「ええ、カタカナの惨劇は異世界の仕業という前提で事件解決に向かっているの」


「それも知ってる。だからこのアホ馬鹿王女も異世界から来たってことは秘密にしてるんだろうが」


「アホ馬鹿王女という…な、、、」


俺のアホ馬鹿王女呼ばわりに稚那は怒ろうとするが何一つ冗談のないその言葉に言葉が詰まってしまう。


「どうかしたの稚那っち?」


「いや、なんでもないっ!」


心配したらみに顔を赤くしてそっぽを向く。


「まぁいいわ。兎に角、私たちがNeo体育をする理由はその事件の異世界人が万が一この世界に来た時に円滑に対峙できるようにするためよ」


「なるほどな。でも異世界人に対して本気で勝てると思ってんのかっていう感じだよな」


俺は笑いを交えながら答える。すると珍しくらみが少し笑みを浮かべながら答える。


「大希?大事な事を忘れてるわよ??」


「ん??大事な事?」


「さっき最初に私が言ったことよ」


「最初??、、、なるほどな。今からがNeo体育の意義を試すいい機会ってことか」


今から行われる組み手。俺と稚那が対決する事になっている。これが意味するのは…そう。



人間VS異世界人の模擬戦なのだ。

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