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魔王株式会社 魔王はいつでもあなたのそばに  作者: モーニングあんこ


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7-4 技術魔王

魔王株式会社慰安旅行中のバスの中。突如自己紹介が始まった。

最初に立ち上がり座り直したのは、営業魔王の鈴来一郎。同姓同名のアノ人と一緒と判明。

次いで重い腰を上げたのは。。。

 スッと立ち上がる技術魔王。鈴来一郎にツッコまれ笑いながら着席。


  技術魔王「井戸の井に頭と書いて井頭いとうと申します。名は忠治ただはるといい、忠誠の忠に手塚治虫の治で、忠治と書きます。趣味は機械いじり。と一言でいえばですが、最新家電や手回り品の分解と組み立てを趣味としてます。趣味が高じて仕事になっています。最近では、iponeアイポン16を早速ばらしました。こういった趣味からメガネ型スカウターを開発し先月使っていただきました。これからもよろしくお願いします」


パチパチパチパチ


  不破派欲汚「井頭忠治。。あだ名は、イトチューと呼ばれなかったか?」

  井頭「ははは。高校あたりから言われてましたね。無理矢理コンビ組まされて、隣のクラスの庄司くんとでイトチュー庄司なんて。特になにもしませんでしたが、学生のノリと言うやつですね。めんどくさいなと思いつつも庄司くんと仲良くなり今も友達です」


ハハハハ


  不破派欲汚「分解しても再度組み立ててくれるからな。それなら今後、経費というか研究費として申請してくれたら極力協力させてもらうぞ。そうなると趣味じゃなくなるかもしれんが」

  井頭嫁「助かります!CEOさま!」


意外な人からの意見に振り返る。


  井頭「すみません。うちのが。でも助かります。家計に迷惑かけないようにとしていたので」

  井頭嫁「何言ってんのよ。いつも生活ギリギリよ。私も働いてるし」

  井頭「どこの家もそんなもんだぞ」

  井頭嫁「週5日のフルタイムよ?」

  井頭「それも普通とは言わないが多いぞ」

  不破派欲汚「まぁまぁ」


 ふたりはCEOを睨みつけ


  井頭家「CEOさまは黙ってて」


 夫婦喧嘩は犬も食わぬと言うが。時と場合と人を見てもらいたい。


  法務魔王「いい加減にしなさい。お子様の前で」


 井頭家が落ち着く。


  法務魔王「CEOの前ですぞ。それに、黙れとはどういうことですか」

  井頭家「失礼しました」

  井頭子「ごめんなさいは?まちがえたことをしたときはあやまるんでしょ!」


 失礼しましたの意味が分からず謝らせようとする子息。


  不破派欲汚「かまわん。それより、しっかりしたご子息だ。おなまえは?」

  井頭子「ぼく?ぼくね。カイって言うんだよ」

  不破派欲汚「カイくんか。おとしは?いくつ?」

  井頭カイ「3ちゅ」


 指の本数は4本。


  井頭忠治「すみません。CEOさま。息子ではなく娘でして名はカイではなく美岬みさきといいます」

  不破派欲汚「娘さんでしたか失礼した。美岬ちゃん。指はこうだよ」

  鈴来一郎「名前を間違えるとはなぜです?」

  井頭忠治「私たち夫婦でかわいいかわいいと言ってるため名前をカイだと思ったようなのです。今回が初めて他の人に名前を伝えたのを見たので、訂正させてもらったんです」

  不破派欲汚「ミドルネームにするとよい。井頭カイ美岬と。もちろん公式ではないが」

  鈴来一郎「かっこいいですね。今の時代日本ではミドルネームはありませんからね」

  井頭忠治「ははは。美岬。これからカイと名乗ってもいいかもしれんな」

  不破派欲汚「おっと。話しを戻そう。つい、美岬さんのかわいらしさにほっこりしてしまった。研究費となると家に持ち込むことは出来なくなる。家で趣味としてやるなら自費になるからな。新たな趣味を見つけてもいいだろう。美岬さんと新しく趣味を見つけてもよさそうじゃないか?」

  井頭忠治「ありがとうございます。では、技術室を魔王ラボと名乗りたいです」

  不破派欲汚「良いぞ。好きに致せ」


 

 バスは順調に目的地へと進む。

井頭忠治は技術魔王だった。


また見てね

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