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れっつ、はなしあい!

こんにちは!「ようこそ妄想の時間へ」の投稿をさぼりながらも新作に手を出してしまったLalapai でございます(╹◡╹)


台風で外に出られない時はこちらをお読みください、、、


あなたは初対面の人の口から放たれた炎で顔を焼かれた事はありますか??はい。おそらく俺がその事例の一番乗りでございます。


「おい、詳しく教えろよ!」


「はむはむはむ…むんー??」


「どんなに食ってんだアホ馬鹿!!」


「このばあむくうへんとやらが美味いのじゃ」


「お前は食いにきただけかー!」


話はザックリと聞いたのだがどうやらこの女は異世界の人らしい。当然鵜呑みにはしていないのだが、コスプレ、設定の完成度の高さからして、、、いや、決定打はそこではないな。


「あの炎もう一回撃てるのか?」


「どうしたのじゃ?我が炎にもう一度焼かれたいか??」


「そう言う意味じゃねぇ!」


そう、決定打は口から放たれた炎である。あれは紛れもなくマジックではなかった。そもそもポッキーを食べて口から火を吹くなんてマジックは聞いた事がない。


「どう言う意味だ?さっき話しただろぉが。ファンタジア王国の王女にしてドラゴン族の血をひく者。我が名はデイラール・ティナ・ドラゴニオンであると。」


「そこは分かったんだ。まだ信じきれてないけど…じゃあなんでここに来たんだよ?」


「おーその事なら我には分からんのだ」


はぁ?コイツは何を言っているんだ。


「はぁ?普通転移されたんならどーなったかくらいは覚えてるもんだろ。魔法陣が突如現れてーとか、、、」


「貴様は魔法を学んだ事がないのか?そんな転移させる魔法などない!、、、知らんけど」


「知らんけど?」


「知らんけど…」


「なんだと?馬鹿にしているのかこのアホ馬鹿!!魔法なんて学ぶ訳ねぇだろうが厨二病でもあるまいし!!」


なんだこの髪。ちゃんとした緑色だ。生え際を見ても染めてるようには見えない。。。はぁ…いい香りだ。ずっと頭ぐりぐりしてやりたい…


「やめろっ!なんだそのちゅうにびょうとやらは!とにかく!我にも分からんものは分からんのだ!」


どーゆー事だ?やっぱりコイツはただのなりきり厨だったのか?と言ってもあの口から炎だけは証明しようがないからなぁ…


「我も覚えていたら話しても良いのだがあの時は酔っていたからのぉ…今思い出しただけでも、、、げぷっ」


「え、、、お前酒飲んでたのか??」


「当たり前だー!我だって子供ではないのだ!!代々ドラゴニオン家は他の魔人よりも歳をとるスピードが遅いのだ。」


このアホ馬鹿が年上?!なんか悔しいわ…


「つ、つまりは酒で酔ってて転移の瞬間をよく覚えてないって事だな?」


「そういうことじゃな!」


と、言う事はこの異常なまでのなりきりっぷり、設定の完成度の高さ、見慣れない服装と目と牙、口から放たれる炎。そして転移の瞬間は酔っていたという事で相手の証拠は十分。対してこちらは言語が同じ事くらいしか不審な点は思いつかない。別に言語なんて漫画とかでもあるようになんとかなってんだろう。


「…分かった。お前はファンタジア王国の王女デイラール・ティア・ドラゴニオンだ。信じてやる事にするよ。」


いやー、まさか女の子が異世界転移して来るとはなぁ。しかも黙ってりゃなかなか可愛いし楽しみだ!胸はそんなにだけど。


「で、これからはどーすんだ?」


さー帰るあてはない!俺の家で居候するがいい。生憎親は仕事で帰ってこないし、ちゃんと説明すれば分かってくれる親だ。さぁさぁ!!


「もちろん帰るぞ?」


「はぁ?」


「帰ると言っているのだ。」


「そこは普通泊まっていけよ!」


「誰が人間の家なんかに泊まるものか!反吐がでるわ。」


おい、このガキちょっと顔が可愛いからって?一国の王女だからって?調子乗りすぎじゃねぇかぁぁあ!?胸はそんなにだけど。


「もう帰るぞ。」


待て待て、冷静になれ俺。ここでこんなチャンス逃した暁には絶対に一生童貞だよこれ。相手はこっちの世界のルールも分からないような言わばガキだ。でも、それなりに肝が座ってやがるからこの技が通用するかどうかだが…胸はそんなにだけど。


「ほれほれ、ここにいたらバームクーヘンたらふく食えるぞー」


「…」


お、予想通り効いてるみたいだ。でもまだ押しが足りないか?そうだ、これならどうだ!


「ポッキーも食べ放題だぞ〜!」


「ジュルリ……プイッ」


くーこれで釣れないのか。胸ちっさいくせに!これならどうだ!!


「じゃがりこならどうだ!?」


「ここに泊まる事にしたぁぁぁぁあ!!」


「おっ?気が変わったのかー?仕方ないなぁ〜。当分の間泊めててやるよ。」


よっしゃぁぁぁぁあ!捕獲完了!いやぁこれから楽しみだ〜


「おい貴様、これはどーやってあげるのだ?」


「貴様じゃない。俺は上野大希(うえのたいき)だ。ほら貸してみろ。。。ほい。」


「変な名前だな。まぁ良いか。それではいっただっきまーす!」


そっか向こうの世界からすると俺らの名前は変なのか。まぁどうだっていいや。


「ばりぼりばりぼり…」


性格はまぁあれだけどそのうちどうにかなるよな。それにしても旨そうに食うよなぁ…あ、また口開いてるぞ?この光さっきどこかで見たよなぁ…


「うんめぇぇえ!!!。。。あっ、また出た。意図せず炎だけは出せるんだよなぁ。」


俺は異世界から転移した少女と出会った。しかもその少女は一国の王女ときた。帰るあてが無いのを善意。いや、あわよくばを期待して居候させようと試みた。


「おーい貴様ー?はっ、うえのたいきと言ったか?死んでおらぬかー?」


見た目は申し分ないほど可愛い。緑の髪と目の赤のコントラストがまたいい味を出している。


「はーいつまで寝とるんだ貴様は。全く人間というやつはこうも貧弱だ。」


だけどもなんだ?このアホ馬鹿は中身は人の理性のカケラもねぇじゃねぇかぁぁぁぁあ!


「おーい。人間。はやく、、、お、き、た?」


「帰れこの異世界アホ馬鹿王女がぁ!!」

読んでくださりありがとうございます!

よければ感想やブクマ登録をしていただけると台風のなか宅配業者に代わってなんかお届けに参ります(╹◡╹)


今日から始まった3日連続投稿でございます。明日も投稿予定なので是非お立ち寄り下さい!



P.S.

今回も私の他作品同様やきほこ様《Twitter→@pamdaudonn0331》に表紙絵を描いていただきました!


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