はつとうこう?
ついに始まる稚那の学校生活。
そこにはどんな楽しい毎日が待っているのでしょうか?!
第1章「ここからだー!」
しばしお付き合いください(╹◡╹)
ピピピピッと甲高いアラームが頭の中で不確かに鳴り響く。意識が覚醒していくうちにその音が頭の中でなく耳から聞こえるものだと判断する。俺はいつもの感覚で眼を開けず手探りで音を発する物を探し、止めた。
「ふぁ〜〜」
ゆっくりと上体を起こし俺はなんとかして重いまぶたをこじ開けデジタルで示された時間を確認する。
「もう朝か、、、」
完全に目覚めるために光が溢れるカーテンをシャッと開けた。部屋一杯に光に埋め尽くされる。
俺はベッドから立ち上がって床を見てみると、そこには光に照らされながらも気持ちよさそうに寝ていた稚那がいる。
「おい稚那〜起きろ〜」
「ぅ、ぅ゛〜後2年…」
「さっさと起きろ!」
「…」
「はぁ…」
稚那はまだ起きそうにない。俺は朝から体力を使いたくないと言うのもあるが、そもそも全く起きないような気がしたが故にまずは自分の身支度と稚那の為の朝食と着替えを用意しに稚那を置いて寝床を後にする。
「さてと、今日からは弁当も稚那の分をつくらないとな」
ここで俺はあることに気づいた。
「稚那の弁当箱、、、がねぇ…」
少し考えていれば気づいていただろう。昨日は稚那の標準語の特訓に気が取られていてすっかり弁当の事なんて考えていなかった。
「今から走ってコンビニに行けば間に合うか…」
俺は昼ご飯のために近くのコンビニに走る事にした。時間もあまり無く寝床に戻り稚那を叩き起こす。
「な、なんだ!?、、、ふぁっ、大希か…お休みだ…」
「いい加減起きろっ!」
俺は不本意ながら稚那の被っていた布団をバサッとめくり上げ体を晒した。
するとようやく稚那は上半身を起こした。
「何をするのだ!?」
「今から俺は一瞬で買い物しに行くから服を着替えて学校に行く準備をしておけよ?」
「え〜めんどくさいのぉ〜」
「お前が学校に行きたいって言ったんだろうが!」
「うっ、朝から怒鳴るな人間よ…了解したから早く買い物にでも行ってくれ」
「まったく…」
稚那もようやく折れてくれたのを確認するやいなや俺は財布を片手にコンビニへ出かけた。そしてコンビニに着き適当なおにぎりを6個ほど手に取りレジの列に並ぶ。
「あいつのせいでまだゲームのログインも出来ていない。今日と明日で連続ログインボーナスで推しキャラ確定のガチャ券…」
弁当の用意忘れは完全に俺のせいだったが、転移して来たのがもっと常識のある女の子だったらここまで苦労はしてないだろうに。
俺はレジに並びながら携帯ゲームのアプリを開きロード中の画面に移る。
「次のお客様〜」
意外にも早く列が進んで慌ててログインしかけていたアプリを閉じ携帯をスリープさせる。
そして俺はレジに合計金額が表示されるとピッタリの代金を払いレシートを断り即刻立ち去る。
「早くしねぇと…」
早く帰って稚那を連れて学校に行かないと間に合わない。それとあまり稚那を家に放置しておくと何が起こるか分かったもんじゃない。
とりあえず俺は家路を急いだ。
「ただいまー。ちゃんと着替えできたか〜??」
俺の声には返事がなかった。ただ聞こえてくるのはぐつぐつという音だけ。
もしや、と思って音のする所へ行ったが案の定コンビニに行く前俺がお湯を沸かしていた音だった。
「どこに行ったんだ??…もしかして、連れ去られた!?んな訳ないか…まさかの異世界に帰った?いや、流石にないだろう…」
俺は1人でボケとツッコミを繰り返しながらウロウロと机の下や風呂の浴槽の中を探した。
って流石にそこにはいないよね…
「こんなボケをしてる暇はねーんだよ、、、ん??これは、稚那の制服…」
この瞬間俺の背筋が凍った。そしてすぐさま寝床へと駆け上がる。
やっぱりこうなっていたか…
「がぁぁぁぁぁあ、、、がぁぁぁぁぁあ…」
そこには何事もなかったかのように爆睡している稚那がいた。
「このアホ馬鹿ぁぁぁぁぁあ!!!起きやがれぇぇえ!!」




