嫌がらせ4.「ネットでのつきまとい」
じっとしていると血行不良で体が痛み、寝返りを打つと苦痛を伴う虚脱感に襲われる。そんなちょっと変わったタイプBの電磁波を、今も受け続けています。一切の睡眠が許されない過酷な状況は、どうやら私の死まで続きそうです。どうも、よなぷーです。
さて、私は最初の引っ越し先、幕張のアパートで余暇にパソコンを使っていました。PC9821NR13というノートパソコンで、ウインドウズは98SE、CPUはペンティアム133メガヘルツです。当時としてもとても遅いです。
インターネット環境になかった私は、津田沼のインターネットカフェに出かけ、ソフトをたくさんダウンロードしました。それを店のPCでCD-ROMに焼き込み、家に持ち帰っては楽しんでいました。
掲示板もファンでした。というか、ぶっちゃけその頃は掲示板運営が集団ストーカーの実行部隊を使って私の部屋に薬物ガスを噴霧したり家宅侵入したりしているなどとは夢にも思わず、掲示板を熱心に愛好していました。
やがてインターネットが定額で使える携帯電話、エアーエッジというPHSを手にします。私はこれで更に深く深く、掲示板にのめり込むようになります。
好きな話題について語り合ったり、京セラのエアーエッジ新機種「京ぽん」の発売を皆と一緒に待ちわびたり、それは楽しい日々でした。現実では臭い体で周囲に迷惑をかけていた私でも、掲示板では気にすることなく仲間とお喋りしたりできました。とても充実した暇潰しでした。
特に気に入っていたのが、お恥ずかしいお話ですが、架空のセックスのやり取りを文字で楽しむ、「なりきりH」というネタです。一般の方からすれば気色悪いことこの上ないのですが、女っ気のない日常を送っていた私は、見知らぬ相手と文章で性交するこの遊びにのめり込んでいました。
何度か成功してご満悦。そう思っていた頃でした。私を暗示するような書き込みを見つけるようになったのは。
「なぜ確信したか」
……確信も何も、ネットでのつきまといは向こうから仕掛けてきたのだから当然こちらにも分かります。というより、「つきまとっているぞ」とほのめかすような文言を、私のよく見るスレッドに残していくのです。それを見た私は「ん?」と首をひねります。私生活を覗いているようなことを示すほのめかし、私のネットでの振る舞いを揶揄するようなもの、単に罵倒するもの、などなど種類は豊富でした。それは日を追うごとに増加し、私は掲示板が段々と楽しめなくなってきました。
例えば、私の名字をほのめかすレス。ペンネームで言えば「Yなぷーは……」といった具合です。それから「童貞だろう」と当たりをつけたような、小馬鹿にするもの。私は童貞ではありませんが、童貞の方が面白い、ということでこうした書き込みは度々見かけられました。また、私の見ようとするスレッドに書き残される「Uzeeeeee!」などの文句。私は自分がネット上でつきまとわれていることに気づかざるを得ませんでした。
頭にきたので携帯電話を変えたらどうなるかと思い、試して見ました。結果は同じでした。当時まだ自分が掲示板運営、つまり最強のハッカー集団に目をつけられているとは思いもよらなかった私は、なぜ携帯電話会社を変えたのにこいつらはつきまとえるのだろう、と心底不思議に思いました。
プロレスの板に「〜なファンは生きる資格なし」というスレッドが乱立するなど、私を取り巻く掲示板の様相はがらりと一変しました。私は気持ち悪くなり、何度も携帯を買い換えますが、ネットでのつきまといはなくなりません。
私は頭にきて「あ」「 」「テスト」などの意味のない文章をあちこちのスレッドに投下して憂さ晴らしをしました。すると私のよく見るスレッドに「あ」や「テスト」といった、私の真似をして小馬鹿にするレスが付きます。嫌な文章やスレッドに出くわさないように、私は次第に掲示板の閲覧を控えるようになっていきます。するとまた「笛吹けども踊らず」といった文章に出くわしました。
結局私はかさむ携帯代金を考慮し、ある日インターネットの出来ないプリペイド携帯に変更するという決断をします。さらばインターネット、さらば掲示板、さらばつきまといです。それでも天気予報などが見れないのは不便なので、天気予報などのメールマガジンを、インターネットカフェのパソコンを使いプリペイド携帯のメールアドレスで登録しました。
最初は何事もありませんでした。しかし、プリペイド携帯電話会社が無料配信する情報などに、私のことを揶揄するような内容が混じり始めました。天気予報のメールマガジンも、ある日突然広告がつき、私のことを匂わす文章が立て続けに記載されるようになります。
今思えば集団ストーカーのハッカー集団の悪質なつきまといですが、私はこれでメールマガジンを解除する羽目となりました。
私のネット生活は、くすんで色がなくなったのです。
その後も、契約し直した携帯でも、つきまといは続いています。集団ストーカーがストーキングを公にしてからも、激しさは変わりません。例えば今のスマホでアプリをダウンロードし、ネット接続すると、決まって他のプレイヤーの名前の欄に「あ」が出てきます。アプリのネットテレビのコメント欄でも「あ」。もう十数年経っても、彼らは執拗に私を追い続け、人生に絶望するようにつきまとってきます。今頃ネットでは私を話題にさぞ盛り上がっているのでしょう。
さて掲示板に関しては、もう覗くことすらありません。書いたことに関しては遠い過去。私はもう興味さえありません。以上、ネットでのつきまといについてでした。