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散文集

たったひとりへ

作者:

 あなたを愛するということ。


 あなたを愛しく想うこと。


 可愛いと言っても怒らないでよ。愛しむ可しということだから。心の底から愛しい想いが湧いて来て、どうしようもないということなのだから。



 わたしは恋はしない。落ちたりしない。ただあなたを愛している。


 だから、好きと言えなくても怒らないでよ。好きの気持ちは恋の気持ちととても似ていて、だからあなたに好きと言えない。



 あなたが愛しい。愛している。可愛いあなたを愛している。


 天邪鬼で意地っ張りで、素直になんてなれないけれど。


 意地っ張りを怒らないでよ。そして呆れないで。嫌いにならないで。怖いほどあなたを愛しているのに、言えないでいるわたしが願ってはいけないことだけど。



 頭を撫でられるのが好き。触られるのが好き。抱かれるのも本当は好き、言わないけど。


 無口なことを怒らないでよ。愛しくて愛しくて伝えたいのだけれど、天邪鬼なわたしが邪魔をするの。ただ黙って寄り添うことしかできない、こんな私を見限らないでほしい。



 重苦しい愛なら与えたくない。わたしはただあなたを許して包み込みたいの。


 広い深い愛であなたを包みたい、そこから抜け出せなくなるまで。


 頼ってくれないと怒らないでよ。頼りきりの自分は許せないの。わたしが許したいのはただあなただけ。あなただけなの。



 こんな気持ちは、あなたがわたしに全部教えたんだよ。

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