加湿器を見ると思い出す、あの日の大惨事…
どうも、どうもどうも。
何を隠そう加湿器を利用しないものです。
本日は、その理由にまつわる事件を語ってみようと思いますです。よろしければお付き合いくださいな。
冬場になると加湿器を稼動させる人ってわりかし多いじゃないですか。
私はどうもあれが苦手でしてね。
窓は結露するし、手入れもめんどくさいし、思い出したように加湿器は雑菌の温床だのカビの原因だの未知のアメーバが生まれるだのやや不快な情報が流れてくるしで、もうね。
とはいえ、我が家には加湿機器がぼちぼちあるんですよ。花粉&ハウスダスト&猫対策で空気清浄機を完備しているんですけど、最近って加湿器機能付きのものが多いんですよね。せっかく備わっている加湿機能ですが、使ったことがない感じです。
何でまたそうもかたくなに加湿器を使わないのかといいますと、過去にやらかして大変なことになった経験に基づいているとしかいえませんでしてね。
その昔、木造の2LDK、入ってすぐにリビングと小さなキッチンがある間取りのアパートに住んでいたんですよ。わりと風通しのいい、田舎の広々とした地区にたっていたアパートの角部屋で、五年くらい住んでたんですけれども。
けっこう快適にのんびり暮らしていたとある日…、私が不在の時に、家族が空腹を感じてパスタをゆでようとお湯を沸かしたことが、大惨事のきっかけとなりましてですね。
やつは大食漢なので、どでかい寸胴なべにお湯をたっぷり沸かし始めたわけですよ。
で、お湯の量が多いのでなかなかお湯にならないわけですよ。
そこでコンロの火を最大限まで大きくしたわけですよ。
ふと棚を見たらパスタソースが二袋しかなくて、足りないと思ったわけですよ。
食い意地の張った腹減り状態の大ぐらい大魔王は近所のスーパーに出かけたわけですよ。
いって帰ってくるころにはお湯も沸いていることだろうと意気揚々とですよ。
で、空腹状態で買い物に出かけたせいであれもこれも食べたくなる現象がフルに発動しましてね?!
両手にレジ袋を下げて店を出ようとしたら知り合いにばったり会って、もともとの話好きが災いして帰宅が遅れ!!!
そんなことがおきているとは露とも知らない私は、バイトを終えてぽそぽそと階段をのぼって、いつものように部屋のドアを開けたわけですよ。
「ちょ…何、これ!!!!」
もわっと勢いよく襲い掛かってきたのは、信じられないほとの…熱気&蒸気!!!
部屋の中に入っていないにもかかわらず、あっという間に湿っていくぱさぱさの髪!!!
入ることをためらわざるを得ない、明らかに通常の状態ではない未知の空間!!!
意を決して靴を脱ぎ、進入すれば!
壁紙から結露のしずくがたれ!
天井からぽたぽたと水滴が落ち!!
踏むとこ踏むとこ水分だらけで靴下はびたびた!!!
リビングのあらゆるところが…湿度1000%!!!
ものすごい勢いでコンロで湯気が上がっているのを発見し、一センチのお湯が残る寸胴なべの火を止め、キッチンの窓を開け、リビングの窓を開け、換気扇を回し、隣の和室の窓も開けようと扉を開いたらものすごい勢いで湿度たっぷりの空気が移動したので即閉めたところに、銀チョコロールをかじりながら家族が現れましてね?!
怒ったりうろたえたりへこんだり食べたり焦ったり掃除したりあきらめたり喜んだりする羽目になりましてですね!!!
いやあ、ホントえらい目にあいました。
あんなてんてこ舞いは長年生きてますがなかなか出会えてないです、ええ。
当時、コンロからほど近い場所にブラウン管のテレビが設置してあったんですけど、一時的に壊れてしまったんですよね。電源は入るものの画面が真っ黒、10万も出して買った32型だったのに二年もたたずに廃棄かよとへこんだんですけど、二日ぐらい電源を入れないでいたら直ってて、テレビの自己修復能力ってすごいなと思ったという。
あと、冬の乾燥ってのはホント桁が違うんだなと感じましたね。あれほど熱帯雨林の亜熱帯気候化した部屋が、窓を開けているだけであっという間(とはいえ5時間くらいはかかった)に日本の気候に戻ったので。
この事件以来、どこそこ加湿器を使う気になれなくてですね。もしかしたらトラウマ化しているのかもしれませんです。
加湿したいなと思う時は、湯沸かしポットを持ってってカップ麺を作って食べたり、お茶を飲んだりして凌いでおります。
……家族は今でもぼちぼち強火でお湯を沸かしがちで、わりかし気が抜けなかったりするわけですけれども。このところレンチンタイプのパスタゆで機にハマっているので、まあ、たぶん、おそらく、きっと…大丈夫だと思いたい……。
ということで、火を使う際は燃える心配および湿る心配をしようねとですね。
やらかしがちな家族のメンバーがモノを申してみた次第です、ハイ……。