表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/22

7. 何だかデジャブ

私と柊は帰路へと向かった。

それにしても、彼はわざわざ私のことを待っていたのか?

そもそも、彼はいつ私が同じ高校だと気づいたのだろう?

私と同じで、校内案内のときか?

それに、彼は何も話さず黙っている。

何故に?

自分から誘っておいてそれはないんじゃないか?

頭に次々と疑問符が浮かんでくる.....


彼の方をチラッと見ると、目が合った。

すると、彼は顔をプイッと反らした。

それはないんじゃないか?

一体、何を考えているのだろう...

家に着くまで約30分ある。

このままの雰囲気ではさすがに気まずい。

だが、私は中学の時のことを勝手に逆恨みしている...

彼は別に何も悪くないが、私は妬んでいる節があった。

彼の()()()が羨ましかった。

彼が転校してこなければ、私は()()()()()()()()になれていたはずだ....

彼が話しかけるまで、私も話さない。


そう決意してから、約10分がたった。

だめだ...

この沈黙が後20分も続くのは正直きつい...

彼は未だに何も話さない。


私は中学の時のことを勝手に恨んでいたが.....これからの私は自分のキャラ(クールビューティ)を絶対に手に入れる。

ならば、もう中学のことは忘れよう。

私から話しかけようじゃないか。


まずは疑問に思っていたことを聞こう。

「ねぇ、柊くん。」

「うっ、うん」

「何で、私が同じ高校って知ってたの?」

「あっ、その、校内案内のときに見かけて..」

「そうだったんだ。

私と一緒だね。」

「乙瀬さんも、僕に気づいてたんだ...

嬉しいな。」


「.............」


こういう風に言われた時って何て言えばいいんだ?

私も気づいてくれて嬉しい?

これからは中学のことを割り切ろうと思っている....しかし、別に嬉しくはない。

だって、自分の理想(クールビューティ)になりたくて地元の子が居ないだろう高校に入学したのだから。

お世辞でも嬉しい!くらい言った方がいいのか?

まぁいいや、取り敢えず笑ってごまかそう。

「ハハッ」

何とも女子らしくない乾いた笑いだったが、

まぁいいだろう。

よし、話題を変えよう!

「あのさ、」

と言って彼の方を見ると、何故か顔が真っ赤だった。

「えっ?

どうしたの顔が真っ赤だけど...」

「あっ、いや、その...」

ヤバい耳まで赤くなっている...

熱か?

これはきっと高熱だ...

どうしよう...

あれっ?

何だかデジャブだな....

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ