あなたのかぜはどこから?
今回は8時投稿にしてみました〜
やはり多くの人に読まれる方が嬉しいですからね
また冬休みな時期になるにつれて時間帯も変更しますのでブクマを…(╹◡╹)
なんとか間に合った俺は、らみの隣に位置する席に腰を下ろした。それと同時にいろいろな疲れも消えたように感じた。
「私はてっきり遅れるものだと思っていたわ」
朝からいつもと変わらないローテンションで隣のらみが話しかけてきた。
「俺も正直もうダメかと思った…」
「何時に家を出たの??」
「今から10分前だよ…」
「あらっ、大希の家からは20分はかかるんじゃないの?」
俺の家は学校からまぁまぁ離れていていつも自転車20分で通っているのだが…
「もう間に合わないと思っていつも通り自転車で後ろに稚那を乗っけて行こうと思ったんだけど、、、うっ、、、思い出しただけで酔いそう…」
「何かあったのね」
「ああ、、、稚那が、まだ間に合うぞ〜我に任せておけ!、とか言い出すから任してみたら…この羽目だ」
人の力じゃ到底間に合わないと思っていたのだが、稚那に任せてみたところ俺はおぶられどんな魔法を使うのかと不安になりながらも稚那には学校の方角を教えた。
稚那は全力疾走した。俺を乗せているのを忘れているかと思えるくらいとてつもないスピードだった。
「だからそんなにも髪の毛がボロボロで服もよれよれなのね」
稚那はその人間離れしたスピードとパワーで学校の方向へと建物を無視して塀を飛び越え、屋根を飛び越え直進した。今でもその時稚那の背中にしがみついている俺に伝わる激しい上下左右の揺れの感覚が残っている。
「でも間に合ってよかったじゃない」
「まぁな」
俺は寄れついた服を正しながらそう答えた。ただ、同じことを繰り返したいかと言われればもちろんノーである。
そして朝のホームルームが始まった。
先生は朝の連絡を淡々と伝えていく。
「ねぇ、大希?」
「あぁ、気付いてる…」
基本的に先生の声しか聞こえないホームルームの時間に廊下からノイズが混じってくる。恐らく、いや、確実に…
「この声、稚那っちよね?」
俺は固唾を呑み、ゆっくりとうなずいた。
他のクラスメイトも外の騒ぎに気付きざわつき始め、先生も諸連絡を中断してドアを開けて騒いでいる物体とそれを引きずり連れている教師とコンタクトを取った。
「はい。皆、静かにー」
先生が教卓の前にポジションを戻し場を沈ませる。
「今日はとても大事なお知らせがあります」
ついにこの時が来てしまった。ちゃんと出来るのかどうかハラハラして今にも上からも下からも何かが出そうなのを我慢しながら覚悟を決めているのに対し、未だに外でごちゃごちゃと騒いでいる稚那の声が聞こえる。よく耳を澄ましてみると「人間ごときが案内をするな!」「触れるな!」とワールドを展開しているのがわかった。
「これ、まずくないか??」
「稚那っちならいけるわ」
「その自信はどだからだよ」
「私は喉から」
「風邪かっ」
そして今稚那の学校生活が幕開けとなる。
「今日は転入生を紹介しまーす。入って来て?」
転入生というワードに一同が湧き上がる。その一方で心配でならない2人が親のように目を光らせていた。
その中を緑の特徴的な髪、真っ赤な瞳をした稚那が堂々と教室へとちゃんとした制服で入って来た。
「自己紹介してくれる?」
頼むぞ、、、稚那!
稚那は大きく息を吸って自己紹介を始めた。
「我の名はベンザブロック!」
なんでそーなったぁぁあ!!!




