てんねんしすたーず!
「「私たちはいとこです!」」
その言葉に俺は驚きが隠せなかった。声のする方を振り返ってみると例の天・然シスターズこと東 天と東 然が俺を見下ろしてた。
「え、双子じゃなかったの?!」
「大希知らなかったのか!?」
「こんなに似てるし、苗字が一緒だからつい双子だと…」
見分け方は目の色だけの2人はもう双子と言うしかない。例え双子(一卵性双生児)でも似ていないという例は結構あるというのに、いとこでここまで似るのは信じがたい事だ。
「私たちは双子じゃないけど両親が双子なんです!」
「ママとパパ双子〜」
「は?」
俺は天・然の言っていることに頭がこんがらがる。
「大希ったら少女2人の家庭も知らないのね」
俺が必死に頭の中を整理しているとらみが表情を変えずに当然かのように話してくる。
「普通は人の家庭事情なんて知らないと思うが…」
「ともかく…」とらみが説明口調で東家事情を教えてくれた。
「東家、まずは天ちゃんの方から説明するわね。母親は西家の双子の長女で父親は苗字の通り東家の双子の長男で1月7日午後3時、その2人の間に生まれたのが天ちゃんよ」
「な、なんでそこまで知ってるんですか!」
「らみちゃん物知り〜」
もの恐ろしいらみの他人に対する家庭事情の知識量に天・然シスターズも驚きと圧巻を覚える。
「いや、そこまでいくと怖いわ」
「だな…」
俺と聡の男性陣はその情報量に恐怖を覚えた。
「でも、そこまではなくてありそうな話だけど…」
「そう、次が大事なのよ。然ちゃんの母親は西家の双子の次女なの。そして父親も東家の双子の次男、その2人の間に1月7日午後4時に生まれたのが然ちゃんってこと」
「それってヤバすぎないか??つまりは双子みたいなもんじゃねぇか!」
「然たち双子〜」
「私たちはいとこでしょ?然」
親がどちらとも双子の片割れで、その片割れ同士が繋がってほぼ同じ日に生まれた子だったという確率で表したら分母が破裂しそうな奇跡だ。そんな奇跡がこんな近く、同じクラスに座っていたなんて考えるといい意味で開いた口も塞がらなかった。
「そりゃシスターズだなんて呼ばれるよな」
「まぁこの子たち両方が妹のように思えるからって言うのもあるわね」
「ちがうです!」
「やーい、天はお子様〜」
らみのせいで然が天をからかうと喧嘩が始まる。
「あんたも子どもなのです!」
「あーう、あーう、、、」
天は然のほっぺをつまみ、みょいーんみょいーんと引っ張る。その姿がまさに幼い。
「これがロリの楽園か」
「ロリじゃないですー!」
「やーい、天はロリっ子〜」
「然は黙るです!」
「あーう、あーう、、、」
このやりとりがずっと見られるならどんなに幸せか、そんなことを思いながら眺めていた。
「これだからシスターズって呼ばれるのね」
らみは天・然シスターズに聞こえないようそう言った。
「とにかく、私たちは双子じゃないのです」
「双子じゃな〜い」
「分かった分かった。肝に命じておくよ」
天・然シスターズと言うよりは天が納得した様子を見せる。然はふあぁ〜とあくびをしている。やはり容姿が似ていても家庭が違えば性格まで似ていない。
「然この子知らな〜い」
不意に然が稚那に指をさして言った。




