転生の次は転移ですか
は?えっ?ちょっと待て‼︎なんで落ちてるんだ⁈
「…痛ってぇ!!!」
思いっきり地面に尻餅をついた。てか地面?なんだ、どうなっていやがる??
「…えっ、どこだここ?」
とりあえず状況を把握しようと、辺りの様子を見渡すとそこは見たこともない大平原だった。近くに道ぽいものと森が見えるけど、はっきりどこだかはわからない。
俺、自分の家にいたはずだよな?なんでこんなところにいるの?
そういえば落ちてのだよな、と上を見上げてみる。そこには少し上の方に黒い渦を巻いた穴?みたいなものが見えた。
たぶん、あそこから落ちてきたんだよな?てことは、あそこから自分の家に繋がっているのか?
「おいこら、メタトロン!ここどこだよ?とりあえず、うちに帰せ!」
どうしようもないので、大声で穴に向かって叫んでみた。さすがに、このまま放置はないよね?
すると、穴からなにかが落ちてきた。なんだ?便箋?
フワフワと風に流されながら落ちてきた便箋は、自然な流れで俺のもとへとゆっくり落ちてきた。
それを掴んで開けてみると、案の定クソ天使からの手紙のようだ。まずは読んでみよう。
『
霧亜君へ
拝啓
急にこんなことしてごめんね?君に素直に事情を話しても、素直には引き受けてはくれないと思うから、我ながらひどいとは思うけどこんな方法をとらせてもらった。君を騙してしまったことは、申し訳ない。
さてどうしてこんなことをしたかと疑問に思うだろうけど、できれば最後まで読んでほしい。
まず、今君がいるところは日本じゃない。気づいているかもしれないけど、そこは君たちがいう異世界だ。もちろん君が前にいた世界とも違う。名をイェソドというんだ。
そこで、一つ仕事を頼まれてほしい。具体的な内容については長くなるからもう一枚の手紙を読んでくれ。事情は全部書いておいた。
心優しい君のことだ。きっと引き受けてくれると信じているよ。もちろん、仕事が終わったら君を日本に返すと約束しよう。また自由に生活してくれて結構だよ。
それじゃ、君の働きに期待しているよ。
敬具
メタトロンより
追伸
そうそう、言語については気にしないでくれ。以前使った意思疎通の術がまだ効いているはずだから。それじゃよろしく〜。
』
…は?マジかよ…ふざけんな!なんだ仕事って⁉︎やっぱりクソ天使、謀ってやがった!ていうか騙している自覚あんのかよ。なおたちが悪いわ‼︎
しかもここは、また異世界だと⁈なんでまたそんなところに来させられてるの?そんなに簡単に送ってもらえるもんなのかよ?こちとら別に異世界旅行の願望なんか無いぞ!
くそ、油断した…。相手は天使なのだから、もっと警戒しておくべきだった。あ〜ぁ、もっとやりたいゲームとかあったのになぁ。もうバックれてやろうかな。拙者、働きたくないでござる…。
でもどうするにせよ、大きな問題が一つある。
この辺りに人の気配を感じない大草原でほっぽり出されて、どうしろと?
最後まで読んでいただきありがとうございます。
最近は投稿していて文書の難しさやシナリオの作り方の難しさを痛感してますがこれからも投稿を頑張っていきたいと思っています。
また次回も読んでいただけると幸いです。よろしくお願いします。