7-3 営業魔王
今更な自己紹介をする魔王たち。
魔王株式会社では、名前で呼び合うことがほとんどない風変わりな社風。
すっく!と立ち上がるのは営業魔王。
不破派欲汚「バスの中だ。座りなさい」
営業魔王「はい」
ハハハハハ
営業魔王「座ったまま失礼します。鈴が来ると書いて鈴来です。名は一郎。趣味はそば打ち。普段周囲に気を配っているためそば打ちをすることで集中することで、普段とは違いもくもくと取り組むことが出来頭を真っ白に出来るのが良いですね」
不破派欲汚「鈴来一郎か。うん?イチロー?」
バットを振る仕草。グリップは右手が上にある。
鈴来「あはは。CEOさまグリップは左手が上です」
不破派欲汚「そっちだったか。たしかに」
鈴来「あはは。良く言われます。おかげで営業トークが捗ります」
不破派欲汚「良い名をいただいたな。それで、そば打ちはどれくらいやってるのだ?」
鈴来「大学の頃からですので、かれこれ9年くらいでしょうか。疲れが溜まった頃に打ちます」
不破派欲汚「そうだったか。いつか振舞ってもらえないか」
鈴来「持ってきてます!旅館で明日振舞いたいと思います」
他魔王たち「楽しみにしてるぞ!」
ノリが良い。
帯同している家族たちもパッと咲いたような笑顔。
鈴来「お楽しみに!」
腕をグルんグルん回しアピール。
鈴来一郎 28歳。
営業魔王を名乗る。営業課課長。




