ねおねお
そもそもNeo体育や高校生調査義務法の始まりは全てカタカナの惨劇によるものだ。カタカナの惨劇は現在も原因不明の事件である。しかし当然の如く数々の憶測が立てられている。その中でも有力な説が異世界が関与しているというものだ。それには数多の証拠が各地の高校に残されている。
例えばプレート。未だ壊されたことも壊す方法さえも見つからずプレートの削った破片までも入手できない事や十分な電気がその場所まで引く事ができないことから精密な分析も出来ていない。
異世界を承認するということは事件の解明を断念したようにも思われた。しかしながらそれを否定する事も出来なかった。なぜなら断定できるような証拠が不十分過ぎるからである。
「まさか本当に異世界があるとはね」
「ん?異世界って本当にあるのですか??」
その場に天がいる事を忘れ、らみは改めて事の恐ろしさに驚いてしまう。そして天になにも悟られないように握った拳を胸にあてる。
「いつもあなたのここにあるわ」
「は、はぁ…」
天は反応に困り稚那の方を見るがネタの意味を理解していないのかただニコニコとしているだけである。
「よお、なに喋ってんだ??」
稚那を心配して見にきた俺は楽しそうに話す3人に交じろうと絡もうと輪に入る。
「Neo体育の事を稚那っちに話していたのよ」
「そうか、理解できたか?稚那??」
「いやさっぱりだ!」
「いや、そんな自信ありげに言うなよ…」
そんな会話を平然としている俺とらみと稚那を見て天が疑問に思う。
「なんで稚那はNeo体育を知らないのです??知っていて当然な気もするのですが…」
「「あ…」」
「さっきからずっと気になってたです。明らかにおかしいです。おかしすぎるです」
天は顔をじわじわと近づけて問い詰めてくる。俺は懸命に話がややこしくならないような言い訳を探す。
おかしいって言われても本当の事なんだから仕方ねーじゃねぇかよ!、、、落ち着け、相手は天だ。そうだ、こいつも稚那に似てちょろいところあるからな。
「稚那はな?この歳まで中学の時に食った生牡蠣にあたって入院してたんだ」
「生牡蠣にあたったのですかー。それはお気の毒なのです…」
前例もないアホすぎる誤魔化しを真に受けた天は少し申し訳なさそうな顔になる。
「って、なりますかっ!なんなんです!?生牡蠣にあたって年単位で入院なんて聞いたことないです!ちなみに天は生牡蠣には大根おろしとポン酢なのです!」
激しいノリツッコミを仕掛けた後天が好きな生牡蠣の食べ方を語る。
「チッ、引っかからなかったか…てか、最後の情報どうでもいいだろ」
「引っかかるものなにもないです。嘘が下手すぎなのです。でも、生牡蠣をレモンで食べている点は評価に値するのです」
「いや、誰も生牡蠣を何かけるかについてはひなしてねぇよ?確かに俺はレモンかけて食べるけども」
「ちなみに私はケチャップよ」
「「え、、、」」
意外な調味料に俺と天はついケチャップが生牡蠣の上に乗っているのを想像し、舌を出してしまう。
「ま、まぁ、何かけるかは個人差なのです…と言うか、天はなんの話をしていたです?!何か重要な事を聞いていた途中だったような気がするです…!」
生牡蠣をどう食べるかという本題から逸れすぎた話題のせいで天は本題をド忘れしてしまった。
やっぱり稚那と一緒でちょろかったな。
「天ちゃん、確か然ちゃんに聞きたい事があるって話していたわ。然ちゃんのところへ行けば思い出せるかもしれないわ」
「そうだったです?とりあえず行ってみるです」
こうして大事な事が聞けないまま天は然のところへと行ってしまった。なんとかやりすごした俺はらみに合わせてグッジョブサインを交わす。
「一難去ったわね」
「ほんと、こんなのがこれから続くって考えるとなかなかしんどいぞ…」
稚那の言葉遣いは厨二病という事で片付けられはしたが稚那の常識知らずはなかなかカバーしづらいものだ。今回に限っては天がちょろすぎたが故に難を逃れる事ができたが、いつ誰かに疑われるのも時間の問題だ。




