ねお
日は高々と昇り、各自各々動きやすい服に着替え運動場へと場所を移す。稚那も家から持ってきた大希の服を借りる。サイズは少し大きいが袖をまくって調節している。
「ほー、次の授業は外でやるのかー」
「ええ、運動の授業ね」
「稚那は運動得意なのですか?、、、あ、苦手なわけないですよね…」
天が稚那に運動は得意かを尋ねようとしたが、つい先程の授業での出来事を思い出し質問を取り消しす。
「うぬ?苦手ではないが得意というわけでもないぞ??」
「え?どうしてですか??稚那は運動できるじゃないですか」
「何を言っているのだ。我は人間よりも運動ができるが別に運動する事に喜びもなければ満足感もない。故に得意でも何でもない」
「なるほどです」
とは言え、運動ができることには変わりがない。比較的に運動が苦手な天は運動のできる稚那に憧れる半面、ちゃんと面と向かって話す事ができて少し嬉しそうだ。
「ということは、今からする我らの授業は運動というわけだな」
「そうね。でも今からするのはただの運動じゃないわ」
「どういう事だ??」
そう。ひと昔前の体育はスポーツを楽しみ身体を育むと言うのが一般だった。だが、時代は変わっている。
「今からの授業は私たち生徒が最も大事にしている“Neo体育”よ」
「ねお、たいいく??」
学校改革とも言われる高校生調査義務法のもと定められた改革点の一つであるNeo体育。Neoであるからしてその名の通り新しい、新たな体育である。
簡単に言えばNeo体育により変わった点としてまずあげるべきは高校生ながらにして戦闘技術に磨きをかける事だ。何も知らない人が聞くとこの国で昔行われていた学徒勤労動員のように思われるかもしれないが、実際は少し違う。
学徒勤労動員では男は戦のために訓練をし女は工場で働かされるというものだったが、Neo体育では男女関係なくなのだ。
「Neo体育はいざというときのための私たち生徒の戦闘力を鍛えるの」
「ほぉー。。。でも、見たところいざという場面があるようにはこの世界では感じられないのだが…」
確かに稚那の世界からすればこの世界は平和すぎて戦闘力を高める意味があるのか、全くもって見当たらない。
「いざって言うのは今の私みたいな状況よ」
「今??」
今と言われて周りを見てみるが特に変わった光景はなく、とは言え稚那からすれば外に大勢の同じような格好をした人間が自分に対して何も警戒していないと言う事は2日過ごしても異様に思っているがある意味特に変わったところはない。
「異世界人が来るってことよ」
「異世界人がここにおるのか!?」
「稚那っち…」
「あっ、、、我のことか…」




