にほんじょうりく!
こんばんはー(╹◡╹)
ストックを惜しんで2日連続投稿です。もっと時間が欲しいもんだね。
ではお楽しみくださいませませー
「はぁー。困ったのぉ」
「…」
あなたは道端で困っている老人がいたらどうしますか?おそらく多くの人が助けるなんて戯言を言うのだろう。
「困ったのぉー!」
「…」
俺の答えは何もしないである。確かに助けるのは善であると言える。だが問題はその後なのだ。高齢者を助けると高確率で褒美をドロップする可能性があるからである。
「助けてくれたら褒美をやるぞー」
「…」
それのなにが問題かって?褒美を貰えるからいいじゃないかって??俺が問題視するのは褒美よりも時間である。褒美が出るといってもたかだか菓子程度で俺からすれば足しにならない。そんな時間があれば俺は推しのために周回してガチャを回す。
「若造、よくぞ困った老いぼれを見て見ぬ振り試験をクリアしたのぉ。ほれ、褒美をやろう。」
「そんな事しても構ってやんねーよ」
今までの発言を撤回しよう。困った老人は助けたほうがいい。褒美うんぬんよりも思いやりの精神は大事にしなければならない。
「ちぇっ、つれんガキじゃのぉ〜」
このウルセェじじいは幼い頃からの隣人でずっとこの調子である。何か事あるたびに構ってくるのだがいい加減他の遊び相手を探してほしいものだ。
俺は早く帰っていつものようにゲームがしたい。よって俺の結論はこのじじぃを無視するを選択して家路を急ぐ。
「困ったのー、我の城はどこなのじゃ」
「…」
あなたは道端で困っている|少女《露出狂のなりきりコスプレイヤー》がいたらどうしますか?おそらく多くの人が見て見ぬ振りをするだろう。
「なんじゃここは確かにここは城の中だったはず…」
「な、何してるの君??」
俺の答えは、、、声かけちまったよ!?こう言う時こそマイノリティーにならなきゃだよ。この童貞陰キャがこの状況を難なく乗り越えるなんてゴールキーパーがオーバーヘッドキック決めるくらい無謀だよ!?
「なんだ貴様は…」
なんだこの子、普通俺が下から舐めるように見られるものなのか??
「貴様!もしや人間か!?」
スッゲーなりきってるなー。親も親で苦労しているんだろうな。それにしてもなかなか凝ってるなぁ。目も赤いし、服も細部までしっかりと…
「聞いてるのか!?まじまじと見つめるな!!」
おぉー!八重歯までピンピンと…ここまで来ると感心に値するわー。
「き、貴様!聞いておるのか!私を誰だか分かっておるのか!!」
「あーごめんごめん。ちと、写真を一つ…パシャリと。」
「貴様!我に何をした?!」
え?まさかの写真お断りなの?そんな型の人初耳だなー。
「す、すいません消しておきますね、、、」
「け、消す…!?だと!!??我に向かってなんと無礼な!」
はぁ?なんだこの子。なりきりにしてはめんどくさい子だなぁ。
「分かりました分かりました。消しませんけど…そういやーどうしてここにきたの?」
「貴様ここがどこか分かるのか?」
えーっとこれは設定か?…いや、真面目っぽいな。
「ここは方角岡だけど」
「かたつのおか??貴様我を馬鹿にしているのか?そんな王国聞いたことがないぞ。」
やべー。やっぱ声かけるんじゃなかったわ。完全に馬鹿にされてるよこれ。
「えっと。ここは日本国の方角岡町。なんならこの日本は王国でもなければ天使も悪魔もいないし、右手も疼かないし、魔法も放てない世界だ!」
これで懲りたろ。さっさと家に帰って一狩りするか…
「貴様。今言った事は誠か?」
「全部真実だ。ごっこか何か知らないけど早く帰れよ。ここら辺物騒だから。」
ちょっと言い過ぎたか?いや、このぐらい言ってやらないとその人の為にならないよな。
でも、、、ここまで絶望した顔を見せるものなのか??
「はー…しょうがねぇ、ちょっとここで待ってろよ」
あなたは道端で困っている|少女《設定を絶対に守る超なりきりコスプレイヤー》が居たらどうしますか??俺はなんでこんな人の為に菓子なんかあげてんだろ…
「これでも食えよ。」
「な、なんだこれは?」
「ポッキーって言うんだ。。。開けれない、のか?…こうするんだ。」
ここまで言っても設定は…もういいか。それにしても見事ななりきりっぷりだよな。
「はーむ。。。ポキポキポキ…」
黙ってりゃ可愛い顔してんだな。。。ん?なんで口開けてんの?え、え??なんで口に炎ともしてんの?!
「うんめぇぇぇえ!!!」
あなたは道端で困っている少女がいたらどうしますか??
「おお!?我の炎だけは絶えておらぬっ!」
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