1話『狂気の少女』
この作品の投稿速度はかなり遅いと思います。
現在時刻・09時25分
場所・狂気に満ちた地下部屋
戦闘中の隊員名・カムイ(男)セラ(女)フィリア(女)クリスタ(女)
戦闘中隊員・平均Lv.100
敵大将・『狂気の少女』
体力・100000
「セラ!フィリア!後ろの岩に隠れて、リロード!」
「了解です!」
「あいよ〜」
「クリスタは重型拡散銃のリロードを終えたら、すぐに『狂気の少女』に撃ってくれ!」
「分かりました」
俺が指示を出すと、セラとフィリアの2人は岩陰に隠れて、セラは軽型連射銃の弾倉を入れ替える。
フィリアは、中型連射銃の弾倉を入れ替える。
クリスタは『狂気の少女』に右肩に担いでいた重型拡散銃を腰を下ろして、すぐに構えて引き金を引くと、弾は軽い音と共に一直線に『狂気の少女』に飛んでいき、当たると同時に大きな爆発音を出して爆散する。
『狂気の少女』は今の攻撃で2000を与えたので、残っていた体力数値が10000をきったと同時に仰け反る。
「よし!セラ!フィリア!準備は出来たか!?」
「了解です!」
「出来てる出来てる〜」
セラとフィリアは岩陰から身を乗り出して、『狂気の少女』に標準を合わせる。
俺は右手に十字爆炎型手榴弾を投げて、すぐに軽型単発銃を構えて標準を十字爆炎型手榴弾に合わせる。
「「「協力技術『幻影破壊』」」」
セラとフィリアは引き金を引くと轟音と共に弾が銃口から連射して出される。
俺は引き金を引いて、十字爆炎型手榴弾に軽型単発銃の弾を当てて、十字型の爆炎を起こす。
『狂気の少女』の体力数値がドンドン減っていく。
セラの軽型連射銃は約100の損傷を毎秒10発の速度で与える。
フィリアの中型連射銃は約200の損傷を毎秒5発の速度で与える。
俺の十字爆炎型手榴弾は1秒に約500の損傷を与えていって、協力技術を発動して4秒で『狂気の少女』の体力数値を0にする事が出来た。
『狂気の少女』は体力数値が無くなると同時に、地面をのたうち回って動かなくなると、一気に圧縮されて小さな玉となって地面を転がって俺の足に当たる。
「ふぅ、仰け反り中に倒せたな」
「やはり、仰け反り後の5秒停止で倒せたのは良かったですね」
「確かにな、そろそろ弾切れ近かっただろ?」
「はい、重型拡散銃の弾の所持数は10個だけですからね」
後ろからセラが抱きついてくる。
「うわぁ〜い!勝てた勝てた!」
「正直言って今回は負けるんじゃないかな〜って思ってたから、危なくなったらセラを囮にして逃げようかと思ってたけどな」
「え!?囮?どうして?」
「だって死んだら近くの街のカルカロに戻されてそこからここまで歩いて来るのがいやだったからかな」
「……ひ、ひどい!」
「みんなアイテム欄を開いて〜。今回の報酬を振分けるから〜」
フィリアはそう言うと、アイテム欄を開く。
俺はアイテム欄を開くと、素材の所にアイテムが入って行く。
「……お!レアアイテムくれるのか!?」
「いや、だって〜、カムイしかいらないでしょ〜?」
「おぉ、ありがとうな、フィリア!」
「うんうん、とりあえずさっさと装備して見せて?お姉さん楽しみにしてたからさ〜」
「そうだな、そうするよ」
俺はアイテム欄の一番下のアイテムを選択して装備する。
すると、俺の頭につけてたベレー帽が消えて、代わりに白色の女物の下着が装着される。
「よし!エクストラクエストの『狂気の少女』が稀に落とす『少女の下着』を手に入れたぜ!」
「流石はカムイだ、似合っているぞ〜」
フィリアは俺の格好を見て褒めるように頷いてくれるが、セラはまるで意味が分からない様な表情で、クリスタはドン引きの表情で俺を見つめる。
「……大丈夫だ、クリスタ」
「全然大丈夫とは思えないのですが?」
「この下着が欲しかった理由はただ現実で女の子にモテないから、仮想のこの世界では女の子の下着でも被っておこうと言う意味で手に入れた訳ではない!」
「……はぁ、それではまともな内容で手に入れたのですね?」
「あぁ、もちろん防御力がベレー帽より高いからな!」
俺がさっきまでつけていたベレー帽の防御力は+25だが、この『少女の下着』は防御力+26だからだ。
「たったの1だけですよね?」
「馬鹿野郎!たったの1だと!?」
「はい、たったの1ですよ、それにそんな物を頭に被って街をうろつくより、ベレー帽を被って街をうろついたほうが、まだましです」
こいつはいつかきっと、防御力1足りないだけで酷い目を見るぞ……
「とりあえずだ、今日はカルカロに戻って明日のオフ会の予定でもするか」
「はい!私はカムイさんの隣が良いです!」
「はいは〜い、カムイの隣は私、フィリア姉さんが良いと思うな〜」
「私はカムイの隣はいらないので、大丈夫ですから」
「まぁまぁ、皆さんとりあえずカルカロに戻ってからの話しにしようか?フィリア転移の羽を使ってくれ」
「りょ〜か……あれ?」
「……ん?どうした?」
「ねぇ……お姉さんの見間違えかな?」
「何だ?転移の羽が無いのか?それなら歩いて帰ろうか」
そう言って俺はカルカロの方に向かって歩き始める。
「退出ボタンが文字化けしてる」
「「「は?」」」