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ねこじたっ?!


「ギリギリ間に合った!」


キーンコーンカーンコーン♪


唯一の学校から与えられる称号“皆勤賞“をなんとか死守するため教室にヘッドスライディング。俺が今世紀最大に頑張った瞬間であった。

教室にいたみんなはそこまでして皆勤賞を取りたいのかと驚嘆していた。それともう一つの事に驚きを隠せていなかった。いつもはクールで男気の女の先生でも取り乱していた。


「間に合ってはいるが、、、登校中何があった…?」


そう、俺の服が貧民の如くみすぼらしい物へと変わっていた。

登校中にも悲劇は起きていたのだ。





「稚那!早く用意しろ!!」


「そう急かすな!慌てて服も着れぬわ!!」


コンビニから帰ってきてもまだ寝ていた稚那を叩き起こし、大急ぎで支度をさせている。


「着替えたら朝ごはんあるから早く食えよ」


「分かっておるわ!」


稚那は着替えを済ませ、朝食の置かれた机の前に飛び込むように座る。そして、簡易な朝食に手を用意しておいたフォークで食べ始める。


「のんびり食ってる暇はないから早く食えよ?」


時計を見るといつも余裕を持って家を出ている時間をさしている。

本当ならこの時間より前には出ている予定だったのに…稚那が飯を食い終わる時には遅刻ギリギリか?


「もう食べ終わったぞ…これで終わりなのか?」


「はやっ?!」


稚那に用意していた朝食はただの綺麗なお皿へと成り下がりまだ稚那は物足りないような顔をしている。

だが、今から急いで学校に向かえば間に合う!


「はっ!そう言えば昨日のたこやきが残っていただろ!!」


「ダメだ。もう学校に行かないと…」


「ならぬ!たこやきが食べたいのだっ!」


やばい…これは稚那が引かないパターンだ。こうなったら早く妥協してたこ焼を出した方が早いよな。さっきだってあんなに早く食べれてたし。


「分かった分かった。その代わり早く食べろよ??」


俺は冷蔵庫から昨日のたこ焼きを取り出しラップを外してサッと出した。


「このまま食えと言うのか??」


「は?」


「たこやきが冷めているではないか」


「温めろって言うつもりか…??」


「当たり前だ」


その言葉を聞いた瞬間怒りをぐっと堪え俺はラップをかけ直し、すぐさま電子レンジへと突っ込み陽気なチンッを待つ。


「いいか?これを食ったら絶対に、なにがなんでも学校に走るからな」


「分かった分かった」


稚那が食ったら直ぐ様家を出るため、俺は忘れ物がないか入念に確認を行う。俺が常備していないハンカチとティッシュだって持した。そこまでしても弁当箱みたいに見落としている点があるかも知れない。

俺は最終確認を終え稚那が食べ終わるのを今か今かと待っていた。

あいつ遅すぎねぇか?朝食はあんなに早く食ってたのに、たこ焼きにこんなに時間がかかるか??


「稚那ー??もう行くぞ〜?」


「ふぉはぁひぃほぉー」


聞こえたのは気の抜けた情けない声だった。なんだか嫌な予感がする。俺は稚那のもとへ行った。


「なんで、泣いてんだ…」


「はふっ、はふっ、、、あふふひるぞ(熱すぎるぞ)…」


そこには涙目でたこ焼きを口に入れながらハフハフしている稚那がいた。

レンジで温めたとは言え流石にもうある程度は冷めていると思うが…

俺は残り2つのたこ焼きの1つを食べてみた。確かに熱さは感じたがハフハフするレベルではなかった。


「お前もしかして猫舌か?」


へほ(ねこ)、、、んぐっ…じた??なんだそれは?」


「猫舌ってのは熱い食べ物や飲み物に弱い人のことを言うんだ」


「ほぉー、なら我はその猫舌なのか…」


「そーだな、、、そう言えば昨日、出来立てのたこ焼きは食べれていたよな?」


「あーそれの事なら我は昨日舌に魔法を纏わせていたからな」


その魔法とは毒など、身に危険な物質が混入していないかを検知するものらしい。その際舌は食べ物の熱は感じないが味は感じることが出来るという猫舌には喉から手が出るほど欲しい究極の魔法である。


「なんでそんな魔法使ってんだよ!」


「それは人間の食べ物はまだ信用ならんからな」


「なんか悔しいけど、まぁ確かに知らないものを食べるのは危険が伴うよな…」


気がつけば俺は両手を組みながら話に没頭していた。ふと時計に目をやってみるとタイムリミットの10分前をさしていた。


あ、俺の皆勤賞無くなるわ…

さてはて…

冬休みの時期になったら毎日投稿出来るのでしょうか…

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