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5. 高熱だ....

「乙瀬さん、俺べつにそのクールビューティ?なキャラを目指していないんだよね....」

と永安寺くんは、苦笑して言った。

「えっ?」

思わず声を漏らしてしまった。

目指していない?

いや、遠慮?しているのでは...

私はまた考えこんでしまった。

気がつけば階段は残り一段で終わりだった..

のだが、またもや段差で転びそうになってしまった...

そして、またも永安寺くんが支えてくれた。

「あっ、ありがとう。」

「へへっ。」

何だか恥ずかしくなってしまって照れ笑いを浮かべて永安寺くんの方を見た。

すると、彼は一瞬でぽっと顔を赤くさせた。

あれ?

どうしたんだ?

熱があるのか?

私は思ったことをそのまま

「だ、大丈夫?

顔赤いけど、もしかして熱がある?」

と言った。

すると、彼はますます、顔を真っ赤にさせてしまった....

やばい。

これは、高熱だ...

どうしよう?

私は永安寺くんの友達に声を掛けた。

「どうしよう?

絶対、高熱だよね?

ほっ保健室に連れてった方がいいのかな?」

永安寺くんのお友達は、

「だっ大丈夫なんじゃない?

ふっ、ふふ....」

と言った。

何が大丈夫だというんだ。

それどころか、何で笑っているんだ?

私は再び、永安寺くんの方を見た。

彼はまだ顔が真っ赤だった...

大丈夫な訳がない...

今、私達は下駄箱に向かっている途中だ。

しかし、保健室に行った方がいいだろう。

幸い保健室はすぐ右を曲がればあるはずだ。

私は彼の腕を引っ張って右へと曲がった。

「ちょっ、乙瀬さん!

どこ行くの?」

と彼は言った。

私は

「保健室に決まっているでしょう!」

「だって、熱があるんでしょう?」

と言った。

すると、彼は

「俺、熱なんてないから大丈夫!」

とやせ我慢を言った。

彼の顔は、真っ赤だし、汗だって流れている...

自分の体調不良に気づいていないのか?


「乙瀬さん、夕陽なら大丈夫だよ....

 ふっふふ....」と彼の友達が笑いながら言った。


この人まだ笑っている...

でも、永安寺くんは明らかに具合が悪そうだ。

だから私は彼に、

「でも、顔が赤いだけじゃなくて、汗だって出てるよ?」

と言った。

すると彼は、

「それは、乙瀬さんの笑顔が...」

と言いかけてる途中で永安寺くんに口を塞がられてしまった。

「むごっ!」

「何でもないから!

大丈夫だから!

また、明日!」

と永安寺くんは早口で言った。

そして、素早く友達を引っ張って行ってしまった...


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