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三十一から三十五
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春雨に 病みの生糸の 乱れあれ 民の吐息の 宮に召さるは
はるさめに やみのきいとの みたれあ(れ たみのといきの みやにめさるは)
32
我が恋は ルパンと浮世 四阿で果て 味良き饂飩 春は彦川
わかこひは るはんとうきよ しあては(て あしよきうどん はるはひこかわ)
し‐あ【四×阿】 1 あずまや。亭。2 古代中国で、寄せ棟造りの屋根。
33
流れ行く 筒貫きて乗る 目戸印し 止めるの出来ぬ 続く揺れかな
ながれゆく つつぬきてのる めどしる(し とめるのできぬ つづくゆれかな)
34
春近し 遂に妾は 住み替えか 水捌け甕に 何時しか散るは
はるちかし ついにめかけは すみかえ(か みずはけがめ にいつしかちるは)
35
夜が罪 ニアミスも草(www) 嘘で果て 捜索も済み 兄見つかるよ
よるがつみ にあみすもくさ うそでは(て そうさくもすみ あにみつかるよ)