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2-1 生徒会

魔王株式会社本格始動。

 先日のYouTuberの電撃凸撃と大手メディアにのみ対応したことによる効果があり、連日問い合わせが鳴りやまない。宣伝効果があったというものだ。個人から団体法人まで。小学生以上から可能だが、生徒の場合は面接が必要となるため即日は不可となる。

 生徒での一例を今回は挙げてみよう。


 とある中学の体育祭。生徒全員強制参加させられる体育祭。これに参加したくないという生徒からの依頼。依頼主は、生徒会。教師らからの強制参加の盾となってもらいたい。

 生徒会は、生徒が生徒のために自主性を重んじるための機関なのだが、ひとまず話を聞いてみなければわからないだろうと学校に急行した。


  生徒会長「よくお越しくださいました。魔王様」

  営業魔王「いえ。話をひとまず聞かせていただきたい」


 生徒会の力は弱く、教育委員会が頂点とすると校長・教頭・教師のその下に生徒会があり自主性は重くないとして、依然いぜん生徒は全員参加せねばならないと言われている。運動の得意だったり好きな生徒だけが楽しくその他は無理やり参加させられ苦しい思いをしている。それらから生徒を助けてほしいという依頼だった。名ばかりの生徒会ということのようだ。


  営業魔王「なるほど。それは厳しいですね。ちなみにですが、この会話は盗聴されているということはありませんか?盗聴は罪だと教師の皆様は理解されてるのでしょうか」

  生徒会長「まさか。そこまで。すると。は。いや、まさか」

  営業魔王「念のため簡易キットで調べてみましょう」


 生徒会室をくまなく調べたところ3つ盗聴器が見つかった。どれも現役のものだ。


  営業魔王「こんなに出てきましたね」

  生徒会長「こ。こんなに!!」

  営業魔王「残念ながらそういう学校のようですね。よくあることです。もしかしたら、更衣室に隠しカメラがあるかもしれませんね。無いことを祈るばかりですが」

  生徒会長「ひどい。ぼくたちは。信用ないのですか」

  営業魔王「このままでは、生徒たちが教師たちに組み敷かれてるだけになりかねません。この依頼はお受けいたします。早々に、持ち帰り出来る限り生徒会と生徒の皆様のために我ら魔王株式会社は働きたく思います」

  副会長「ちょっと待ってください。このことをマスメディアにリークするようなことはしないでください。もしされたら、私たちは学校に通いにくくなり不登校にしやすくなってしまいます」

  営業魔王「ご安心を。どこかへリークするような無粋ぶすいな真似は致しません。学校内でケリを付けて差し上げます。我ら魔王の恐ろしさを存分に味合わせてみせましょう」


 話し終えると簡易キットを生徒会に手渡し他にも無いか捜索できるように手渡す。

 会社に戻るとすぐに、会議を招集した。


  営業魔王「(ぴんぽんぱんぽーん)テクニカル部門3組の魔王と法務部魔王、魔王候補生はこれより30分のうちに会議に招集します。魔王よ集え!!」


 いつになく営業魔王の声色に力強さを感じ、早急に集まろうと魔王たちが動いた。


  営業魔王「急な会議によく招集してくれた。魔王の皆に感謝する」


 他の魔王たちの息が上がってる。


  営業魔王「1時間ちょっと前まで依頼の中学校に行ってきた。生徒会よりの依頼だったが、なかなかの胸糞むなクソ案件だ。生徒のことを考えていない教師による点数稼ぎな生徒会でした。現にこれをご覧ください」


 ジャラと3つコンセント型の盗聴器を見せる。


  営業魔王「このように、信頼されていない模様。来月に控える体育祭での生徒強制参加の盾となってほしいとのことだ。まおうの裏で、生徒会に迫りくる教師らに反論するという。それを手助けしてほしいというのだ。私は、第三者である魔王だからこそできることだと認識している。いかがだろうか。これらについて、意見を求む」

  技術魔王「それで、我らを招集したというのはどういうことを望んでる。営業魔王よ」

  営業魔王「まずは、学校内にある盗聴器ならびに隠しカメラをすべて見つけ出してもらいたい。そのために、偽装せねばなるまい。なるべく今月中にすべて見つけ出したい」

  技術魔王「我ら3組の魔王で足りると考えたのだな」

  営業魔王「いや違う。今月校内に入る外部から入る企業のリストがここにある。これらに偽装し校内のあらゆる場所に忍び込む必要がある。だますのではなく、人数を増やしたという形で入り込むのだ」

  技術魔王「皆まで言いおって。わかった。その線で動けばよいのだな。魔王候補生をひとり借りるぞ。着いてまいれ。これよりリストの企業に協力を仰ぐ。会議を抜けさせてもらう」


 技術魔王は候補生を連れると会議室を後にした。動きが素早い。会議室には残った法務部魔王と候補生と営業部社員が会議の続きをする。


  営業魔王「ということで、法務魔王様には是非マスメディア対策とSNS対策に動いてもらいたい。このように生徒を不安におとしいれる者がいることから今は守る行動に出てもらいたい。その後、都の教育委員会に持ち込んでもらう。持ち込むのは、体育祭が終わってからになる。当社への支払いは都と市に請求するためだ。その際もマスメディアには極力漏れないように注意を払っていただきたい。最悪、記憶を取り違える魔力を使用することも辞さない。なんてな。そのように取り計らっていただきたい」

  法務魔王「っふ。誰に申しておる。百戦錬磨の法務だぞ。だが、このような学校は他にもあるだろう。もし依頼がこの一件で集まった場合いかがいたす」

  営業魔王「なんのための支社ですか。全国にあるのはそのためではないですか」

  魔王候補「あのぅ。誰かにその会話聞いてもらいたいのですか?」


 会話形式だと読者が分かりやすいからだよ!


GWに胸糞案件を披露しますが、内容がキッツイなぁと思ったら読むのをお辞めください。

実際の話ではありませんが、生徒会と教師だけの分かりやすい構図ではありません。

この話はフィクションであり、この話をきっかけに学校を嫌いにならないでほしい。

じゃないと、不破派欲汚が泣いちゃう。

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