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 晩餐は凄惨だった。


 エリザベス様から射殺さんばかりの視線を頂き、根堀葉掘り聞き出そうと止まらない質問の連射。当たり障りなく答えれば、更に突っ込んだ質問の繰り返し。時々アル様が話題を逸してくれるが、再び軌道修正される。レイチェル様は、静かに食事を進める。セス様は普段より言葉少なく、表情の変化も少ない。普段の言葉遣いにならないように神経遣うし、テーブルマナーもまだまだ練習中なので慎重になる。


 流石にアル様も呆れ顔の表情で助け舟を出してくれた。


 「エリー、そんなに質問攻めにしては、スミレも疲れてしまうよ。先程から、全然食事が進まないじゃないか。」


 「・・・申し訳ありません。」


 エリザベス様はしおらしく謝罪を述べ、食事に戻る。やっと落ち着いたーと安堵する。最後のデザートを済ませ紅茶をすすり、後は部屋に戻るだけだ。せっかくのコース料理は緊張からか、あまり味が分からなかった。


 セス様に明日の予定を確認された。服飾屋さんの試作品を確認して欲しいと食事前に伝言を貰ったので、お店まで遊びに行って・・・出向こうと思うと伝える。すると、私も一緒に行こうと返ってきた。皆の動作が止まる。まるで、一時停止ボタンを押したかと思うぐらいに誰も動かない。慌てた私は更に地雷を踏んでしまう。


 「私は一人でも大丈夫です。メイもついてますし!セス様は、皆様のお相手がおありでしょう?」


 特にエリザベス様の相手をしてくれーっと心のなかで叫んだ。



 「セス様・・・」



 一息で言い切った所に、ボソっと聞こえた一言が響く。何気なく、いつもの呼び方で口にした名前。


 ヤラカシタ。


 マウントなんて取るつもりなかったのに、これじゃあ喧嘩売ってると思われてもおかしくない。なんだか背筋の寒気が止まりません。ご令嬢側に目を向けることすら恐ろしい。


 結局、セス様が押し切る形になり、私のヘルプサインに気がついたメイが気を利かせて部屋へ戻る許可を貰ってくれた。おやすみの挨拶をして、ドアが閉まってから脱兎のごとく部屋へ戻る。そして、メイのふくよかな胸に頬ずりしながら慰めてもらったのだった。


 

友人に今回の執筆の話をしたら、長編の方が好きって言ってたので、ちょっと思ったより長めの連載にしようかと思います。そう、友人の意見を取り入れただけです。決して、終わりが見えないとかじゃありません。そう、ただ、友人の好みに寄せただけです。


・・・ごめんなさい、嘘です。長々となってるだけです。もうしばらくお付き合いください。ブックマークしていただけると励みます。宜しくおねがいします。

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