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終わりの時間からの始まり


俺らが生まれてそう遠くはない過去の話だ。一つの怪事件が起こった。その怪事件のお陰でと言っておこうか、その影響で時代は変わった。

と言ってもその事件までの日常生活と今ある日常生活に大きな変化はない。まだ車も空を飛びそうにないし。猫型ロボットも誕生していない。


唯一変わったと言えばそれは“学校“だ。


何が変わったかは自分でもよく分かっていない。前の時代に生きていなかったからな。聞く話だと前の“学校“と言うものは随分と勉強熱心だったらしい。でも今は違う。学校は勉強ではなく一言で調査する所である。勉強だけを学校で行うという所は1割も占めない。ことの始まりはそのとある怪事件である。


怪事件は所謂カタカナ時代と呼ばれる時に起きた。カタカナ時代とは呼んで字のごとくとあるものがカタカナだった時代。それが名前である。今の主流は俺みたいに大希(たいき)、という感じで漢字である。それがカタカナだった時代つまり大希はタイキとなるのだ。これのどこがいいのかと言われると困るがそういった時代の波があったと言う事だ。その時代はある怪事件が起こった時までの3世帯を指す。


そろそろその怪事件について話していこう。


その事件が起こったのはカタカナ時代のとある俺らが通う方角丘高校(かたつのおかこうこう)の近所の学校、なんの変哲もない昼ごろのテスト終了間際だったと言う。突如その学校に在校している計6名の生徒が行方不明に、全国の高校で原因不明の意識を損傷した生徒が多数、記録には残っているが存在を消された生徒も続出。更には各高校のとある地点に謎の石板、今で言うプレートが回転と浮遊をしながらふんぞり返っており、プレートが召喚された瞬間その周辺、約半径5メートルほどの地形は消し去られた。皮肉な事だがプレートの召喚に巻き込まれ消し炭にされた生徒も数名いたそうだ。

これがカタカナ時代の悲劇。通常のカタカナの惨劇。

この一件以降カタカナの名前を使う人が減っていった。カタカナは不吉であると言って…


誰も想定していなかった惨劇に政府はすぐ様調査に乗り掛かったが証拠もない被害と謎の石板を前に何も解明できず結局十年に渡った調査は打ち切りとなったのだ。

これに対して国民は激怒した。何千何万と被害者が出ていたこの一大事件を放って置くわけがない。そこで政府が作り上げた制度が高校生調査義務法である。

高校生調査義務法とは、その名の通り高校生になるとカタカナの惨劇について調査をしなければならないと言う凄くむちゃくちゃな法である。

もちろん反対派は多かった。だが、認めざるを得なかったとある動画が政府によって国民に公開された。


「この大事件は高校生だけのものである。高校生がそのプレートを壊さなければならない。全ての真相は…にある」


この言葉は行方不明になったはずの1人の男子高校生がカタカナの惨劇から8年後にネット上にアップされたものだ。しかしながらその男子高校生はまたも行方をくらました。これを見るなり国民もほぼ投げやり状態だったが可決された。あまりの出来事にほぼ全員が覚えているほどだったそうだ。

かくして、高校生調査義務法は実施された。その第一号校が我らが方角丘高校(かたつのおかこうこう)である。


俺ももちろん高校生であるからして調査に当たっている。実際調査をしていて分かったことは謎が多すぎると言うことである。その謎についてはまた今後話していこうと思う。

今までの調査でカタカナの惨劇の原因は異世界の影響だと言われている。つまりは稚那は超重要参考人であるわけなのだ。


稚那は利用するつもりはない。今は全然疑ってもいないし、証拠はないがこの事件とは関係ないと思っている。だがさっきも言った通り超重要参考人であるのには変わらない。だから独断と偏見であるがなんとしても稚那が異世界から来たという事を隠さなければならない。



「俺がこの謎を全て解明する」


こう約束したのはいつだっただろうか。俺がまだ幼い頃に名前は知らないがとある女子高生くらいの人とたてた誓いである。だからなんとしてでも謎を解明する。仲間と新たな仲間と助け合いながら…

読んでくださりありがとうございます!

今は訂正いたしましたが同じ内容の話を投稿しておりました…報告をしていただいた方へ、本当にありがとうございます(╹◡╹)


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